低用量抗がん剤治療、12回目(2か月+23日経過) | utenaの末期卵巣がん闘病ブログ

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ステージIVの卵巣がんと腹膜播種が見つかって、
低用量抗がん剤治療で腹水・胸水が消え、余命数ヶ月の状態を脱却。
現在、手術目指して、TC療法中。

銀座並木通りクリニックへ、
12回目の低用量抗がん剤治療に。

いつもと同じく、軽やかで見事な点滴針の挿入と
採血の後、診察へ。

前回のブログに書いたように、
抗がん剤をさらに半分にしてもらって、
その分楽になったことを、まずご報告。

「月曜日の夜は吐いてしまったんですけど、
それ以外は、この一週間、今までで一番楽でした。

調子が悪くなったのは、いつもと同じく、
木曜日の後半から週末にかけてで、
水曜日はすごく元気です。

いつも、水曜の夜中はハイになって、
こないだも4時すぎまで眠れなかったです。
これは毎週、そんなかんじです。

で、木曜の後半から調子が落ちるんですけど、
でも、今までよりは、落ち方が少なかったです。

土曜日にいらした訪問の女医先生と看護師さんは、
今までの訪問の中で、一番元気そうですねって
言ってくれたんですよ~


この点滴日の深夜のハイな状態は
抗がん剤を点滴する前に使う
ステロイド剤の点滴のせいみたいで、

顧問の片岡先生が、三好先生に
このステロイド剤を減らしましょう、と提案。

お~、まだ減らせるものがあったのか!?

このステロイド剤は、抗がん剤の作用の
いい面も悪い面も増幅するそうで、
気持ち悪い状態も、このステロイド剤を減らすことで
軽減できるんじゃないか、とのこと。

「それはありがたいです!


それから、胸部X線と
腹部エコーの検査をすることになって、
片岡先生はこれで退席されるので、
用意したバレンタインデーのチョコを
あわてて渡しました


画像とエコーの検査の結果、
腹水、胸水は引き続きゼロ
でも、お腹の方は、卵巣がんを内包する
粘液状の嚢胞が、ちょっとサイズアップ。

それで、もうちょっと詳しく診るために、
来週、近くの画像センターに
CT撮影の予約を入れました。


先週の診断時の会話通り、
低用量抗がん剤治療という
「非標準治療」を受けている間は
他の標準治療を行う病院で
手術を受けるチャンスはほぼ皆無。

さらに、胸水にもがんがあったので、
普通は手術適用にはならない、ってことで
手術の可能性はほぼゼロ。

「今はステージIVからIIIの状態になったし、
まるっきり、しらばっくれて、
どっかの病院に行ってみる?」と
三好先生が冗談交じりにおっしゃる(笑)

私は、ばか正直にもほどがあるくらい
うそは上手じゃないし、度胸もないので、

「それは無理です~(笑) 
でも、もし仮にですね、
手術するチャンスがあったとしたら、
先生は、手術に賛成ですか?」

と尋ねると、答えはYesでした。
先生はもともと外科医ですし、
手術の効能について、よくご存知です。

また、今の私の状態が
手術可能な状態になってきてる、
という事実もうれしいです。

まあ、いずれにしても、今は受けられる
可能性のない話、なんですけどね。

この手の粘液性のものは、
他の硬いがんに比べると、
完全にはコントロールをしにくいらしく、
今後どうするか、改めて考えていきましょう、
ってことで診察は終了、抗がん剤の点滴。


今日は、点滴の間、
医療コーディネーターの岡田さんが
今後の生活について
相談に乗ってくれました。

いつごろ社会復帰できるだろう、
というのが最近の懸念事項で、

まず、どのくらいの調子になったら
仕事を再開できるか、
どのくらいのペースで仕事したらいいか、など
ちょっと相談してたら、

仕事探しの際、私の履歴について
新しいビューポイントから
プラスポイントを見出してくれました。

「ああ、そんな見方ができるのね

この視点の配置換えは素敵だな、と
ちょっと気分がアップ

岡田さんは、本当にどんなことでも
相談に乗ってくださるので、心強いです。

彼女のブログで、見ず知らずの方を含めた
患者さんやそのご家族などから
電話などで相談受けてる内容を読むと

「へ~、こんなこと聞く人もいるんだ
「こんなことにもお世話焼いてくれるんだ

でも、自分がこんなふうに、
がんとはぜんぜん関係ないことで
新しい視点、ヒントをいただくことになるとは
思ってなかったので、うれしい驚きでした
(ありがとうございました!)


もうひとつ、うれしかった驚きは、
サイズアップがわかっても、
あんまり気持ちが焦らなかったこと。

これまで、いろいろ乗り越えてきたから、
何がどうなっても、ひとつずつ対処していけばいいし。

前回、がん難民中の10月に
緩和ケア科の門を叩き、CTを撮ってもらい、
サイズがアップしてるのを知ったときは、
覚悟してたはずなのに、
すっごく動揺して、涙がぽろぽろ、
止めようとしても、止まらなかった。

がんに関しては、メンタル面が強くなったかも

おととい、訪問看護のWさんがいらして、
脚などをマッサージしていただきながら

「いろいろ乗り越えてきましたよね、私」
って聞いたら、深くうなずいてくださいました。
「うん、乗り越えたよ!」って。

私の絶不調時代を知ってるWさん。
「今こうして、年を越せてるのがうれしい!」
と言ってくれて、私もうれしかったです。

Wさんも、私も、年を越せるとは思ってなかったから。

そんな経緯を経た今は、
神様がギフトでくれた、おまけの命、
みたいな気持ちでいるので、
生に執着する気持ちはないし、
焦りもないんです。

もちろん、長く生きたいと思い始めてるし、
痛いのや苦しいのは、ほんとに嫌ですが、

それよりは、生きて、在る間、
どんな価値ある、よきものが生めるか。

それで、ここまで助けてくれた多くの方々に
少しでもお返しができたら・・・

今は、具体的に、それを
音楽っていうサブジェクトで
考えているんだけど、

生む前に、命尽きちゃうかもしれないけど、

生み出す努力の只中にあるなら、
ひどい後悔、悔いは残らないと思う。


今は、機材や楽器を集めていて、
(日本を離れて、全部手放したので、
今、買ったり、借りたり、
一から集めなおしてるところです)

昨日は、私も所属してるレーベル
マドレーヌレコードのみどりちゃんと示音さんとこに
ちょっとおじゃまして、機材の相談をしたり、

彼らがリリースしたアルバムや新しい曲を
少し聴かせてもらったり、

聴いていると、心のチューニングが
グッドバイブな美の周波数にチューンナップされ、
とっても、澄み渡った気持ちになる音楽。

私もそんなグッドバイブな音楽を作りたい

生きるための衝動が
「もう一度、おいしいもの食べたいな・・・」
これだけだった数か月前の、
こんなふうに苦しむのはもういいや、
こんなだったら死んでもいい、と
本気で思えた日々。

今は、心に希望が、願望がある。
それだけで、すでに、とんでもなく、幸せ


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