母は自分で家族葬の会場を下見し、遺影を用意し、葬儀によぶ人のリストまでつくっていた。入院から二週間、葬儀終了まではあっというまだった。
クリスマス休暇でアメリカから姉と子供たちが来ていたので、母は孫全員に見送られることができた。姉も最後の十日ほどは大活躍で、できるだけのことはしたという達成感があったんじゃないかな。
私はといえば、
今のところ実感もわかないし、できたことできなかったことなどを振り返ってみる暇もない。仕事のほうは決算準備で忙しいし、母の死後の事務的な処理がやたらとあって、めんどくさいと半ば怒りながら過ごしている。姉が納骨のため四十九日ころに帰ってくるのだけれど、その頃までにどこまで書類が用意できているか・・・などとそんなことばかり考えている。純粋に母の追悼ができるのは一年くらい先になるのかもしれないなぁ・・・