茨城大学人文社会科学部正保研究室 -20ページ目

茨城大学人文社会科学部正保研究室

研究室の活動を紹介していきます。最新の研修会情報は左カラム上側の「研修会情報」をクリックしてください。

最近Amazonで『心を育てるグループワーク』が定価の数倍の値段で売られています。出版社に確認したところ、新型コロナ対策で物流を減らすためにAmazonが取扱件数を減らしているということで、それが原因なのかもしれません。同書は先日重版が出たところですので、在庫は十分あります。書店または出版社にご注文いただければ定価で入手できます。

今日の1年生向け授業では「WANTED!」をやりました。

◎予め用意された10の項目から、相手が「はい」と答えそうな質問をするのですが、質問された側は選ばれた項目内容から他者に与えている自己イメージを読み取る、というものです。学生は40名弱ですが、Teams内で基本的に1対1で行い、組み合わせはどんどん変えていく必要があります。今日は、以下の段取りで行いました。項目のプリントと手順ファイルは教務サイトで予め送信してあり、チャネルは全部で15コ用意してあります。

◎手順

1.各自、適当なチャネルに移動する。

2.チャネル内で2人1組になる(余ってる人は見学)。

3.2人でジャンケンをする。

4.勝った人が相手に質問する。質問はプリントの10項目から相手が「はい」と答えそうなものを1つ選ぶ。

5.相手が「はい」と答えたら、項目の数字にレ印をつける。「いいえ」だったら何もなし。負けた方は何もなし。

6.勝った人は別のチャネルに移動する。

7.負けた人はチャネルに留まってもよし、移動してもよし。

8.これを繰り返す。

◎今日のポイントは「ジャンケン」でした。ジャンケンは必須ではありませんが、ジャンケンをすることにより場が一気に盛り上がります。Teamsの画面内でジャンケンができるのかどうか。予め試してみたところ、若干ぎごちなくはなるのですが、十分できると考え、「ジャンケンあり」で臨みました。

結果は「上々」といったところでしょうか。各チャネルを回ってみましたが、みんな互いに「あ、じゃあお願いします。最初はグー…」という感じでジャンケンをして、質問していました。

◎はじめに、ワークの意図・成り立ちについての詳しい話はせずに10分程度実施しました。時間を指定して「一般」に戻ってくるように指示して、その後、「質問すること」「されること」の意味についての解説や各項目が5因子性格検査(Big 5)に基づいて構成されていることを話し、それから再度もう10分間実施しました。

対面で実施の場合は、数分間で「全問クリア」が2〜3名出るのですが、今日はなし。授業後のリサーチでは9問クリア(リーチ)が2名で、平均は5〜6問といったところでした。チャネル上でペアを組む、ということで回数が制限されたためだと思います。

 

WANTED!はこちらを参照

 

◎ 今日のワークは1つだけです。遠隔ではあまり欲張ってはいけないと思い始めています。一方、学生の感想を見てみると、当初は「遠隔授業」をどれだけ、「通常授業」に近づけられるか、と思って取り組んでいましたが、「遠隔」の方がいい面もあるのかなと思いました。

◎感想

・簡単な質問を通して相手のことを知ることができ、また逆に質問されることで自分への理解も深められると分かった。

・初対面の人への質問にも質問それぞれに意味があって自分は相手をこのような特徴で認識したのだなと思った。決められた範囲の中で出会うことの安心や楽しさやを知りました。

・ゲームを通してたくさん交流することは心の健康にも大切であることを実感しました。

・初めて対面する人と一緒に笑ったり、会話することができた。

・Teamsを使った方が色んな人とすぐにお話できるし、パソコンを通して話しているので初対面でもあまり緊張しなかったので、この感覚が将来生かされそうな気がした。

・Teamsの方が、実際に席替えするよりもスムーズに多くの人とじゃんけんすることができた。

・ゲームを通してたくさん交流することは心の健康にも大切であることを実感しました。

・知らない人と多くかかわれて良かったです。中には2回当たった人もいて和やかな雰囲気になりました。

・女子高だったので男子学生の方と1対1で会話をするのは久しぶりで緊張したけれど楽しかったです。今後は自分と年齢が離れている方など様々な人との交流を大切にしていきたいと思います。

◎「今日の授業は楽しかった」得点 4.62(5点満点)

「今日の授業はためになった」得点 4.70(5点満点)

