HDDレコーダー | 物質の下僕

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語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

大分HDDレコーダー、DVDレコーダーが普及したようで、最近はVHSレコーダーを持っていない人もけっこうおられる。

これはVTRの時も同じだが、使い方に大きく2つのタイプがある。 録ったものを見終わったらどんどん消して、新しく録画していくタイプ。 基本的には保存を目的とするタイプ。

問題は後者のタイプである。 HDDが一杯になったら、DVDメディアにコピーしなければならない。これをおっくうがっているといざと言うとき番組を録り損なってしまう。 それと、メディアは選ばないといけない。 激安メディアは一見なんともないように見えて、しばらくすると再生できなくなったりする。どうも保存性がよくないようだ。 それにしても、皆が同じような体験をしているにもかかわらず、あいかわらず秋葉原では激安メディアが売られているのはどういうことなのだろうか。 もちろん、10枚買ったら10枚ともそういう不具合を生じるというわけではないが、保存目的で使うメディアにしてはあまりにも危険率が高いのではないか。 投機的物件である。


実は懲りない激安メディア好きなんですよ、私は。 危ないなぁ、と思っても新しいブランドがあるとちょっと買ってしまう。 けっこう使えたりするんです。 ところがある時突然「このディスクは汚れています」とか「このディスクは読取ができません」なんて警告がでてしまうんです。

DVDはメディアの互換性に不安が残っている、途上の技術のような気がしてきました。 昔は比較的新しい技術が世にでるまでに時間がかかったので、不具合があっても徐々に解決されたものですが、今はの暇もなく次々と新技術が製品化され、いわゆる枯れる間がないのです。 DVDは今の不安を抱えたまま、もう次世代ディスクにとって代わられるのでしょうか。 ひとたび新しい技術が世にでると、前の世代に対する投資は急速に萎んでいきますから、改良はみこめなくなってしまいます。 長い目で見ると今の技術開発は全然顧客の利益になっていないと思います。 まさに顧客は消費者とならざると得ないところに追い込まれていくのです。
そこでは物を長く持つことは許されず、企業が差し出すものに対価を払って、永久に消費し続けることが決定付けられているのです。