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物質の下僕

語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

加盟124社でつくる業界団体は、相次ぐ幼児のやけど事故の報告を受けて、熱くならないアイロンの開発をメーカー各社が検討していることを明らかにした。

団体専務理事によると

「2歳のお子様が、手を触れるという事態を想定していなかったということで、今後は何℃以上で子供の皮膚にやけどが生じるかなどのデータの収集を行い、安全安心な製品作りに生かしていきたい。」 というもので

==熱くならないアイロンは役に立つのか、という記者からの質問には

「昨今の傾向として消費者の皆様におかれましては安全安心には多少のコスト負担はいとわないと考えていらっしゃるので、わたくしどもといたしましても、そうしたニーズに積極的に応えた製品作りに努めていきたい。」と答えた。



子供の飛び出しによる交通事故の増加を抑制する目的で、経産省、国交省、文科省がトヨタなどの主要4メーカーと共同プロジェクトを発足すると発表した。それによると衝突時に子供の体にかかる衝撃と車のスピード、車重などとの関係についての基礎データの収集はすでにすすんでおり、近くその分析結果に基づいた製品が発表される見通しである。

メーカーの開発担当者は次のように述べている

「現段階では技術的な問題から時速5km以下の速度に落すことは難しいが、将来はまったく走らない車の発売を実現したい。これには色々な社会的困難、ご批判もあろうかと思われるが我々としては安全安心を第一に考えた製品作りに対する御理解を得られるよういっそうの努力をするのが筋道だと思っている。」



航空機最大手のボーイング社は多発する自爆テロ対策への対応として、外部からはいっさいアクセスのできない機体の試作に成功し、近く一般に向けて公開する旨、発表した。政府専用機への採用に関してすでに数カ国から問い合わせがあったと関係者は話している。しかし、パイロットなどで構成される労働組合の一部からは「もし、民間航空会社で採用されれば、事実上のロックアウトであり、容認することはできない。」という批判もでており、民間各社は「お客様の安全第一は当然のことだが、採用にはいくつかクリアしなければならない条件があるのも事実である。」と、導入には慎重な姿勢をみせている。

スポークスマンは
「外部からのアクセスができないということは入り口がないということか」という質問に対しても
「現時点ではテロリストへの情報漏洩を防止する意味から、出入口の有無を含めた一切の質問にはお答えできない。疑問は製品発表の場ではすべて明らかになるだろう。その点については自信がある。われわれの成果に期待してほしい。」と述べるにとどまった。