 

遠隔でジャンケン

※写真はゼミ生によるサンプル写真です。

 

前回授業【オンラインでグループワーク(相互理解編)】

 

 

 

(facebook「新型コロナ休講で、大学教員は何をすべきかについて知恵と情報を共有するグループ」に投稿した記事の転載です)

 

 茨城大学では先週よりTeamsを使った授業が本格的に始まっています。

 オンライン上でメンバーがかかわり、相互理解を深めることのできるグループワーク4件の実施報告です。学級開き的な内容です。本日は8名で実施しましたが、来週以降30名の別授業で内容を選択して実施予定です。文中 の(所要時間)は説明・繰り返しの時間を含みます。

 

◎一歩前へ!(10数人程度まで、それ以上はチャネルを使用)

目的:比較的大人数で、軽い自己紹介をしながら、相互理解を深める。

1.チャットウィンドウに自分の名前を入力する。

2.それから自分のことを何か1つ紹介する(○月生まれ、血液型、○○が好き、など)。

3.他の人の紹介を聞いて「自分も同じだ!」と思ったら、チャットウインドウから適当な絵文字アイコンを1つ送る。

4.アイコンの数を確認したら、次の人と交代する。

5.アイコンがあまり多いと収拾がつかなくなるので、紹介はある程度人数を絞り込める内容がよい。

6.2〜3周するとよい。2or3周目には「アイコン1つ」に挑戦するのもよい。(20分程度)

 

◎共通点探し

目的:少人数で話し合って互いの共通点を見つける。

1.2〜3人のグループになる。

2.時計(タイマー)を用意する。

3.指定されたチャネルへ移動する(今日は2人ずつで4つを使用)。

4.お互いの共通点を探し始める。

5.外見上の特徴は除く(内面・性格・趣味嗜好等)。

6.1分たったらいくつ見つかったか確認する。

7. 「一般」に戻る。

※大体8〜10個位見つけていました。(相手を変えて繰り返し。計20分程度)

 

◎エンカク・トーキング(スゴロク・トーキングの遠隔版実施法)

エンカク・トーキング

目的:小グループで予め指定された話題に沿って会話を楽しみ、相互理解を深める。

1.チャネル(今日は4人ずつで2つを使用)にて4〜6人程度で実施。

2.トーキングのシートを各自プリントアウトしておく。

3.話す順番を決める(サイコロは使わない)。

4.スタートから順に進める。

5.話したい話題を自分で選んで話す。

6.緑色部分では話題を2つ、赤色部分では話題を1つ話す。

7.交代しながら話す。

8.他の人に質問することもできる。

9.制限時間(予め決めておく、30分程度がよい)になったら全部終わっていなくても「一般」に戻る。教師は適宜巡回する。(40分程度)※ご希望でしたらpdfファイルをお送りします。

 

◎ネーム・バレー

目的:ゲーム的雰囲気の中で互いの名前を呼び合い、名前を憶えながら楽しむ。

1.2チームに分かれる(チャネルは使わず)。各チーム3〜6人程度。ボールを動かす場合は、誰かの名前を呼ぶこととする。できれば「審判」を決めておくとよい。

2.初めに「サーブ」する人を決める。

3.「サーブ」は相手チームの誰かの名前を呼ぶ。

4.「サーブ」で名前を呼ばれた人は「レシーブ」する(味方チームの誰かの名前を呼ぶ) 。

5.「レシーブ」で名前を呼ばれた人は「トス」を上げる(味方チームの別の誰かの名前を呼ぶ)。

6.「トス」で名前を呼ばれた人は「アタック」する(相手チームの誰かの名前を呼ぶ)。

7.「アタック」で名前を呼ばれた人は「レシーブ」する。以下同様に続ける。

8.3〜7のプロセスで間違えたら、相手チームに1点入る。○点先取方式または制限時間方式で実施する。

9.味方チームの名前を飛ばす(省略する)こともできる(フェイント)。

※まじめにやるゲームではありません。誰かが間違えてくれることで成り立つゲームです。言い澱みや「あー」「えーと」などが入ったらアウトにするのもありです(審判は「辛め」の方がよいでしょう)。(20分程度)

 

