大掃除 | 物質の下僕

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語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

やっぱり掃除は嫌い。
掃除機の音が嫌い。
窓をあけるから寒くなるのが嫌い。
ものをどけたりもとに戻したり、めんどうだから嫌い。
この時期は特に、みんながやるから、みんなといっしょは嫌い。

で、うちは大掃除はしません。きれいな家で新年迎えてとかも全然気にしません。意味なし。

そもそも暮の大掃除は、お寺のすす払いの行事を江戸の商家が真似たのが始まりのようです。士農工商の一番下で、不浄なお金を扱う商人は、少しでも良いことをして徳を身に付けようと、寺社や武家のすることをまねていたので、それ自体は決して悪いことではありませんでした。まあ、身分をわきまえていたというか、己を知っていたというか。それは明治以降、昭和初期くらいまでは受け継がれていたようで、商人が寄進をしたり寄付をしたりしてできた建物や道もあちこちにあります。

さて、私は普段から徳をつんでいるので、この暮の忙しいときにわざわざ人のまねをしてまで大掃除なんかするいわれはないんです。ないんですが、今日は教室の大掃除。何もしないのもつまらないので、石油温風ヒーターを分解してクリーニングしました。ところが、体調の悪い時に何かやるとどうも調子が悪い。クリーニングを終えて組み立てたらネジが一本余ってしまった。途中までまた分解しましたが、めんどうになってやめました。次の機会に忘れなかったら調べることに。

P&Jは大掃除するんですかね。マスターは普段、徳をいっぱいつんでいるからやらなくてもいいのに。私は自分の家では金輪際やりませんよ。ケイもお掃除は大嫌いです。