スゴロクトーキング英語版のページが2つあることに気がついたので、一つにまとめました(2019.8.26)。
近著『心を育てるグループワーク』の販促チラシができました。
本の仕上がりは来週予定です。もう少々お待ち下さい。
(→発売日は4月17日と決まりました。2019/04/09)
スゴロク・究極の選択!は二者択一の話題について選択(決定)とその理由を答えていくスゴロクゲームです。
意外な組み合わせの話題が順に用意されているため、どれを選ぶか迷いながら答えていくことになります。
スゴロクトーキングが未知の人同士での実施に向いているのに対し、スゴロク・究極の選択!は既知の人同士(たとえば家族同士)の実施にも向いています。
中高生以上バージョンと小学生バージョン(スゴロク・究極の選択!キッズ)があります。
スゴロクトーキング、スゴロク・究極の選択!をご活用くださいましてありがとうございます。
スゴロクトーキングシート、スゴロク・究極の選択!(いずれもキッズバージョンを含む)につきましては「禁無断転載」とさせていただいております。
当サイト管理人に断りなく、ワークシートを他サイト・書籍等に転載されることはご遠慮ください。
皆様がこれらのワークを実施されることはもちろん、ワークを実施されている様子等を写真にてアップされることはこの限りではありません。
どうぞ皆様で会話と相互交流をお楽しみください!
グループワークの諸活動はかかわる活動・理解する活動・表現する活動の3つに大別することができる。
よく知られた構成的グループ・エンカウンター(SGE)は他者とかかわることによって自分と出会う(エンカウンターする)活動である。自分と出会うということは自分を理解することといえる。その意味で、構成的グループ・エンカウンターはかかわる活動と理解する活動の2つの活動に跨がる活動といえる。
これに対して、ソーシャルスキル・トレーニングは他者とかかわる活動である。そのかかわりのあり方を反復訓練によってトレーニングしようとする。グループワーク・トレーニング(GWT)も同様であるが、グループワーク・トレーニングでは特に他者と協力することや集団内で自分の役割を果たすことを重視する。一方、ソーシャルスキル・トレーニングもグループワーク・トレーニングも自分を理解するという側面は含まれない。
インプロは即興ともいわれる活動であるが、ここでは即興演劇のトレーニングとして行われるインプロ・ゲームを指す。
インプロ・ゲームは他者とかかわりながら、そこでアイディアや発想を形にしていく表現活動である。従来、グループワークではこの表現という領域はほとんど取り上げられてこなかった。しかし、現代人の間では表現への欲求が徐々に高まりつつあると感じている。パソコン、スマホの普及に呼応したSNSの発展はまさにその状況を表している。今や小学生から老人までツイッターやfacebook、インスタグラムなどで自己を表現している。SNSの発展は世界的な現象であるが、キラキラネームの流行などは特に日本に特有の現象ではないかと考えられる。名前は従来は既存のストックから選択(チョイス)されるものだったが、最近の名前は日々新たに「世界に一つだけの」名前が創造される状況にある。
このような状況の背景には、日本が成長社会から成熟社会へと変容しつつあることが大きな要因の一つではないかと考えるが、それについてはここでは詳述しない。ただ、たとえば小学生の「なりたい職業」のベスト10にユーチューバーが入ったことなど、「表現すること」が現代の若者にとって非常に重要な意味をもちつつあるといえる。
このブログに掲載されているワーク集「かかわる活動」「理解する活動」「表現する活動」が『心を育てるグループワーク — 楽しく学べる72のワーク— 』として金子書房より出版されます。
出版期日の詳細は未定ですが本年4月中を予定しています。
先日、4校を出版社に返送し、本文の修正は終わりました。その後、オビ文の作成も終わり、現在表紙デザインを進めています。
副題からも分かる通り、このブログに掲載されているワーク数を大幅に上回る72のワークが収載されています。「心を育てるグループワーク」についての解説の他、特徴を巧みに捉えたイラストを全ワークに添えており、とても分かりやすくなっています。