 新入生向けのグループワーク授業を担当しています。そもそも遠隔授業には向かない科目で、前期の全授業を遠隔にすることになったときは、授業時期を後期に変更することも考えたのですが、新入生の中にはせっかく大学に入ったのに授業は遠隔、知らない町で一人でアパート暮らし、という学生もいるだろうと思い、せめてオンライン上だけでも友達作りができればと思いました。学部1年生向けの授業は来週からの実施ですが、今日は大学院新入生8名を対象として、同じ内容で実施しました(2コマ続き)。以下、出席者の感想です。

 

・通常の授業はテーマにそったディスカッションが中心で「おしゃべり」がないが、今日はいろいろ話せて良かった。

・座ったままで体を動かしたような爽快感を感じた。

・共通点探しで親近感を感じた。

・エンカク・トーキングは次の話題に移る間の取り方に気をつけた。人に会わない生活をしているが緊張しないで話すことができ、安心感を感じた。

・以前、教室でスゴロク・トーキングをやった時は、周りの様子を見て「もっと話さなきゃ」と焦ったが、今日は集中して話すことができた。

・他の授業は授業のテーマばかり話すが、今日はみんなといろんな話をして、その人の雰囲気が分かった。

・前期丸々オンラインの授業で仲良くなるのは限界があるかと思っていたが、今日は打ち解けることができた。

・家で話しているので落ち着けた。楽しかったけど、授業でこんなに楽しんでいいのかな?と思った。

2019年度は茨城大学において2つのグループワーク授業を開講しました。

「心を育てるグループワーク」(教育学部)

「心理臨床論演習Ⅱ」(人文社会科学部)

 

授業は、数多くのワークを実際に体験し、その体験を元に講義を行う、という形で行いました。試験で、「もう一度やりたいワークとその理由」を記述することを求めました。

回答の多かったワークを多い順に集計してみました。

 

 

  ワーク名 計
1 ペーパーズ 12
2 スゴロク・トーキング 10
3 結婚の条件 8
4 それはちょうどいい! 8
5 人間コピー機 6
6 ワンワード 6
7 空いたイス取りゲーム 5
  スピットファイア 5
9 WANTED! 4
  秘密のセリフ 4
 
 
 
   
順位    ワーク名 票数
9   WANTED! 4
9 秘密のセリフ 4
7 空いたイス取りゲーム 5
7 スピットファイア 5
5 人間コピー機 6
5 ワンワード 6
3 結婚の条件 8
3 それはちょうどいい! 8
2 スゴロク・トーキング 10
1 ペーパーズ 12
 

 

新学年・新学期が始まりました。

学級開きに最適なワークがスゴロクトーキングです。スゴロクをしておしゃべりをしながら、自己開示と他者理解を進め、短時間で急速にクラスメートと打ち解けることができます。

しかし現在世界は新型コロナウィルスの影響下で、特に「3密(密閉、密集、密接)」を避けるよう求められています。

残念ながらスゴロクトーキングではこの3つのうち、「密接」を避けることが難しいという問題があります。スゴロクをしようとするとどうしてもお互いが近づくことになってしまいます。

そんな中でちょっとの工夫で「密接」を避けてスゴロクができます、というアイディアです。

 

それは簡単です。スゴロクのシートを全員に配ればいいのです。

1枚のスゴロクのシートでスゴロクトーキングをやろうとするとどうしてもお互いが近づいてしまいます。しかし全員にシートを配り、それぞれが距離をとってやれば「密接」を避けることができます。

当然ですが、声は大きめにする必要があります。もちろんマスクの使用は必須です。

 

下は、先日、ある高校の1学年で行ったスゴロクトーキングの様子です(窓は開けて実施しています)。

 

こちらのグループは4人で実施しています。スゴロクのシートは赤・緑・青・黄色の4色に分けて印刷してみました。

 

こちらのグループは5人で実施しています。上記の4色に白が加わっています。

 

別にシートを色分けする必要はないのですが、グループ分けを円滑に進めるために色分けしてみました。

 

でも実際にやってみると、ちゃんと説明してもなんとなく同じ色同士で集まってしまい、少し混乱してしまいました(同種のものを求める本能的なものでしょうか)。

 

全部白で印刷しておいて、隅っこか裏側に数字を書いておいて、「同じ数字同士で集まってください」と指示した方が円滑にグループ分けができると思います。

 

 

水戸第三高校でグループワーク授業をしました。

学校の絆作りプロジェクトの一貫でグループワークによる生徒同士の絆作りを計5回に渡って実施していきます。

 

格技場を使い、2クラス合同で計80人(基本)での実施です。これを1日に4回繰り返し、計約300人に対して実施しました。

新型コロナの影響下ですが、三密に配慮しての実施となりました。

 

1.風船ゲーム

輪になって風船でバレーボールをしながら、体を動かし声を出していきます。

 

2.一歩前へ!

