ありゃま豊潤・・ラマルシュのオート・コート | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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フランソワ・ラマルシュ オート・コート・ド・ニュイ 2005
購入日    2007年7月
開栓日    2010年11月24日
購入先    キタザワ
インポーター エクセラ
購入価格   2780円

2004のACブルでブレイクした?ヴォーヌ・ロマネの古参ラマルシュの
オート・コート・ド・ニュイである。
2002を開けたことがあると記憶しているが、記憶に残らないワインだった。

2002頃までのラマルシュは、畑が良くないのかそういう造りなのか、
どのキュヴェも果実が痩せていて、オート・コート・ド・ニュイも
ギスギスして酸っぱいワインだった印象しかない。

ところがこの2005、先日開けた同じラマルシュのACブルとも大違いで驚いた。
はるかに果実が豊潤で、この造り手とは信じられないくらいほど甘い造りであった。

もちろん、ペロ・ミノの濃さとはまったく異なるのだが、予想とあまりに異なるので、
かなり面食った。
門前の小僧おばさんの家内も「甘いワインやね」と言う。
ブラインドで飲んだら、グロフィエのACブル2004だと言われても納得しそうである。

ミシェル・グロのオート・コート・ド・ニュイは、酸味が強くてスリムなワインで、
ミシェル自身が最も手がかかる畑だと言っているらしい。
標高がちと高くて痩せた畑らしい特徴が出ていて、わたしのオート・コートの印象も
このミシェルのワインに引っ張られているように思う。

2002とも同じ年2005のACブルとも異なり、このボトルが同じ地区でできたものとは、
非常に意外である。
2005のACブルがちょっとピークを過ぎたのでは、と感じたのとまったく異なり、
こちらは今がピークの手前か丁度飲み頃だと感じる。

どうしてこんなにボトルごとに印象が違うのかよく分からないが、
この造り手の蔵では、ときどきエチケットの貼り間違いが起こるのだ、
ということにして、勝手に納得しておこう。