茨城大学人文社会科学部正保研究室 -28ページ目

茨城大学人文社会科学部正保研究室

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今回のテーマも「反応する」と「表現する」でした。

1.空いたイスとりゲーム
イスとりゲームですが、「いわゆるイスとりゲーム」とは異なります。オニがいて、オニが空いたイスに座るのをみんなで邪魔するゲームです。
人数よりイスを一個余らせておきます。オニが空いたイスに座ろうとすると、誰かがそこに座ることで邪魔をします。そうすると別のイスが空くのでそのイスには誰かが座る必要があります→これをえんえんと続けます(笑) 自分が何をすればいいのか、瞬時に判断して反応する必要があります。みんな笑顔で参加しました。

 

2.みんなでポーズ 
10月にやった家電ジェスチャー、感情ジェスチャーの応用バージョンです。4人1組位になり、3人がジェスチャーをしてもう1人がそれを当てます。3人がどう表現するかは自由です。たとえば「パンダ」を表現するのに「(隈のある)目」を表現してもいいし、「笹を食べているところ」を表現してもしいし、「遊んでいるところ」を表現してもいいでしょう。どれも間違っているということはありません。

 

3.サイコロリレー
5人で袋を持って一列になり、端から端までサイコロをリレーします。サイコロはリレーをするフリだけすることもできます。後で「本当は誰が持っているか」を当てます。みんなさまざまな「表現」をします。
どんな表現をするかは自由で正解はありません。

 

※この記事再投稿です。2回目で写真もうまく載せることができました。

 

***** みんなのつぶやき *****

 

みんなでポーズがとても達成感があり、楽しかった。
いつもの逆バージョンのジェスチャーがよかった。
サイコロリレーで勝てた気がします。
席とりゲームは遠くの人が移動すればいいと思った。
空いたイスとりゲーム楽しかった。
演技力を学びました。
ひとをだますのは楽しいなあと思いました。
空いたイスとりゲームで笑いすぎてちょっとあぶなかった。
空いたイスとりゲームで、皆でれんけいできたから会話が増えた!
すべて女子にだまされた。
もうすこしゲームのルールがしっかりすればすごくおもしろくなったと思う。
なんで小学生がやりそうなことやるの?
I like the game today it was so fun.
今日はたくさん動いてたくさんわらってとてもたのしかった。
みんなでたのしく笑い合ったところ、ふれあった所がいつもより倍にふれあいがたかまった。
サイコロリレーは演技するのが少しむずかしかった。
自分はだませることが分かった(^_^)
体を動かしてとても良く出来たと思う。それに協力出来たしとても良かった。
お題で主婦がでたときはとてもむずかしかったです。
空いたイスとりゲームをまたやりたいです。頭をつかって動くところがおもしろかった。
演技が上手い人とかいて面白かった。だけど全然まわってこなかった(笑)
みんなでポーズはいろいろひょうげんのしかたがある。
サイコロリレーをまたやりたい。
人の本性は分からない。
ふくろのそこをつめでパチンってすればみんなだませる。

 

 

茨城県立盲学校でインプロを使った授業(50分×2コマ)をしてきました。
生徒は中学部・高等部普通科の計14名で、うち3名が全盲で残りの11名は弱視です。先週、通常授業の参観をしておきましたが、実質的に生徒たちと私は初対面で、また、生徒たちにとっては初めてのインプロ体験です。この他に先生方が7〜8名参加されました。
全盲前提で内容を考え、実施したのは1.手合わせ、2.みんなでストレッチ、3.数字合わせ、4.知ってるよ!、5.ワンワード、6.それはちょうどいい! の6つのゲームです。どれも全く相手が見えなくてもできるものにし、数字合わせのみ学校に依頼して点字シールを作ってもらい、通常のカードに貼って使いました。
「して見せる」ことができないので、説明は全部言語化する必要があり、通常に比べて大体1.5倍くらいの時間がかかりました。
しかし、皆、知的な障害はないので、一旦やり方を理解するととても積極的に参加し、予想以上の盛り上がりぶりでした。
午後の授業ということもあって、最初は、「眠い」「疲れた」「帰りたい」という声が多かったのですが、終了時には「楽しかった」「面白かった」「コミュニケーションを学んだ」という言葉が続きました。
一人だけ盲・聾の重複障害の生徒がいたのですが、担任の先生が指点字で通訳をしてくださり、全く問題なく参加できました。
学校の先生からも、「自然に人と人との距離が縮まっていくことを実感しました」という感想をいただきました。授業が終わった後も、生徒たちは他科の生徒たちと授業でやったゲームをして遊んでいたとのことです。
一般的に言って、視覚障害の方たちはその分聴覚が優れているので、特に言語を使ったインプロゲームなどにより、その能力を一層発達させることができるのではないかと、常々考えていたので、とても良い機会になりました。
今日は、準備はしたものの時間不足でやり残したゲームがたくさんありましたので、また一緒に授業をできるといいなと思いました。

