友の会の思い出 | Grog is not a frog

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2007年02月08日

プロフィールにも書いているように、私はハリー・ポッター友の会という、日本のハリー・ポッターファンクラブに入っていた。

入っていたというだけでなく、スタッフとして色々活動していた。

そのころ、スタッフの一人と、いずれ引退して茶飲み話でもしたいね、と話していた。ということで、忘れないうちに(もう結構忘れている事が多いようなのだが)思い出を書き留めておこうと思う。

まあ、年寄りの思い出話とでも思って、眺めてください。

私がハリー・ポッターのことを知ったのは、Nifty Serveの今はなき船舶海洋フォーラム(FSHIP)の会議室「てぃーるーむアーサー・ランサム」であった。

この会議室は、作家アーサー・ランサムの児童文学「ツバメ号とアマゾン号」シリーズのファンが集う場であり、このシリーズにおいて小帆船が重要な位置づけとなっているため、船舶海洋フォーラムに属していたのである。

さて、この会議室では、「ツバメ号とアマゾン号」シリーズの話題はもちろんのこと、他の児童文学作品もよく話題に挙がっていた。そんな中、1999年の12月前後に、今度「ハリー・ポッター」という面白い物語の翻訳が出版されると紹介されていたのであった。

早速本屋に行って購入し、読んでみた。たぶん、1999年の12月中ごろだと思う。中々面白いじゃないか。

それまで私が読んでいたファンタジーは、指輪にせよゲドにせよ、完全に別の世界を作り上げて、その中で語られる、いわゆるハイ・ファンタジーが多かった。一方ハリー・ポッターはこの世界に魔法使いが同居しているという構図で、色々な魔法のガジェットが楽しいし、舞台はパブリック・スクールをモデルとした寄宿制の学校である。私にとっては結構新鮮であった。

さて、その当時、原書は3巻まで出ていたが、翻訳は1巻が出たばかりである。かなり面白かったし、次がどうなるかも大いに気になった。ということで、めったにないことではあるが、原書を購入し読み始めた。すると、日本語には翻訳しきれない固有名詞の遊び(というか、人名、地名などに、それぞれ英語としての意味が調べると面白い)に気づき、気づいたものをメモることにした。

そのころ(たぶん2000年1月初旬)、きっかけは同封されていたふくろう通信だったか、Web検索だったかは忘れたが、ハリー・ポッター友の会の存在を知る。早速入会してみることにした。ハンドルはてぃーるーむで使い慣れていたGrog - これは、ランサムの中でアマゾン海賊が「ラム酒」と呼んでいた、ラム酒を水で割った、英国水夫の由緒正しい飲み物 -とした。

入学許可証はすぐに戻ってきた。学生番号は109番、なるほどまだ始まったばかりらしい。メールアドレスも、「ふくろうアドレス」として友の会ドメインのものがもらえた。で、早速メールがどんどん飛び込んできた。どうやらメーリングリストに登録してくれているようだ。友の会ではメーリングリスト(ML)を、ふくろうリスト(Owling List:OL)と呼んでいる。

友の会は、ハリー・ポッターの舞台であるホグワーツ魔法魔術学校の日本分校という位置づけで運営されているらしい。中々遊び心のあるファン組織である。

早速ふくろうを飛ばす。初投稿は2000/1/19、こんな投稿でした。

(続く… のかよ!)