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普段の食生活では栄養過多になりがちなので、休日はしばしば「一膳飯」を励行しております。すなわちご飯と納豆とおつけものだけ。それ以外のおかずなし。

で、本日は先日関西方面からのお客さまにおみやげにいただいた塩昆布をプラスしました。これがとんでもない美味。京都の雲月という料理屋の極上等の逸品でありまして、旨味が半端ではございません。これまで生きてきて、これほどの旨味は経験したことがないほどでした。ご馳走さまでした。


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早朝スタジオ。だんだん調子が出てきました。50を過ぎてようやくロックがわかってきました。

で、終了後はジムで筋トレとストレッチとサウナ。ヒジョーに有意義な休日の過ごし方でございました。

鷺リゾ(=鷺沼リゾート=自宅)を拠点とした連休、今年もよどみなくダラダラしまくりやがりました。

そのうちの一日、家人が全員出払うというナイス過ぎる日がございまして、これ幸いと「全力で脱力」のプログラムを組み、鷺リゾから一歩も外に出ない究極の休憩生活をすることにしました。

プログラム1:喫煙
まずは起き抜けに庭に出て一服。この時期の鷺リゾはリゾート地ならではの爽やかな気候。庭の木の新緑をぼんやりと眺めつつマルボロライトを吸う。



プログラム2:喫茶

で、お楽しみのコーヒータイム。前日に銀座に出たので、鳥羽コーヒーで購入した逸品を淹れて、これまたクローバーで買っておいたロールケーキ(本当はレアチーズケーキにしたかったのだが売り切れてた)とともに賞味いたしました。


これがそれ。


鳥羽コーヒーは日本最高のコーヒーブティックなのではなかろうか。銘柄はなんと「ニューラテンクオーターチューン」。ネーミングにそそられて迷わず今回はこれにしました。昭和の夜の空間、ニューラテンクオーターにちなんだものなのでしょうか。世代が違うので僕はもちろんリアルタイムではNLQを経験したことはございませんが、当時はこのテイストのコーヒーを出していたのかな・・・、などど思いを馳せつつ味を香りを楽しみました。

プログラム3:映画
鷺リゾの映画ライブラリー(=ツタヤ鷺沼店のこと)から取り出しましたる一本目は「総長賭博」。



この映画は脚本を書いた笠原和夫先生のご著書でも強調されていた東映任侠映画の金字塔。当時は三島由紀夫も「掛け値なしの名作」と絶賛していた作品であります。


不覚にもこれまで見たことはなかったのですが、さすが!とばかり唸らされるような大傑作。筋はいつもの話なのですが、笠原脚本の抉るようなつくり込みが半端じゃございません。「これでもかこれでもかの波状攻撃」の波状攻撃を堪能しました。


義理と人情の板ばさみ。突き放してみれば、ようするに登場人物が勝手に問題をどんどん大きくして、挙句の果てに壊滅に至るという話なのですが、考えてみると、これは人と人の世を駆動しているメカニズムのある部分を究極までデフォルメすると立ち現れる世界でありまして、人間社会の本質を衝いた芸術性の高い作品だと思わされました。


鶴田・若山のコンビ芸はもとより、初期の藤純子の天然の名演(=藤の美)もおまけについています。誰もが指摘することですが、最後の鶴田浩二のセリフ、脳天からつま先まで痺れにシビれました。ソニーブラビアの画面に向かって思わず拍手!


プログラム4:昼食
「総長賭博」の余韻に浸りつつ、スキなスパゲティーをスキなだけスキなようにつくって食べる。これぞ鷺リゾの食の醍醐味であります。大量のマッシュルームのスライスと塊から小さく切り落としたベーコンをオリーブオイルでソテー。そこに鷹の爪とガーリックみじん切りのオイル漬け(すなわち先日ここでご紹介した「ビバガーリック」)を多めに投入したソースを絡めて、220グラムの大盛りをつくり、一気に食べました。


食器を洗う手間を減らすために、フライパンから直接食べるのが鷺リゾスタイル。



プログラム5:映画

二本目はソフィア・コッポラ監督の名作「Somewhere」。



これがそれ。


この映画、僕は毎年連休中に観ることを個人的行事としておりまして、今年が3年目。内省的映画であります。毎年これを観て、自分の越し方行く先をちょいと考えてみるということをしております。人間は愚行をするものですが、それでもなんとか世の中と心の中と折り合いをつけて生きていくわけでありまして、これを観ると毎回「ま、俺ももう少しやってみるか……」という気持ちになります。


プログラム6:歌唱

ギターを弾きつつ歌を唄う。一人の休日に欠かせない休息メニューです。Stevie Wonderの"You and I"、終盤のキーがガンガン上がるところ、歌い上げるとたまらなく気持ちイイ(=周囲の人は大迷惑)名曲でありまして、この日はこれを愉しみました。とにかくキーが高い。フルヴォイスだと原曲キーから1音落とせば何とかなるのですが、さすがに鷺リゾ(=自宅)でそれをやると近所迷惑なので、3音半落として静か目に歌いました。いやー、歌ってホントにイイものですね。


