久々のワイン会・・希少ワインが勢揃い | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

2022年7月23日 本町のル・コントワール・デュ・グーにて

 

ワイン名は緑屋さんのブログから拝借 右から開栓順

ジョセフ・ペリエ ラ・コート・ア・ブラ2012 ピノ・ノワール100%

エムリッヒ・シェーンレーバー ハーレンベルク・リースリング・トロッケン GG 2019

ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジュニー 1er. レ・クラ 2006

 購入日 2009年3月

 購入先 Alcholic Armadillo

 インポーター Voltex

 購入価格 14,500円(税抜)

ドメーヌ・ドニ・モルテ ジュブレ・シャンベルタン Mes Cinq Terrois  2016

シャトー・マルゴー 2004

 

2年ぶりにラブワインさんが来阪され、緑屋さんとはるいちごさんとの4人で、

本町のル・コントワール・デュ・グーにて実に刺激的な時間を過ごした。

 

コロナのせいもあって仕事以外では引きこもり気味で、

ワインの達人たちとほぼワインだけを話題に飲食をする機会も減っている。

 

最近では酒より食に重点が移ってしまったが、この日ばかりは自宅ではお決まりのシャンパーニュ

(ベレッシュとタルラン)とお決まりの日本酒(白糸)を開けるだけの

進歩のない日常から爆発した気分だ。

 

赤ワインに関しては、緑屋さんがブラインド空中戦(知らない単語が頭の上を飛び交う、という意)

と書いておられるが、リースリングのコーナーでは緑屋さんとラブワインさんが

空中戦を繰り広げておられた。

 

ラブワインさんが持参されたシャンパーニュは、ピシッとしたミネラルがあり、

小さなチェリーの果実ととても細かい泡が舌を心地よく刺激する。

アイ村の単一畑のシャンパーニュで、だからこそ土壌のミネラルが明確である。

広域のブドウをまぜこぜにして造られている、クリュッグやドン・ペリから

テロワールを感じ取ることはできないのと対照的だ。

 

なので2本目のリースリングとの土壌の対比が面白い。

シャンパーニュがノンドザだったので糖度の違いは歴然としているが、

石灰の土壌と言われても自分には何が何かさっぱり分からない。

まさに球体のようなリースリングである。

一体緑屋さんはどこからこんな絶妙のリースリングを引っ張って来られるのだろうか。

 

あとの2本のピノ・ノワールに関しては、2人が書いておられる通りである。

ルーミエは13年前に購入したものだが、自宅での保管状態は万全であった。

 

それにしても、ブラインドで供されたルーミエを、造り手、畑、ヴィンテージまで

正確に当ててしまうラブワインさんには舌を巻く。

答えを知っているはるいちごさんと顔を見合わせて呆れるばかりであった。

 

4本目のドニ・モルテは、本来別の造り手のシャンベルタンを開けるはずだったが、

店の方が間違えてこれをブラインドで供された。

シャンベルタンと信じて疑わないわたしとはるいちごさんは、

「あれ?ちょっとおかしいな」とか言いながら騙され続けていたのだが、

ラブワインさんが「ドニ・モルテ」と発言される。

開けてビックリその通りで、いやはや恐れ入りました。

 

最後のシャトー・マルゴーはまさに癒やし系のワインで、すでにタンニンはまろやかになっている。

何より香りが高貴で柔らかい。

おまけにしては豪華すぎる。

 

コントワールのお二方、どうもごちそうさまでした。

次回もぜひよろしくお願いします。

 

翌日の自宅にて

 

マキシミン・グリュンホイザー・ブルーダーベルク・リースリング・トロッケン GG 2020

ジュリアン・メイエー リースリング ムエンシュベルク グラン・クル 2012

 購入日 2015年5月

 購入先 湘南ワインセラー

 インポーター ディオニー

 購入価格 5184円(税込)

ジャッキー・トルショー シャルム・シャンベルタン 2004

 2006年頃 大阪市内のマキコレワイン取扱店で購入

 インポーター 千商

 購入価格 失念 15,000円くらい?

シャトー・レ・フォール・ド・ラトゥール 2005

 

翌日は自宅でラブワインさんと緑屋さんの3人で、恒例の飲み会である。

緑屋さんの真骨頂グリュンハウスのブルーダーベルクは狭い畑だそうで、

毎年このワインはできないらしい。

これまでアプツベルクとヘレンベルクは何度も飲ませて頂いているが、この畑は初めてだと思う。

しかし当然ながら違いはよく分からない。全部美味しい。

確かに桃の香りがするチャーミングなリースリングである。

 

たまたま冷蔵庫に冷えていたアルザスの自然派メイエーのリースリングと比べることになったが、

個人的には一時期の新鮮さが消えていて、ひねている気がする。

落ちた感じはしないが、酸味が強くて糖度が低い。

この手の自然派ワインは、届いたらとっとと開けた方が良いのかも知れない。

開栓後だいぶ時間が経ってから、緑屋さんが突然「花崗岩だ!」と呟く チョットコワイ。

 

ジャッキー・トルショーは、公式には2005年で引退した今では幻の造り手だ。

15年くらい前、たまたま2004と2005を何本か手に入れた。

これまで開栓した2004の数本は、全て状態が万全でなく、おそらく熱入りと思われた。

だからこのワインも覚悟の上で開けたのだが、その通りだった。

 

キャップシールの下はトルショーの常で、カビがびっしり付いたコルク。

やや混濁した液体はわずかに茶色がかっている。

しかし炭火焼きのようなトルショー臭は健在?で、モクモクと漂ってくる。

ある意味田舎くさいが、村名ワインの何倍も匂ってくるので、さすがはグラン・クルである。

 

以上の3本のワインはいずれも今では市場にはほぼ皆無である。

お金を払っても買えないワインを開けているわけだが、もはやそんなことはどうでも良い。

こんなおかしな面々と、こんな楽しい時間が過ごせるのだから。

 

〆は昨晩に続いてラブワインさん持参のボルドーで、

マルゴーとは打って変わってさすがはラトゥール、紫色でタンニンがガチガチである。

グラスを回しながら楽しんだが時間切れ。

みんなが帰ったあと、夜遅くになってようやくフレンドリーになってきた。

ごちそうさまでした。

 

実に充実した2日間。

達人の皆さま、ありがとうございました。