250頁、定価2600円+税です。
いよいよベスト3の発表です。
第3位
人間コピー機(4票)
・自分がグループのためにできること、すべきことを見つけるきっかけとなり、自分の役割を見つけることができた。
・時間が経つにつれて、「次はボクがここを見てくる」「この部分があいまいだから見てきてくれない?」なとど目標達成のためのコミュニケーションが増えたのがとても印象的でした。
・初対面の人とグループになったが、みんなで協力して活動できたし、結構完成度高めのものができたと思う。
・人に自分の見たこと、思ったことを適切に伝えることの難しさを知った。
第2位
エレファント・トースター(5票)
・私は授業で失敗することや間違えることへの恐れがとても強かった。このゲームは「間違える」ことが前提となっており、それを受け入れるというゲームが自分自身にとってプラスに働いた。このゲームを授業に取り入れることにより、学級経営にも大きく影響するだろうと思った。
・私は小学校の算数の授業で間違いを先生に笑われたことから「間違える」ということに対して「嫌だ」「恥ずかしい」と思っていたため、できるだけ間違えないようにしようと思っていた。しかし、トースターなどをやっているとき、先生が「誰かが間違えるからゲームが進む」とおっしゃってそこで「間違えることは恥ずかしいことではない」ということを学ぶことができた。
・間違ったことで盛り上がるのでなんだか不思議な時間だった。
・いつ指名されるかわからないドキドキ感と、両隣の人が指されると自分もアクションをしなくてはならないので、隣の人との協力感をすごく感じました。
・教育実習に行ったとき、授業中に指名した生徒がもじもじして黙っていて、授業が進まない、ということを何度か経験した。「間違えてもいいよ」と声かけをしても納得している様子はなかった。このようなゲームを取り入れることにより、子どもたちの抵抗を減らすことができるのではないかと考えた。
そして栄えある第1位は、
スゴロクトーキング(6票)
・ごく自然な形で自分のことを話したり、他者のことを知ったりすることのできるワークであった。このワークを通して、いろいろな人と会話を楽しむことができ、他者と会話をすることの楽しさを知ることができた。
・答えやすい質問から始まり、徐々に難しい質問に進んでいく流れがとても印象に残っている。低いハードルから少しずつ高いハードルへ、というのは、子どもたちにも取り組みやすいと感じた。
・「自分が話す」ということが中心になってくるが、それよりもさらに重要なのは相手の話をどのように聞いて相手を理解しようとするかという点だと思う。この活動は、聞き手の相づちや言葉かけがうまいと会話がより楽しいものになっていた。このような点に「聞くこと」の大切さが顕著に現れていると思う。
・例えば「昨日何してた?」という質問に対し、「バイト」と応えた相手に「何のバイト?」「どうしてやってるの?」などの質問を重ねることで、表面的な理解から内面的な理解へとつなげることができる。
・自分から誰かに話しかけに行かなくても、ゆっくり座って、相手のことを知ることができるし、自分の話もすることができた。この活動を通して、誰かとかかわりを持つことにはざまざまな形態があると学ぶことができた。
・グループになった人は全員が初対面だったが、スゴロクで与えられたお題について話すことで緊張感を持たずに話すことができた。他の人の趣味や性格などが分かって終わった時にはもっと時間が欲しかった。
2票です。
○私は木です
・そこまで仲良くないようなメンバーでも協力することができるということを知れたため。表現に正解がないので、グループそして個人の特徴を出せるということを知ることができた。これまではインプロというと大勢の前に出て発表するというイメージが強かったが、グループの中だけでも完結するので目立ちたくないような子でもやりやすいと思った。
・今まで自らその場に飛び込んだりすることに少々抵抗を持っていたが、どのような表現をしても他者から否定されることなく、皆で楽しめ、自己表現することの面白さを感じることができた。