で、この後も夜ご飯に麻婆豆腐を食べたり、もう一本映画(「ブロークン・シティ」。これはまあまあだった)を観たり、コーヒーとドーナッツを飲んだり食べたりしているうちに、エアウィーヴの上に身を横たえ、メディカル枕の上にハゲアタマを乗せて、理想の一日も幕を閉じるのでありました。

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昨年もここに書いた気がしますが、ここ10年、いや15年以上、5月の連休はリゾートで過ごしています。

それはどこかと尋ねたら、自宅至近のリゾート。つーか、ほとんど自宅。率直に申し上げて、完全なる自宅。自宅を「ここはリゾートだ!」と無理やり見立てて、リゾート気分を満喫。ようするに脳内リゾート。

連休中はどこに行っても混んでいるので、絶対に遠出はいたしません。しかもこの時期は一年でいちばん気候がよろしい。鷺沼の朝もハワイのような爽やかさ。

リゾート(脳内)で何をやっているかというと、普段の休日とまったく同じ。なぜかというと、自宅だから。この日も朝はバンドのスタジオに3時間ほど入り、その後ジムでフツーにトレーニング。素敵なお友だちに遭遇。ジムの食堂で軽食をご一緒いたしました。

で、帰りがけに元麻布はマイスタベルクに寄って、僕のスパゲティー製作に欠かせない食材を補充購入。ガーリックをみじん切りにしてオイルに漬け込んだのの瓶詰めでございます。商品名がイカしてます。「ビバ、ガーリック」。これホントに手軽で便利で美味しく、思わず「ビバ、ガーリック!」と叫びたくなる逸品でございます。ガーリック好きの方に全力で推奨いたします。フレッシュなガーリックよりも深みのある味わいがスバラ!

で、マイスタベルクの裏庭でコーシーで一服してから帰宅しました。ここは都内でいちばん気分よく煙草が吸える穴場です。マイスタベルクで売っている食材を使った軽食メニューもありました。ジムではなくこっちで食べればよかった。

明日もリゾート生活をフツーに楽しみます。

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2000年まで8年間は学部で教えておりましたが、以降は学部のない大学院に移ったので4年生までの超若者に講義をする機会がございませんでした。

で、この度、松井教授のご厚意で、15年ぶりに学部生の皆さんに講義をするチャンスをいただきました。やり始めて5分で昔の感覚がざーっと戻ってきました。何もかも懐かしく、久しぶりの学部での講義を楽しみました。松井さん、学生のみなさん、まことにありがとうございました。


夜に自宅で音楽をじっくり聴き込もうというとき、必要不可欠なのがヘッドフォン。僕は10年か20年ばかりSONYのMDR-CD900STという業務用のを使っております。


これがそれ。

発売以来ずいぶん経つ古い製品ではありますが、いまだにほとんどのレコーディングスタジオではモニターにこの900を使っています。他のを使っているエンジニアをほとんど見たことがない。依然として業界標準。

といいますのも、これは音がヒジョーにフラット、かつよーく分離してさまざまな楽器の音が一音一音聴き分けられるからでありまして、僕が熟聴に及ぶのは自分たちでレコーディングした音源やこれからライブでやってみようという曲をよーく聴きたい!という場合が多いので、これでないと用を足さないのでありました。

音楽鑑賞用に音がイイのかというとそういうわけでもないわけで、ま、味気ない音がするわけです、これが。それでも未来永劫不可欠な逸品。実に頼りになります。

このたびもデレク・トラックス・バンドのライブ盤をこれで爆音で熟聴しました。トラックスのギターはもちろん、バンドアンサンブルやとりわけトッド・スマリー先生のベースのフレージングやタッチ、アーティキュレーションがよーく聴こえまくりやがって大変勉強になりました。


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Bluedogsでスタジオに入りました。再開後ひと月経過して徐々にバウンスが出てきましたよ。

終了後、目黒通りのデニーズで三人でお食事などいたしました。躊躇なくハンバーグを選択。当然ですけど。飲み物は躊躇なくメロンソーダを選択。当たり前ですけど。


先日、とあるメディアの取材で写真を撮影しただいたのが遠藤素子カメラ(ウー)マン。で、話をしているうちに、そういえばプロフィールその他の仕事で使うポートレート写真(このブログのヘッドにも使っているやつ)をこの10年近く更新していないな・・・、ということに気づき、日を改めて新しいのを遠藤さんに撮影していただきました。新しいのを入手したらブログのヘッドもそれに代えようと思います。

