タワマンからの風景 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

 

コロナウィルスのために様々なイベントが中止になり、

医師会などの勉強会もzoomなどのwebで行われるため、

わざわざ出かけなくて済むようにはなったが、何となく物足りなくて面白くない。

 

現場に行けば鋭い質問をする医師や、アホな質問をしてバカを晒す医師

がいるのがリアルタイムで分かる。

そんな場所で人は評価されるので、リアルの勉強会は貴重なのである。

 

だから自分が質問する場合にはそれなりに気を使っている・・つもりだ。

web講演会では、そんなことはちっとも分からないからつまらない。

さっさと元の状況に戻すのが望ましいと思っているが、

世間はまだそれを許す雰囲気ではないようだ。

 

それはともかく、今日もまた来月の日本排尿機能学会学会に向けての準備をしている。

認知症が多い高齢者の満足度を測る有意差を出せる指標などあるわけが無い。

インプレッションで語りたいのはやまやまだが、「医学を科学で考える」という

畏友北風政史の指針に反する。

悪戦苦闘のデータ処理を行っており、エクセルの表を何度見直し訂正したことか分からない。

 

そこでもって、息子がマンションを住み替えたいなどと言い出した。

若い医師では毎年のように勤務先の病院が変わる。

息子夫妻は夫婦とも勤務医なので、医局の指示でどこの病院に転勤になるか分からない。

従って、基本的にどこにでもある程度通える交通至便な大阪市内のマンションに

住まざるを得なくなる。

 

子どもの教育環境まで考えると、居住地域は限定される。

今回調べて驚愕したが、あの広い大阪市中央区に小学校はたった1つしかないのである。

その小学校は中央区の北東に位置する北浜にある。

ミナミの心斎橋あたりまで中央区なので、心斎橋から北浜まで徒歩で2km以上歩いて

通学することになる。

小学1年生だったら、そんなことは到底不可能だ。

 

中之島の西の外れに近い大阪国際会議場の西隣に、人気があるタワーマンション

(タワマン)がある。

住所は大阪市北区中之島で、まさに大阪の中心地だ。

そこの校区の小学校は扇町公園近くにある扇町小学校で、環状線天満駅あたりだから、

中之島から2km くらいある。

 

要するに小学校低学年の子どもを持つ家族などこんなところには住めない。

住むのは勝手だが、公立小学校に関して市は便宜は図りません、

どうしても住みたいなら、小学校受験して電車で私立小学校に通いなさい、ということである。

 

中央区にしても北区にしても多くはビジネス街だから仕方が無いと思うが、

転勤が多い若い医師が住むとしたら、福島区とか西区のマンションが候補に上がりやすい。

実際に阪大系の病院に勤務する医師はそのあたりに住んでいることが多い。

 

上の写真は、9月5日に現地見学した中津のマンションの一室からの展望である。

38階/50階建ての西向きの部屋から撮った写真だが、淀川がよく見える。

恒例の淀川花火大会をクーラーが効いた部屋から楽しめることは疑いない。

 

新築で売れ残っていた2部屋のうちの1室だが、価格をばらしておくと、

57㎡で6504万円、377万円/坪であった。

このマンションの中古物件は分譲時より3割以上値上がりしており、

この価格でも中古物件よりかなり割安らしい。

 

大阪での話だが、都心のタワマンは値上がりが顕著であるということが

この1か月でよく分かった。

グランフロントのオーナーズタワーは、築7年で2倍に値上がりしているらしい。

まるでブルゴーニュワインのようだ。

 

ちなみに写真の1室は、すでに売れてしまったようである。

もちろんわたしや息子が買ったのではない。

恐ろしい世の中になったものだ。