キトウシワイン | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


キトウシワイン 2014
開栓日    2016年7月
くれた人   福山のS先生
販売価格   2500円

毎度おなじみ同業者の福山のS先生から昨年頂いたワイン。
北海道の東川町産ブドウ100%のワインで、年産2820本、ブドウ品種は「セイベル」らしい。
セイベル(セーベル)といってもよく知らないので、ネットで検索してみた。

以下はコピペ。
[来歴]
フランスでセイベル氏が交配した品種群のひとつ。親は「セイベル7042」と「セイベル5409」。
1981年北海道優良品種。
[特徴]
赤ワイン用醸造専用品種。耐寒性が強く、安定した収量をあげることができる。
[収穫]
9月下旬〜10月上旬

東川町に関する情報は、エチケットに記載されている。


こういう情報を見てもどんなワインかさっぱり分からないので、
半年くらい寝かして開けてみた。
結構切れ味が良い品種で、日本産らしくあっさりしていてもたつかない。
よく知る近い品種は何か思い巡らしてみたが、
カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローからは最も遠い。
ピノ・ノワールともまったく違う。

実は味わいは若いガメイに近いと少し感じたのだが、ガメイのような品の無さは
まったく無いし、後味の潔さは別物である。
だからボージョレワインよりずっと自分の好みであって好感が持てるのだが、
難を言えば糖度が少なく色気がない。
甲州のワインと同じように、いかにも日本人の味覚でこしらえたワインであると感じた。

よく考えてみると2014年のワインだから、若くて当たり前だ。
この素性の良さならあと少なくとも3年は寝かした方が
まろやかさを獲得して色香も出てくるだろう。

S先生がどこで購入されたか確認していないが、東川町内の酒販店で買えるようだ。
東川町ににふるさと納税を30,000円すると2本貰えるとも書いてある。
正直のところ、2,500円なら買ってもいいが、30.000円で2本しか貰えないのは侘びしい。

手塩にかけて醸造されていることは、気品があることから納得できる。
まさか東川町まで買いには行けないから、S先生に聞けば入手方法は分かるだろう。
2820本しかないから爆発的に売れても困るだろうが、
造り手には長期熟成させたものをリリースしてもらいたいものだと思った。