安めのシャンパーニュ3本・・1本だけまとも | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ラミアブル グラン・クリュ エキストラ・ブリュット NV
マルゲ ブリュット ブラン・ド・ノワール NV
ニコラ・フィアット ブリュット レゼルヴ NV
購入日    2014年1月
開栓日    2014年2月
購入先    フィッチ
インポーター ジャパン・インポート・システム/ラシーヌ/日本酒類販売  
購入価格   3230円/3380円/3360円

この10日間で3回ものプレゼンをこなし(うち1回は松山市)、
自分のための検診にも行き、それなりに美味しいものも食す、という日々を送っている。

おまけに執筆中の本の校正紙が数日前に届き、
原稿用紙400枚分くらいある原稿を1週間で校正して返す、
という離れ業に近い仕事もさっきまでやっていた。

わたしは執筆活動が本業ではないので、夜の時間か土日しか書き物に当てる時間がなく、
おかげで飲酒量が減った。

われながらご苦労なことだが、本を1冊書くことに必要な労力というのがよくわかった。
こんなブログで駄文を書いていることも、文章を書き慣れるという点では
相当役に立っているようである。


さて、同じショップから同時に1本ずつ購入したシャンパーニュを順に開けてみた。
後で気づいたのだが、どれも3000円台前半の似たような価格である。
シャンパーニュとしては安い部類に入るものばかりだ。

細かい特徴を書いている余裕もないので、簡潔にそれぞれの印象を書いておく。
まず左のラミアブルだが、たいへん常識的で無個性と言っても良いくらい
普通のシャンパーニュである。

これは良い意味で言っているのだが、飲んだ瞬間からどんなんだったか忘れるくらい普通で、
個性を求めないならこれでいいや、という無難なものであった。

それに比し、真ん中のマルゲのブラン・ド・ノワールだが、これは悪い意味で個性的だ。
こんなに臭いシャンパーニュはほとんど初めて体験する。
門前の小僧おばさんの家内も、開口一番「臭い」と言う。

ブショネではなく、個性である。
はっきり言って、熟成したジビエにでも合わせなければ、食中酒としては不味くて飲めない。
芋焼酎も降参する臭さで、これだけ単独で飲むなどというのは考えられない。

かつてラブワインさんが開けておられたが、わたしの感想とは大きく異なったようで、
これはボトル差かロットの差によるものなのだろうか。

最後の右端のフィアットだが、これは論外。
飲んだあとに舌にベッタリと妙な甘さというか、爽やかでない後味が残る。
これも濃い味の料理と合わせてしまうとわからなくなる程度の微妙なものだが、
今のわたしには気になって仕方がない。

安いものから掘り出し物を探そうにも、滅多にあるものではない。
あったらあったで、すぐに市場から消えてしまうから、
結局ある程度の対価を出さなければ、満足するものがない、ということになってしまう。

今頃になって言うのも何だが、シャンパーニュはやっぱり奥が深い。