評価は難儀で・・ルソーのクロ・サン・ジャック | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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アルマン・ルソー ジュブレ・シャンベルタン 1er.クロ・サン・ジャック 2000
購入日    2007年9月
開栓日    2013年5月23日
購入先    かわばた
インポーター レナ
購入価格   16980円

バックヴィンテージで1本だけ購入した、ジュブレ・シャンベルタンの御大、
アルマン・ルソーの1級クロ・サン・ジャック2000である。

かわばた酒店から購入したのに、インポーターがフィッチ(レナ)である。
これはかなり深い謎のような気がするが、違うだろうか。
要するに又売りということなのかも。

ま、それはいいとして、このワインである。
保存状態は悪くない。
今でも健全そのものだが、開栓時期はちょっと遅かったようである。

ジュブレ・シャンベルタンを代表する1級畑、ほとんど特級扱いのクロ・サン・ジャックだが、
ちょっと丸くなり過ぎて、少し女性的過ぎるのでは、とさえ思ってしまう。
しかしそこはクロ・サン・ジャック、開栓後も落ちることはなく、風格を保つ。

あと3年くらい前に開けたら、もうちょっと果実もタンニンも残っていて、
ピシッとしたところがあったかも知れないと思うと、何となく中途半端である。
これは決して否定的な意味ではないのだけれど。

ヴォーヌ・ロマネのような蠱惑的は香りは無い。
だったら、すでに男性的な魅力を失いつつあるこのワインの存在価値は何なのだろう。

シャンベルタンの威風堂々さは知ってはいるものの、
さほど長期保管に耐えうる造りはしていないのではないか、と思う。
経験値が少ないので、ルソーへの感想はこのくらいにしておこう。

若開けで経験した2001は、もっと生きの良いワインであったから、
もっときれいに老けていることを期待したが、当てが外れた。
ヴィンテージの特徴が良く出ている、という褒め言葉で締めくくろうか。

しかしこの価格では、毎年追いかける気はしない。