自分のことを何か1つ紹介しながら輪から一歩前へ出ます。「自分も一緒だ!」という人がいたら、その人も一歩前へ出ます。

 

 

3.スゴロク・トーキング

スゴロクをしながらお話をしていきます。他者理解が主な目的になります。

通常ですと1枚のスゴロク・シートをみんなで囲んでお話をしますが、今回は三密を避けるために各自にA4サイズのスゴロク・シートを一枚ずつ配り、ソーシャル・ディスタンスを保っての実施としました。

 

 

2クラス合計80人での実施となるとなかなか壮観です。

 

 

 

 

(この記事は2020年11月22日に追記しました)

先月ワークショップ等で使うタイマーについて書いたところですが、昨日、電気屋さんで新しいタイマー(DRETEC AT-KT11)を入手したので比較記事を書きたいと思います。

 

前回記事(タイマーについて)

 

今回入手したのは従来品(T-520)と同じDRETECの製品でほぼ同じものですが、よく見てみるとあちこち異なっています。

 

【大きさ・形】

W42×D15×H84mm

縦横は従来品と同じですが、厚み(D)が異なります。従来品は13mmだったので2mm厚くなっています(左が従来品)。

 

 

形は大きくなったのに重量は逆に軽くなっています。

従来品が38gに対して新製品は35gです。

 

 

裏面を見ると磁石が異なっています。新製品はネオジム系の磁石のようです。

重量が軽くなったのは、たぶんこのせいでは?

冷蔵庫に貼り付けてみると磁力に大きな差はありません。

よく見るとストラップの取り付け口が変更になっています。

新製品の方がつけやすいです。

 

 

【色】

お店にあったのは白と黒の2色でした。

迷うことなく白を選びました。

 

【機能】

基本的な機能は従来品と変わりはありません。

カウントアップとカウントダウン機能の他、時計がついています。

 

「これは!」と思ったのはカウントダウンの際に10分時と5分時になるプレアラーム機能。

従来品は「ピピピピ、ピピピピ」と計8回鳴っていたのが新製品では「ピピピ」の3回だけ。

前の記事でも書いた通り、この機能はワークショップ等で使う際には紛らわしくて余計な機能(しかも解除はできない)だったので、これは少しありがたい。

でも率直に言えば全部カットして欲しかった。

 

もう一つ異なるのは、アラーム音が小さくなったこと。

音量をHI、LOW、SILENTの3通りから選べるのは同じだが、新製品は全体的に音量が小さくなっており、従来のLOWが新製品のHIといったところか。

これは少し困る。賑やかなワークショップでは音が聞こえないかもしれない。

 

【値段】

某量販店で998円でした。従来品より高いようです。

 

【総評】

少し大きくなったが厚みが2mm増しただけなので、大きな違いではない。

プレアラーム機能が変更になったのはよしとしたいが、どうせならなくして欲しかった。あるいは解除機能が欲しい。

音量はたぶん小さいだろう。もっとメリハリをつけたHI、LOWであるといいのだが。

 

なかなか理想のタイマーに出会えない。

 

タイマーについて1

 

【表現するワーク】に「何やってるの?」を加えました。

「秘密のセリフ」の前に実施すると実施が円滑になり、効果的です。

整理の都合上、2014年9月9日の記事としてアップしてあります。

 

「何やってるの?」こちらから

2019年4月に出版した『心を育てるグループワーク』ですが、誤字・誤植が何ヶ所かありました。お詫びして訂正させていただきます。

 

p.41,l14   誤:(本書末収録)  正:(本書未収録)

p.52,図5-1  誤:1.心理的安定   正:1.積極的

p.67,l4   誤:感情に      正:感情を

p.221,l1   誤:お助けオニ、私は木ですなどが  正:お助けオニなどが、

p.227,l27   誤:(本文未収録)  正:(本書未収録)

p.248,18     誤:星新一(2006) 正:星新一(1966)

 

(2020.2.5追記しました)

 

『心を育てるぐるープワーク』(金子書房)