バニラの香り・・フーリエのシャルドネ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ドメーヌ フーリエ ブルゴーニュ・ブラン 2005
購入日    2007年12月
開栓日    2012年1月26日
購入先    湘南ワインセラー
インポーター 豊通(TOMENとも記載がある)
購入価格   2850円

2月に入って記録的な寒さが続き、そのせいか患者さんが激減している。
おかげであまり疲れないので、余裕のある外来ができてホッとしている。
怖いのは、寒さが緩んで患者さんがドドッと押し寄せることで、まくばってお越し頂けることを祈る。

先月に直心に行った際、持ち込ませてもらったワインである。
3本購入したうちの最後の1本で、2本目を開けてからもう2年近くが経つ。
まったく、時間の経つのは早いものだ。

固くて飲み手を寄せ付けない2本目の印象を「ドレスの下はくさりかたびら」と書いたが、
この3本目は、同じワインとは思えないくらい柔らかでほっこりしている。

一緒に飲んだ人が、「バニラの香りがする」と言っていたとおりで、たった2年でここまで
角が取れているとは想像もしなかった。

前回の記事では
 時間とともに解消していくのかも知れないが、この1年半では変化がほとんど見られなかった。
 くさりがたびらがフリル付きの下着に変わるまで、どのくらいの時間がかかるのか、
 ちょっと想像もつかない。
などと書いているのだが、1年10ヶ月は要さなかったことになる。

酸を期待して持って行ったのだが、あの辛くてシャープな印象は皆無で、
今度こそジャケットのごとく色気のあるワインに変身していた。
ここまで変わられると、本当に元は同じものだったか疑いたくもなるくらいである。

このワインもまた市場にほとんど無く、いつも気付いたら売り切れているし、
今もネット上にはほとんど見当たらない。

まさかソーヴィニオン・ブランは入っていないと思うが、
フーリエが造るとシャルドネもこうなるのか、という新鮮さである。

こんなことなら毎ヴィンテージも試してみたいと思うが、なにせ市場に無いからどうしようもない。
価格はリーゾナブルだが困ったものである。