Micro N200 | 物質の下僕

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語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

3ヶ月前くらいから、故障して電源の入らなくなったMP3プレーヤーを修理に出した。サポートページに記載されている手順では、購入店に相談後とあったが、販売店もメーカーも電話が通じにくいのは日常茶飯。メールでやりとりするのもあてにならない感じがしたので、直接宅急便で送ることに。故障の内容によっては有償修理を言ってくるかもしれないが、その時はその時。昔は使用者側に余程の過失がなければ、保証期間中の修理が有償になることなどなかったように記憶しているが、最近はなんのかんのと理由をつけて無償修理を免れようとする。それだけメーカーの利幅が減って、修理にかかる人件費が増大しているということだろう。たまたま、先日ダイエー創業者の中内いさお(功ではなくて工+刀だそうだ)の訃報を耳にしたが、彼の行ったところのいわゆる流通革命以前のものの値段は、結局そんな経費をまかなってもおつりのくるほど高かったということ。まあ、ものの値段がシェイプアップされて余計な経費を払わされなくなったぶん、安く買えるのは歓迎すべきなのだろう。しかし、修理費用の相場はあまりに高額ではないか?修理費用の低減化に設計開発の段階から企業が努力しているとはとうてい思えないのだが。どうせ消費者からとればいいとしか思ってないのではないか。あきらめて新しく買ってくれればそれもよし、とか。それで増えたゴミに対する責任は一方的に捨てる消費者だけのものなら、フェアとはいえないだろう。ゴミにせざるを得ない仕組みにしておいて、いやなら高い修理代を払えはないだろう。
ニコンの一眼レフのレンズを修理に出した時のこと。BICカメラのサービスカウンターで、14000円の見積り金額を告げられた。「ところでこのレンズ、新品はいくらで売っているの?」「15000円くらいですかねぇ。」「ほー。じゃぁ、新しいの買うお客さんの方が多いんじゃないの?手間もかからないし。」「そうですね」とこんな感じ。私は修理に出しました。同じ金額払うなら、向うにも手間かけさせなきゃ腹の虫がおさまらない。
松下の石油温風ヒーター(2台)が故障した時のこと。SCに電話で問い合わせると、出張修理はするが、とにかく現物を見ないと金額の見積はできないという。故障の状態を過去の事例から推定すれば、おおよその金額も出せないはずはなかろうと、粘ると「1台あたりかかっても8000円~10000円くらい+出張費」というので、出張修理を依頼。サービスマンは来るなり、蓋をあけてちょっとスイッチを入れてみる。点火しないとみると、「これこれの部品交換が必要。15000円くらいかな。」2台で20000円弱くらいと思っていたので、30000円超では話が違い過ぎ。それにサービスマンの態度もなんか胡散臭い。っで、出張料2千数百円だけ支払ってお引取り願った。とりあえず、ケースの開け方は見ていたので、分解してみた。燃焼部分にたまっていたカーボンを掃除機で取除き、再び組み立てて点火すると。見事に復活。2台とも問題なく使えました。そのまま使い続けて、翌年も同じようにクリーニングして全然問題なく使えています。これって、最初から高額な修理費をとるつもりだったとしか思えないでしょう。サービスマンの資質の問題ではなく「会社の方針」だと。知らずに払う人がいれば、リフォーム詐欺と大差のない組織的犯罪だと思うのですが。百歩譲って、特定サービスマンの技術力の問題だとしても、そんなものを現場に送りだすのはいわゆる未必の故意ということで、罰せられるべきでしょう。さて、クリエイティブメディア社の対応はいかに?