(学校から許可をいただいた写真です)

今回のテーマは「反応する」と「表現する」でした。

 

1.拍手回し

 となりの人の拍手を回すだけの簡単なゲームです。でも途中で「逆回しあり」というルールになると、急に少し難しくなります。となりの人が拍手をこちらに回してくるのか、それとも反対側へ戻すのか。それによって、自分がどうするかが決まってきます。

 

2.1-7サークル

 拍手回しの応用です。1~7の数字をコールしながらアクションを回します。1-6は肩口をたたきます。7は頭の上に手をかざします。どちらも指先が向いている方が次の番です。となりの人の指先に注意を集中してどうするかを決めます。

 

3.家電ジェスチャー

 家電製品をジェスチャーで伝えます。声を使うのはなしです。形で伝えるのか、使い方で伝えるのか、悩み所だったと思います(^_^)

 9月にやったゲーム・おもちゃジェスチャーのバリエーションで、伝えるものが予め決まっている点では「正解」がありますが、どう伝えるかは自由なのでそこが「表現」ということになります。

 

4.感情ジェスチャー

 家電ジェスチャーのさらに応用版です。家電のように手にとって触れるものではないので、さらに難易度はあがったと思います。みんなよくがんばっていました。

 

5.トランプ・ステイタス

 トランプのカードを頭の上に乗せて歩きます。自分のカードは見えません。「数字の大きい方が偉い」と仮定して歩きます。自分のカードの数字が何なのかは、すれ違う相手の態度をみて判断します。可能なクラスは2回繰り返しました。

 

***********  みんなのつぶやき  ***********

 

仲間とのキズナがもっと深まりました。

トランプステイタスがとてもきずついたけどとても楽しかった。

トランプステイタスはあからさまにわかりました。

おもしろかったし学びもあって楽しかった。

ジェスチャーがむずかしかったです。最初の拍手回しが楽しかったです。

家電や感情など他のものに対しても、あらわすことやものまねをするという事が難しかった。

 

トランプのやつがたのしかった。

少しむずかしかった。

感情を態度だけでつたえることが難しいと分かった。

どうすればジェスチャーが通じるのを考えた。

みんなで楽しく笑い合えたのでとても楽しかった(^_^)

 

トランプステイタスをもう一度やりたいです。

拍手回しとジェスチャーの頭を使うところが難しかったけど、楽しかった。トランプステイタスは中間くらいの地位だったけど、平凡でいいなあと思った。

いつもよりちょっと難しかった。

トランプステイタスがとてもおもしろかった!! またやりたいとおもった!!

ともだちと楽しみながらできたのでとても充実した1時間だったと思う。

大学の講堂脇のキンモクセイが咲いています。



写真撮影日は10月3日です。
標記公開講座共同講師の絹川友梨さんのインプロワークスのメルマ!:00085436から許可を得て転載します。

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5. 活動レポート
「インプロで学ぶ道徳の心」
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茨城大学の公開講座「教育と臨床に活かす
インプロ・ワークショップ」は、今年で10年目となりました!
記念として、今回のテーマは「道徳」。

なんで「道徳」なの?
疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は(わたしは知りませんでしたが)「道徳」は、
数年後に教科になるそうです。今までは総合の時間などに
「なんとなく」おこなわれていた授業のようですが、
教科になることで、現場の教員のみなさんは、
新たに指導をしなくてはならなくなります。

この現状に対して、講座の相棒である正保先生は「インプロが役立つ」というのです。

なぜ?

