MacBook Airの修理に関する一考察 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

今朝愛用のメインマシンであるMacBook Airのフタを閉じたら、パキンと音がして、
ヒンジが折れてしまった。
ヒンジを覆うプラスチック製のカバーも破損して、割れた金属部品がポロリと出てきた。

まだ使い出して2年1ヶ月なのだが、さすがの米国品質?である。
ネットで調べてみると、このトラブルはそう珍しくないようで、
設計上・構造上に問題があるのかも知れない。

ともあれ早速アップルのサポートに電話を入れた。
こういう電話を入れるのは鬱陶しいが仕方がない。

幸いアップルのサポートには、電話は3分くらいで繋がるのでストレスは少ない。
これまで電話が繋がらずアタマに来たのは、トラブルだらけだったNTTの光フレッツのサポート、
ずっと前の話では、故障が連発したSOTECのパソコンのサポートである。

あ、それと電話対応が言葉遣いからしてまるでダメだったのが、イーモバイルである。
それが原因で、イーモバイルとは1年少しで解約金まで払っておさらばした。

一方アップルは、電話での対応はきっちりしており、ほとんどの担当者はてきぱきしている。
言葉はマニュアル通りで事務的ではあるが、会社としての対応も非常に良心的である。

3年保障のApple Care Protection Support というのに加入しているので、
今回は当然無料だが、もし加入していなければ有償の修理になったのかも知れない。
さっそく2日後に回収してもらい、修理に出すことになった。

それはいいのだが、パソコンには個人情報が山ほど詰まっている。
先日北海道で、ある医師が飲み屋で患者情報の入ったパソコンを盗まれた、とのことで、
全国ニュースになったくらいだ。
今回故障したのは自宅用のもので、持ち出さないことを前提に、いっぱい情報が入っている。

自分の手元からパソコンを他人に委ねる場合、きちんとハードディスクを初期化して
出す必要がある。
単なる初期化では復元できるから、ディスクユーティリティによる徹底した消去が必要で、
時間がかかるから面倒くさいことこの上ない。
修理にかかる費用よりも、この手間の方が大きな問題なのだ。

また、このMacBook Airもそろそろバッテリーの持続時間が短くなってきている。
アップルに限らず、これはノートパソコンの宿命なのだが、
バッテリーはせいぜい3年くらいしか使用できないようだ。

これまでのアップルのノートでは、3年くらいでバッテリーを交換しないと、
電源コードを繋ぎっぱなしでなければ使えなくなっていた。
このMacBook Airは、バッテリーはユーザーで交換できず、修理扱いとなる。

今日の電話サポートで、何度も修理に出すとその都度初期化が面倒だから、
同時にバッテリー交換をして欲しい、と申し入れた。
バッテリー保証期間の1年を過ぎているから当然有料だが、ぜひお願いしたい、と言った。

どうもそれがアップルのシステム上難しいらしく、
上司と相談して検討しておくので、あとでもう一度電話して欲しい、などという返答が帰ってきた。
電話受付の担当者には、決定権がないらしい。
このあたりも、いかにもアップルらしい。

で、時間をおいて電話して、上級の相談員という人と話をし、結局有償でバッテリー交換を
してもらうことになった。
その際に、2年1ヶ月での充放電は566回であることを伝えた。

自分はかなり歴史あるマックユーザーであり、ノートだけでもこれまで12台使用していること、
バッテリーの寿命の問題、機械自体にも相当個体差があること(ワインじゃあるまいし)
などを少しお話しした。
決してクレーマーとして苦情を言ったわけでも何でもない。

手続きを確認し電話を切ったあと5分してからから、先ほどの担当者から電話がかかってきた。
「何度も済みません。アップルのシステム上、Apple Care Protection Support が有効な期間に、
 有償の修理はできないことになっています。
 ですので、バッテリー交換は無償でさせて頂きます」

「・・お金は払うと言っているのに・・・」

これは、実際にアップルのシステム上のためなのか、
2年で566回という充放電回数(相当多いらしい)から、バッテリー不良と考えた措置なのか、
何台もMacを使っているユーザーに対する特別なサービスなのか(多分違うと思う)、
うるさそうなおっさんだからなのか(そうかも知れない)、
釈然としないが、喜んでお願いすることにした。

おそらくバッテリー不良として対応してくれたものと思うが、
だからアップルは憎めないのかも。