○トラスト・ウォーク
・最初は怖かったが自分が誘導する立場になると、より相手を考えた言葉がけができ、成長を感じることができた。また、全く知らない方とペアで行ったということも新鮮な感じだった。言葉遣いや手の握り方、強さなどを考えて行うことも楽しかった。自分はあまり積極的な方ではないが、このワークは進んで取り組むことができた。
・以前にもやったことがありましたが、改めてこの授業でやってみて、「相手を信じる力」を得ることができました。先日、駅で盲目の人を助けました。授業では危険を察知したら目を開ければよいのですが、本当に目の見えない人を、自分がその人の目になって導いてあげなければならない状況で、いかに互いを信じることができるかが重要と感じました。
1票の続きです。
○トランプステイタス
自分は何番なのかわからない中で、さまざまな人と会話し、自分はどれくらいの程度なのか想像することで段々わかってくる感覚が楽しかった。「このとき、相手はこう思っているかも」など他者がどう思っているか理解することにつながる活動ができた。
○数字合わせ
自分が他者と違う感覚を持っていることに気づくことができた。この体験を通して、自分の中での考えや感覚は、他者にも共通しているということはなく、他者は全く違う考えや感覚を持っていることに気づくことができて、その結果、自分の価値観を相手に押しつけることはよくないということを学ぶことができた。
○トラストフォール
全く知らない人とペアになって実践した。「信頼」ということがとても大切であり、落ちるときには本当に頭をぶつけるのではないかと感じた。「信頼」することがなかなか難しい子にとっての活動としてはとても有意義であるとものすごく鮮明に感じた。
○トラストサークル
他の人に自分の体のすべてを預ける行為は私にとってかなり抵抗があった。しかし、周りの人の声に耳を傾けてみると「もっとこうした方が支えやすいんじゃない?」とか「支えるから大丈夫だよ」と言ってくれている人がいて安心して体を預けることができた。ここで気づいたのは、自分は今まで他者を信頼していなかったのではなく、他者の声に耳を傾けたり、他者が自分のことをどう思っていたんだろう、と考えることが少なかっただけ、ということである。つまり他者理解が足らなかったのだということに気づかされたワークだった。
○ 秘密のセリフ
相手の表現していることをくみ取る、空気を読むという活動が新鮮だった。即興性のある活動はコミュニケーション力、表現力共に有用であることが実感できた。
○1-7サークル
この授業内でのワーク・エクササイズは単なる遊びとしての認識だったが、1-7サークルをきっかけに考えが変わった。1-7サークルの途中で一人が両隣の人に挟まれてどうにもできない状態になった。私は彼を挟んでいた一人だった。1回目が終わった後に先生に「それがいじめです」と言われてショックを受けた。よく考えてみれば、楽しいのは両隣の二人だけで間の一人は困るだけでどうしようもないのは明らかである。この行為をしていた私に欠けていたのは他者の気持ちを考えるということだ。普段、自分はいじめなんかしないと思っていたが、実際にはいじめを行っていた。私はこのワークを通して「いじめ」の怖さを実感した。これからの人生で無自覚に人を傷つけることがないよう行動したい。
○スピットファイア
物語を考える役割を体験し、自分の考えを表現することで場の流れに合わせて行動すること、相手の発言を否定せずに受け取る能力を身につけられた。この体験から、自分を表現することに少し自信がついたように感じる。相手の発言を否定せずに物語に組み込むというのも、自分と異なる考えを受け入れた上で自分が話の流れを作るという会話において大切なことを学ぶことができた。
○インプロ(番外…正確には「ワーク」ではありませんが)
自分は何かしようとする時に恥ずかしさが勝り、物事に積極的に取り組むことができなかった。しかし、インプロの中では他者が自分に対してイエスで応えてくれる。つまり肯定的に話してくれるので、活動に対して積極的に取り組むことができた。