夜に自宅で音楽をじっくり聴き込もうというとき、必要不可欠なのがヘッドフォン。僕は10年か20年ばかりSONYのMDR-CD900STという業務用のを使っております。


これがそれ。

発売以来ずいぶん経つ古い製品ではありますが、いまだにほとんどのレコーディングスタジオではモニターにこの900を使っています。他のを使っているエンジニアをほとんど見たことがない。依然として業界標準。

といいますのも、これは音がヒジョーにフラット、かつよーく分離してさまざまな楽器の音が一音一音聴き分けられるからでありまして、僕が熟聴に及ぶのは自分たちでレコーディングした音源やこれからライブでやってみようという曲をよーく聴きたい!という場合が多いので、これでないと用を足さないのでありました。

音楽鑑賞用に音がイイのかというとそういうわけでもないわけで、ま、味気ない音がするわけです、これが。それでも未来永劫不可欠な逸品。実に頼りになります。

このたびもデレク・トラックス・バンドのライブ盤をこれで爆音で熟聴しました。トラックスのギターはもちろん、バンドアンサンブルやとりわけトッド・スマリー先生のベースのフレージングやタッチ、アーティキュレーションがよーく聴こえまくりやがって大変勉強になりました。