酸味がまさったヴォーヌ・ロマネ・・トランブレイ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

           

ドメーヌ・セシル・トランブレイ ヴォーヌ・ロマネ ヴィエーニュ・ヴィーニュ 2010

購入日    2012年12月
開栓日    2022年10月
購入先    かわばた酒店
インポーター 豊通食料
購入価格   7,980円(税抜)

 

徐々に対面の学会が増えてきた。

9月初めに2泊3日で札幌で開かれた日本排尿機能学会にほぼフルタイムで参加し、

演題2題の発表と座長を勤めてきた。

 

10月初めには和歌山で開かれた中部総会に演題を出して発表してきた。

年なので、もうこれからは学会のシンポジストの依頼は来ないだろうし、

若い人に機会を譲るべきだと思っている。

いつまでも職を辞さず、晩節を汚して老醜をさらす先輩を目の当たりにしているので、

なおさらそう思う。

 

シャンパーニュと日本酒ばかり開けていて、ピノ・ノワールの開栓本数が減っているが、

在庫は山ほどある。

とっとと開けないと死ぬまでに間に合わない、という意識が常にある。

 

蝶野さんからコメントを頂いたとおり、2000〜2010年ヴィンテージのブルゴーニュは

まだまだ残っており、徐々に開けていこうと思っている。

ワイン価格が暴騰したため、2010年以降のヴィンテージのワインは購入を止めたので

在庫は少ない。

 

さてこのワインだが、結論から言うと「可もなく不可もない酸っぱいワイン」であった。

果実実が少なく酸味が強く、ヴォーヌ・ロマネらしいスパイス香もわずかに感じるのみ。

ブラインドで飲んだら、オート・コート・ド・ニュイと言ってしまいそうだ。

 

3年くらい前に開けた同じ造り手・同じヴィンテージのシャンボール・ミュジュニーは

ほどよく橙色に熟成しており、シャンボール・ミュジュニーの美点を体現していたので、

今回のワインには外れではないものの少しがっかりした。

 

数本しか開けていないが、以前にコルクこの造り手のワインでコルクが万全で無いものがあった

ことを思い出した。

この時期のトランブレイは、ボトルごとのばらつきがあって安定感が乏しい印象がある。

 

まだ2〜3本残っているはずだが、これ以上保管しても美しく化けなさそうなので、

おいおい開栓していきたいと思う。