風格あり・・エグリのミレジム2本 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

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エグリ・ヴーリエ ブリュット・グラン・クル 1999・2003
購入日    2011年7月・2011年7月
開栓日    2012年2月3日・2月7日
購入先    ソムリエ・フィッチ
インポーター トゥエンティーワンコミュニティ・ヴィノラム
購入価格   11000円・9300円

2月に入って、この数年来まれにみる診療が暇な日が続いている。
季節によるものなのか、今月になって市民病院から来ている研修医が疫病神なのかは分からない。

こんな日々が続くのならそれはそれで仕方がないのだが、うちは小児科や耳鼻科のように
季節性の疾患を診ているわけではないので、月々のレセプト枚数(受診患者数)は
あまり変動しない。

ということは、今月後半には患者さんが押し寄せる日々が来るかも知れない。
そっちの方が恐ろしい。

今週は日曜日に臨床医会の理事会が大阪であり、会長や学会理事長・東大教授などが
大阪に集まって会議となった。
会長からは診療報酬改訂の最新情報をお聞きしたが、これは近々明らかになるだろう。

医会の目的の文章を再考することに関し、名文家の東大教授から的確なアドバイスをもらった。
ちゃんと文章を検討しておくように、と言われたが、こんなブログの駄文よりは難しそうだ。

その後の木曜日には毎度の西宮の大先生の旗振りで、恒例の西宮の医会に参加してきた。
北摂100万人の半分の人口基盤の西宮市だが、会の熱気ぶりでは完全に負けている。

講演は、日曜日にもお会いした日本の臨床医会の会長と、大阪大学の教授の2本立てで、
会終了後、例によって鮨の「まき田」で11人で談笑となった。
もちろん、毎度の西宮の大先生以外にも、毎度の総長と事務局長といっしょである。

教授の話によると、わたしの後任の部長が退職希望を出しているとのことだった。
彼は停年までは部長でいるだろうと思っていたが、これは意外な情報で、
国立系の病院の1人部長として赴任することを希望しているそうだ。

詳細は分からないが、1人で新たに診療科を立ち上げるのは想像以上の困難が伴う。
実際にこれまで失敗例を何度も見てきている。
後任の部長とは高校も大学も同期だが、優秀とはいえ、
同じく同期でテレビに再々登場する、女性専門医T先生とは商売の巧さが違う。

すでに受診患者数が多い大きな病院でも、週2回パートを常勤化して1~2年で
採算ベースに乗せるのは、相当大変なのである。
大病院の部長職を途中で蹴って、ずいぶんけったいな行動ををするものだ、と相当あきれる。
若い教授も困ったものだと頭を抱えていたが、わたしも同感である。

そんなこんなで、午前1時を過ぎて近くに住む教授とタクシーで帰宅。
教授は翌朝から北海道に行くと言っていた。
もちろん仕事だが、教授職は体力がないと勤まらない。

西宮の「まき田」は、☆など付いていないがお勧めである。
☆が付くと値段を上げる店が多いらしいが、このまま口コミで評判を上げていって欲しい。


雑談が長くなったが、この1週間で開けたエグリのミレジムもの2本である。
前から書いているが、昨年の晩秋からシャンパーニュのブショネに悩まされており、
1本1本ヒヤヒヤしながら開栓している。

幸い今年に入ってから、明らかなブショネはまだ1本だけで、これら2本は健全なボトルであった。
同じエグリのロゼやVPと比較しても、1999の熟成感は際立っていると思う。

時間のためか、樽香を独立して感じることがなく、スチルワインとしても堂々としたものである。
先日アキュイールで開けたサロン1997の方がブラン・ド・ブランらしく、カチンとしたミネラルが
効いているが、こちらの方が複雑で高級感がある。
値段は半分以下だから、ずいぶんバーゲン価格であると感じる。

気を良くして引き続き2003も開栓してみた。
4年の時間が長いのか、ブドウのできが違うのか、こちらの方は1999ほどの熟成感は無い。
これだけ飲めば何も不満は無いが、99と比較すると浅く、軽やかに思える。

結論:2003はもうちょっと置いておこう。
残りのボトルがブショネでないことを祈りつ。