で、そこからの連想。このところ数年、僕はソニーのデジタルカメラを使っておりました。ぜんぜんカメラに詳しくないし興味もないので、簡単操作で隅々までくっきり写るこのカメラに満足していたのですが、そういえば・・・ということで、以前に長いこと使っていたリコーのGR Digitalを久々に引き出しから取り出してみました。改めてもってみると実に軽い。ズームもないので操作もシンプル。最近の大容量のSDカードが使えなかったりと、古いことは古いのですが、これからしばらくはこっちでいこうと思い、ソニーのを引き出しにしまいました。

GRで撮影した仕事場。


GRで撮影。自宅にて。

素人了見ですが、まろやかに写るような気がしてイイね。







ちょっと聞いてください。

女子高生のようなことをいうようですが、僕はパスタ料理が大好きであります。普段は料理はいたしませんが、これだけは自分でスキなものをスキなようにスキなだけつくって食べることを日常の喜びとしております。僕にとっての自分で料理をする最大のメリットは量をスキなだけつくれるということ。

「美味しいものをちょっとづつ……」という大人っぽい方もいらっしゃいますが、僕はまったく逆の嗜好でありまして、美味しいものであればそれだけをおなかいっぱいになるまで食べたいという小学生スタイル。キャンティ(もしくはアッピア)のスパゲティ・バジリコはそれはそれは美味しいものでありますが、僕は2.5人前つくってもらうようにしております。それだけ大量に食べるともちろんメインディッシュはおなかいっぱいで食べられなくなるのですが、それでイイんです。そのほうがよっぽど喜びが大きい。

子供のころ、マクドナルドのフライドポテト(だけ)をおなかいっぱいになるまで食べたいものだ……、と祈念しておりまして、25歳ぐらいのころ大人になったのを機にこれ幸いとLサイズを4個購入して一気に食べたことがありますが、気持ち悪くて吐きそうになりました。それ以来、しっかり学習しまして、いまではLサイズ2個にとどめるようにしています(調子がいいときは3個いくけど)。

話は横にそれますが、まだ実行していない目標として、美味しい桃(だけ)を気持ち悪くなるまでおなかいっぱい食べるというのがあります。毎年実行しようと思いつつ果たせないでいるので、今年はぜひやってみよう。

で、話を戻すと、パスタといってもさまざまな種類がございますが、自分で料理するのは基本のスパゲティ。スパゲッティーニよりもスパゲティ。標準湯で時間表示で13分ぐらいの太目のがイイ。それを10分ぐらいで引き上げて、あくまでも固めに料理します。

で、スパゲティといってもさまざまな料理の種類がございますが、いちばん多くつくるのはいちばん基本のオリーブオイルのやつ。オリーブオイルとにんにくと鷹の爪の基本3点ソースをベースに、気分によってバジル(もしくは大葉)の刻んだのを大量に入れたり、パンチェッタを入れたり、冷蔵庫にあるくず野菜をいれたりします。

で、20代の若かりしころ、イタリアはミラノになるボッコーニ大学という学校のビジネススクールで教えていた時期がありまして、さすがに本場、スパゲティーの美味しさに目覚めました。パスタはどれも美味しいのですが、とくにスパゲティーは(当時の日本の水準でいえば)、日伊のレベル差が大きかったように思います。

で、いろいろと工夫して先述の基本スパゲティをなんとかそのレベルに近づけようと創意工夫していたのですが、先日ついに成功しましたことをここにご報告します。

種明かしをすれば簡単な話でありまして、味の決め手は「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」という天然発酵旨味調味料にございました。

これがそれ。


これを知ったのは、いつかブログに書いたマイスタヴェルクという食材店であります。「コラトゥーラ・ディ・アリーチ」を直訳すると「カタクチイワシの濾過液」だそうで、ジャンルとしては魚醤になります。マイスタヴェルクで購入したのはデルフィーノ社製で、南イタリアのアマルフィー海岸を臨むチェターラという街で伝統的な製法で生産されています。カタクチイワシの頭と内臓を手作業で取り除いて熟成させているため、他のコラトゥーラと比べて雑味が少ないということ。これをつかって、まずは基本3点ベースにキャベツを入れたスパゲティを(大量に)つくってみました。


で、一口食べて「これか……!」と腑に落ちました。マジで美味しいんです。本場の味。これまで使っていたアンチョビフィレと比べて、旨味の深さ、塩味のまろやかさ、スパゲティへの均等な絡まり方がまるで違います。

ポイントはコラトゥーラ以外にはお塩を使わないこと。すなわち、普通はスパゲティをゆでるときにお鍋にお塩を一掴み入れるわけですが、それをしないで、スパゲティ100グラム当たり大匙一杯のコラトゥーラ・ディ・アリーチを後工程で入れる。これでばっちり本場の味。気分はアマルフィー。つーか、ポジターノの路地裏の料理店で昼食に食べるスパゲティの味。

先のメディカルピローと並んで、このおかげで生活の質が大きく向上しました。