久々のPCゲーム・・Tengami | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

3年くらい前、ある製薬会社のシンポジウムで名古屋大学助教の若い先生と一緒に発表した。
わたしより大分若い先生で、発表時間の割に多くのスライドを用意されていたので、
主催者の担当者がこの枚数でで大丈夫ですかと念を押された。

彼は表情一つ変えずに「大丈夫です」とそっけなく答え、
本番では数百人を前にして、ニコリともせず淀みなく極めてクールに
プレゼンをこなしてのけた。

こいつは只者ではない。
腫瘍部門では人材は多いが、排尿の分野でここまでできる人材は稀有だ、と思った。
それ以降、学会などで彼のプレゼンを何度か注目して見ていたのだが、
毎回客観的なデータに基づき、冷たいと感じさせるほど完成度の高いプレゼンをする。

大阪の勉強会に来てもらおうと思って、昨年札幌であった排尿機能学会で彼を見かけて
追いかけたところ、トイレに駆け込まれて捕獲に失敗した。
ようやく機会が到来し、昨晩地元の勉強会の演者に彼を指名して名古屋から来てもらった。

最初にシンポジウムで短い会話をして以来、個人的に一度も話したことは無かった。
昨晩話して分かったのだが、名古屋大学卒業だが意外なことに奈良の出身で、
息子の高校の先輩だった。
個人的にしゃべると楽しい先生なのだが、あのプレゼンスタイルは関東人的で、
東大寺学園のキャラクターとしては特異だなあ。

たっぷり1時間しゃべってもらったのだが、やっぱり一度も噛まずに流暢にしゃべる。
こんなに切れ味が良いスピーカーは、NHKの教育テレビでお馴染みの日大のT教授と、
東京女子医大のT教授(女性)、関西医大のM教授くらいしか知らない。

日帰りで来られたので、立食の情報交換会で談笑しただけだったのだが、
地元の多くの先生方に囲まれて新幹線の時間まで大盛り上がりであった。
わたしも色んなところに演者で招かれるから分かるのだけれど、
昨晩みたいに多くの地元の先生方に囲まれて時間が過ぎる機会は滅多に無い。

要するに彼のプレゼンが見事であったということと、それを受け止めるわが地元の
メンバーが非常にフランクであったということなのだが、間違いなく彼も喜んでくれたと思う。
色んな候補者がいる中で、彼を演者で指名したわたしとしてはものすごく嬉しかった。
名古屋大学の教授とも懇意にしているので、ちょっとほっとした部分もある。


数日前に、25年もの付き合いであった最古の患者さんが亡くなられたことを知り、
4日前に職場の最古参の看護師さんの義父さんが亡くなられたこともあって、
気分的には相当落ち込んでいた。
お2人とも87歳で十分長生きされたと言えなくもないが、
最後に会ってにこやかに会話したことを思い出すと、もう一度会いたかったと思うのである。

自分のプレゼンも一段落したので、今日の日曜日は暇であったが、
じっとしていると亡くなった人のことを思い出すので、何かすることを探してしまう。
置き場所がないし飲める量にも限界があるので、ワインの購入は極力控えている。
そこで今日は、ネットで簡単に注文できるCD集めに時間を潰していた。

聴ける時間にも限りがあるのだが、ブルックナーの交響曲全集が15組もあったり、
シベリウスの全集が5組もあったりする。
またしても1組ブルックナー全集を追加し、セットになっていたマーラー全集も追加になった。
マーラーは最近あまり聴く気にもならないので、死蔵品になるのは見えているのだけれども。

ということで、今日は珍しくパソコンで新しいゲームを手に入れてみた。
昨年から画像の美しさで世界的に?話題になっている英国産のアドベンチャーゲーム
「Tengami」である
日本人製作者も参加しての和風のゲームだが、和紙で作られた立体絵本のテイストの
画像が特長だ。

美しいと言われれば間違いなくその通りで、上品な画像でありこの独創性は買いたい。
Mac版1200円、iPad/iPhone版600円だが、いくら何でもiPhoneでは画面が小さすぎるので
iPadで見るのがお勧めである。
大昔(1993年頃)のMystを思い起こさせるゲームであると言えば分かりやすいだろうか。









画面をドラッグすると立体絵本のように画面をひっくり返せるのが面白い。