京都の春 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


上七軒歌舞練場

新年度になって最初の日だが、早速ヒマである。
だから診療時間内にブログを書いている。
今年は年度末もゆっくりしていて、ようやくまともな町医者の空気を吸えるようになってきた。

春休みに入って、京都への観光客が大幅に増えている。
3月には京都に3回も行ったが、22日につか本に行くために午後6時前に花見小路を
南に下っていたら、冬の同じ時刻の10倍くらいの人が歩いていた。

そんな観光客の中、花見小路のど真ん中を、前からぽっくりを履いた正真正銘の舞妓さんが
大きな足音を立てて走ってきた。
きっと6時のお茶席に急いでいたのだろうが、観光客の格好の被写体であった。


京の春の踊りは祇園の「都をどり」が有名で、今日から4月いっぱい毎日4舞台あるようだが、
祇園は今では観光客が多くなってしまっている。
京都の昔ながらの人たちは、京都らしさを色濃く残して格式が高い上七軒に出かけるという。
今週の日曜日、毎年この時期に開催されている上七軒の「北野をどり」を見に行ってきた。

昨年は家内と2人で、直前だったのでインターネットで席を取って行ってみたのだが、
会場はほぼ満席で、お茶席は売り切れであった。

最近月に個人的に3回くらい外食をする機会があるが、いつも京都の3人と一緒である。
そのうちの1人、上七軒のお茶屋のおかみさんにお願いして席を取ってもらった。

今年はお仲間が増えて、近くで開業している消化器内科の先生と皮膚科医の奥さん、
そして脳外科医の先生と4人で出かけた。


歌舞練場の内部(基本的に撮影禁止)

歌舞練場に入る前、2回のお茶席に上がったら、昨年秋から芸妓になった勝音ちゃんが
落ち着いた黒い和服ですました顔をしてお茶を点てている。
普段は明るいお笑い系だと脳外の先生に言ったら「へぇ~」と意外そうだった。
撮影禁止なので写真はなし。

席は舞台と同じ高さの桟敷席で、椅子席より高いので何となく舞台がよく見える。
前半は昨秋の寿会で太郎冠者を演じた尚鈴さんが主役を演じておられた「浪花歌祭文」、
後半は華やかな踊りである。



まだ肌寒かったが、京都にも春が来たなあと雰囲気を満喫し、
会がはねたあとは北野天満宮の向かいの「澤屋」さんで粟餅を食した。
ここの店に通い始めてから40年以上になるが、味はちっとも変わらない。
創業天和2年(1682年)だそうだから、40年くらいで変わるわけもないだろう。


平野神社

北野天満宮を一周りしたあと、御土居を超えてすぐ西にある桜の名所平野神社に足を運んでみた。
枝垂れ桜の1本だけが咲いていたが、広い桜林の桜は1~2分咲きといったところ。
きっと今週末には満開となり、ものすごい人だかりになるだろう。