あるある続報 | 物質の下僕

物質の下僕

語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

やはり孫受けいじめ。そして捏造常習的制作会社の存在。
今回問題になった「あるある」の番組を制作した会社は過去にも似たような捏造を行っていたことが発覚。結局、私が指摘したように、予算を削られ、制作時間を切りつめられ、人を減らされた現場が仕事を失うまいとすれば手抜き、不正しかなくなるのが世の常。土木建設業界が相似形を露呈しているのは周知のこと。

ゼネコンやTV局で分不相応な給料と権力をもったバカサラリーマンが弱い立場の下請けをいじめる構造がなくならない限り何度でも繰り返すのである。不正を行わねば生きていけないような構造をつくっておいて不正を批判することは無意味である。

関西TVから制作を丸投げされた会社は孫受けを10社かかえていたという。これら10社は劣悪な労働条件と低賃金で仕事を引き受けざるをえない零細企業である。今回の一件でそれら10社は仕事を失ったのである。丸投げした当のTV局では言いたい放題言ってこれら孫受けを窮地に追い込んだであろうディレクターは相変わらず高い給料をもらっていばりくさっているのである。関西TVは処分を発表したが、社長が給料の30%カット3ヶ月に対して世間は”甘すぎる”と言っている。私も首がとんで当然と思っていたから、これにはあきれた。30%という数字が具体的にはいくらなのか知らないが、少なくとも彼の給与の70%は人もうらやむ金額であろう。そもそもこの手の輩が自分の困るほどの処分なんか受け入れるわけがない。たとえ辞任しても退職金は満額もらうつもりだろう。
経済学でいえば、利潤の再配分が不適切であるからこういう事件があとを絶たないのである。マスコミ、土木建設両業界に共通しているのは莫大な資金が流れ込み、特定少数が不相応な利潤の分配に与っているということである。同じような構造の金融業界は罰を受けた。ほとぼりがさめて今はまた調子に乗っているが、いずれ神の雷(いかずち)は彼らの脳天を直撃するであろう。

何人たりと、神の目を逃れることは能わぬと思い知るべきである。今このときにも神が45万で雷(いかずち)を手にしないともかぎらない(笑)。