ヴォーヌ・ロマネの直球・・グロ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ドメーヌ・ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ 2003
購入日    2006年12月
開栓日    2011年12月13日
購入先    かわばた
インポーター トーメン
購入価格   4380円

土曜日にラブワインさんが大阪に来られて、怒濤のシャンパーニュの会を持ったのだが、
その余韻が未だに尾を引いていて、放心状態である。
もっとも日常の仕事は年末のため忙しくて、例によって本業以外には何もできない、
という日々ではある。

さて、2本購入したうちの2本目である。
1本目は1年少し前に開栓している

今になって、2003というヴィンテージは相当良かったのだな、と思う。
飛び抜けて暑い年で、果実が熟しすぎて収量が激減して価格が跳ね上がったのだが、
「気候が儲けるための業者の言い訳にされた」感もある。

この年のボージョレ・ヌーボーは、100年に一度の出来、と言われたのは記憶に新しい。
ま、それはどうでもいいが。

最近くだらないブルゴーニュを開けては文句を言っているが、このワインは素直に良かった。
香りだけでヴォーヌ・ロマネだとはっきり分かるし、一口飲んだらヴィンテージだって分かる。
これを飲んでくだらない、と思うようだったらもはやブルゴーニュと縁切りになる。

新しい発見も、きらめくような美点も、ときめくような魅惑も無いけれど、
実直で安定感のあるブルゴーニュのデイリーワインである。

ブルゴーニュをデイリーワインにするには、このくらいの投資は必要だったが、
今ではさらに資金が必要になっている。
これをアホらしいと思うようになったら、良くも悪くもブルゴーニュとのお別れである。

ブルゴーニュ初心者には、同じ造り手のヴォーヌ・ロマネ1級・オー・ブリュレ2004より
こちらの方が特徴が明確で、果実も豊かだから受けるだろう。

同じワインの2005もあるはずだが、まだ未開栓である。
最近2005は当初騒がれたほどのビッグ・ヴィンテージではない、と感じるようになった。
騒いでいたのは、業界の人だけだったのかも知れないが、市場はずいぶん振り回されていた感はある。

面白さを求めない時には、このワインは良い選択になると思うが、
2005をまた開栓してみたい。
実は先に1級もののクロ・デ・レア2005を開けて、達成度の低さにがっかりしたので、
あまり期待してはいないのだが。