そこで正保先生からいろいろ話を伺い、
今回の講座の内容を立ち上げました

そして当日。
まず正保先生の講義から始まりました。
「道徳」の授業がどう捉えられているか。
その問題点について。
じっくり講義していただきました。

これから実施される道徳の授業が「考える」ということに焦点があることから、
「行動や感情が伴わない可能性がある」とされていることがよくわかりました。

そして午後からは、それに対応/対処するすべとしてのインプロの
トレーニングを絹川が提案し、みんなで体験しました。

「道徳」の授業を単なるテクニックの伝授にせず、
「こころ」を大事にし「感情」に着目するアプローチに、
正保先生の凄さをまた改めて感じ、そこから大いに触発された2日間でした。

「道徳」の教育方法については、きっとこれから、
どんどん議論されるトピックになるでしょう。

私たちのこのアプローチも、いろいろな方々に知っていただいて、
活用していただけるといいな〜と思いました。
共同講師の絹川友梨さんのfacebook投稿から許可を得て転載します。

10周年記念企画!茨城大学公開講座「教育と臨床に活かすインプロヴィゼーション」。テーマは「インプロで育てる道徳の心」正保先生のレクチャー&絹川のワークショップのコンビネーションで2日間連続(10時から5時まで)。インプロは「道徳教育」に具体的な提案ができるかな?インプロのエクササイズを「道徳教育」のために「応用的に使う」ことで、いわゆるかっこ付きの「インプロエクササイズ」の、別の意味が浮かび上がってくる感覚がありました。ご参加くださったみなさま、ありがとうございました〜!

インプロを応用して「道徳」の授業を考えました。そもそも「道徳」の授業がどう捉えられているか/その問題点をまず正保先生から指摘していただき、それに対応/対処するすべとしてのインプロのトレーニングを絹川が提案し、みんなで体験しました。「道徳」の授業を単なるテクニックの伝授にせず、「こころ」を大事にし「感情」に着目するアプローチに、正保先生の凄さをまた改めて感じ、そこから大いに触発された2日間でした。結局インプロのエクササイズは「ツール」でしかなく、それを「どういう目的で、どんな文脈で、どういう解釈で指導側が使うか、それを指導者がちゃんと理解して、矛盾なく行動できている」かというところが最大に大事で、そこがずれてしまうと、どんなに面白いエクササイズも、ぜ~んぜん意味のないもの(もしくはただ楽しいだけ)になるんだろうな~と感じました。
今回の講座では、間近に迫った道徳の教科化、「読む道徳」から考える道徳への転換を見据え、その先にある(と思われる)「する道徳」を念頭に構成しました。道徳教育は行動に至って完結すると思います。

心理学の立場から見た「ここが変だよ、道徳教育!」という視点でお話をして、それからゆりさんにワークショップをやってもらいました。

心の三大要素である思考・感情・行動のうち「行動」に焦点を当てたつもりでしたが、ゆりさんのリードでさまざまなワークを堪能してみて気づいたのは「する」ことの背後にある「感情」の重要性でした。感情を動かすワークを重ねることによって行動に至りやすくなる、行動しやすくなる、ということを体験しました。

元々「読む道徳」の中心にあったのは主人公の心情理解でしたが、単なる受け身の感情理解ではなく、自分の心を揺り動かし、外に向けて感情を表出することの重要性に今更ながら気づかされた次第です。結局、心の三大要素の一つ一つの重要性は言うまでもありませんが、最も重要なのは3つの連動性だと感じた次第です。

今回の講座で気がついたことをもう一つ。最後の振り返りで、いつもだと初参加の人たちから「今日は頭のいつも使っていない部分を使いました…」という感想がよく出るのですが、今回は全くなかったな〜と。思考よりも感情と行動をよく使ったということなのかもしれません。

ゆりさん、参加者の皆さん、ありがとうございました!

