影が行く・・・昔映画でありました、南極大陸の氷の下で発見した
恐ろしく異形なもの
映画化名「惑星からの物体X」ハリウッド式のグチョグチョな怪物映画になっとりました。
本の方は、昭和42年に
「影が行く」 ジョン・W・キャンベル
早川書房 350円
で、出ています、短編集です。
他に・・・
「薄暮」
「夜」
「盲目」
「エイシアの物語」
が収録されています、題名を見て映画のイメージと違う何かを感じませんか・・・
でも今日は、同じ影でも影が薄い方の話を・・・SFではありませんが
「透明人間の手記」 コーリイ・フォード
と言う短編、と言うよりショート・ショートですが、これが面白い。
内容を少々
ひょっとすると、私は透明人間になりかけているのでは
あるまいか。
で、始まるお話
レストランで給仕達の姿が見えるのに、向こうはこっちが
見えない
デパートの店員、タクシーの運転手
これら従業員の注意を引こうとするときも、やはりそれと
よく似た様な感覚に襲われる。
そのくせ、こっちの都合の悪いときにかぎって、私は人
の目につきやすくなるらしい
どうです、あなたも同感でしょう。
このように一味違った感覚の短いお話が盛りだくさんの
「ユーモア・スケッチ傑作展2」 浅倉 久志 編・訳
が段ボール箱本棚の中から出てきました、昭和55年発行のハードカバーの本です。
私のコレクションでは珍しい高額の本です、それだけ魅力を感じた本だったのだと思います。
でも「ユーモア・スケッチ傑作展1」がどうしても見つからない・・・
影のついた題名の本は他にも「重力の影」なんてのがコレクションの中にあります。
それにしても影が薄くなったと感じている人、完全に透明人間になってしまっている人、人それぞれだと思います。
でも国家の影が薄くては困りものです・・・(また始まった)
ひょっとすると、我が国は透明になりかけているのでは
あるまいか
マスコミの報道からは、そのようにしか見えない、見えてこない。
世界に向けて何もしない、何も言えない、サミットでも国連の会議でも居るのか居ないのか。
日本のマスコミには日本の政治家の姿は(現政権下の閣僚と言うことですが)正確には見えないらしい、特に仕事をしている姿は見えにくい様です。
その代わり何かチョットしたミスでもしようものならことのほかよく見える、特別誂えの目ん玉をお持ちのようで・・・
で一句
マスコミが 無視する前に 目をつむり
白鹿庵
あなたのことですよ、あなた・・・目を開けて!!
人のことはいえませんが・・・マスコミは当てにならない、自分たちの選んだ政治家が何をやっているのか自分たちの目で確認する。
影が薄くなっとりゃせんか、いらん事ばかりに熱心じゃないか等々・・・いらん事って判りますよね。
ところで、北朝鮮が核実験をしたとか・・・影の薄い政治家の皆さんチャンスですよ・・・北朝鮮に負けないで、相手に深刻な打撃を与える様な対抗策をぶち上げればぐっと存在感を増して影が濃くなる。
ハイビジョンのようにクッキリと・・・