(以上、facebookからの転載です)

予告通り、今回から新しいシリーズになりました。

段々と体を使うことと、表現することを体験していきたいと思います。

 

1.風船ゲーム

 風船バレーをしながら言葉を言っていきました。

野菜、動物、お店などです。落ち着いていれば問題ないことでも、とっさにはなかなか出てきませんね。

2.人間知恵の輪

 みんなの手をからませて、ほどきました。

 今回のやり方は「自己解凍型」です。1つの輪にほどける場合、ほどけるけど2つの輪になる場合、ほどけない場合の3パターンがあります。意外と成績はよかったかな?

3.木とリス

 3人で木とリスになります。木が2人、リスが1人です。オニが「オオカミが来たぞ!」と言うとリスが他の木の下へ移動します。「木こりが来たぞ!」と言うと木が移動します。「嵐が来たぞ!」と言うとみんな移動します。みんなハラハラしながらやっていました。

 

4.おもちゃジェスチャー

 小グループになってカードに書かれたおもちゃやゲームをジェスチャーでみんなに伝えます。

 どう表現すればいいのか、みんな頭を悩ませていました。難しそうだったのはおもちゃのレゴと人生ゲームだったようです。

 ちょっとしたことなのですが、どうやったら相手に伝わるのか、自分の行動を相手はどう受け取るのか、そこを考えながらチャレンジするのがポイントです。

 みんな楽しみながら取り組んでいましたが、感想からは、その中に学びがあったと感じている様子がうかがえました。

***********  みんなのつぶやき  ***********

 

おもちゃのジェスチャーが頭使ったし、とても面白かった。

書いてあることを行動で表すのが楽しかった。

チームで一緒に考え、答えを出すのが楽しく出来ました。

表現力とチームワークを学びました。

人の動きと周囲をよく見ることが大切だと思った。

協力しながら人間知恵の輪をやるのが楽しかった。

木とリスのゲームで一回だけおにになっちゃったけど、いろんな人とコミュニケーションがとれたと思うのでよかったとおもいました!!

人間知恵の輪が一番楽しかった。

前回よりも体を使って楽しむっていうのが多く、頭も使いながらでとても楽しい気分になった!

 

けっこうたのしかった。

風船ゲームが楽しかった。

人間関係に必要なことをいろいろ学びました。

Very fun group games.

皆でたのしく仲良くできて良かった。とてもたのしかった。

ちえのわたのしかったです。

ふうせんが楽しかった。

木とリスはしゅんじにはんだんしないとすばやくうごけないので難しかったです。

 

みんな協力して出来たことがおもしろかった。

ジェスチャーをもっとしたいです。

木とリスのハラハラとドキドキが楽しかった。

ジェスチャーは難しかったけど、色んなジャンルの遊びとかがあって楽しかった。

木とリスが一番楽しかった。

今回は体を動かすことが出来たのでたのしかった。また体を動かすものをやってみたい。

遊んでいて心が広がる。

頭を働かせて進めていくところが楽しかった。

遊びながら出来るのが楽しい。

ワークショップ・リーダーのオープン・マインドに関する論文を書きました。
「ワークショップにおける開かれた心に関する一考察」 茨城大学教育学部紀要(教育科学),
65,491-498.(電子ジャーナル)

茨城大学図書館のROSEリポジトリにアップされています。
http://ir.lib.ibaraki.ac.jp/bitstream/10109/12895/1/20160086.pdf
茨城大学図書館のホームページからダウンロードすることができます。

IssueDateが2016年3月28日になっていますが、アップされたのは最近のようです。
よろしかったらご一読ください。
公開講座「臨床と教育に生かすインプロヴィゼーション」開催間近です。
今年は、10回記念ということで「インプロで育てる道徳の心」というサブタイトルをつけての実施です。
正保は道徳教育が専門という訳ではありませんが、近年、あちこちの学校で「道徳」の授業を依頼されて実践していることを踏まえての企画です。
間近に迫る道徳の教科化を控え、さまざまな提案がなされ、書籍が出版されていますが、インプロは十分その中で役割を果たしうる活動だと思います。
この連休中に講義用のパワーポイント資料を作成しているところですが、今までの使い回し資料とは異なり、かなりの部分は一から作る形になり、作業が大変です。
共同講師の絹川さんとも内容の打ち合わせ中です。
もうかなりの申し込みをいただいておりますが、まだ若干余裕があるようです。皆様、どうぞご一緒しましょう。