もはや今さら・・シャソルネイ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~
ドメーヌ・シャソルネイ サン・ロマン ルージュ スー・ロッシュ 2004
購入日    2006年4月
開栓日    2010年1月18日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター コスモ・ジュン
購入価格   4800円

つい先日2005を開けたばかりだが、後になって2004が見つかった。
2005でも開栓が早いとは思わなかったので、早速2004も開栓してみた。

簡単に言うとどちらも似たようなもので、ヴィンテージの特徴が出ているのか、それとも
開栓が1年遅くなっているせいか、2004の方が一回り痩せていて果実のパワーに欠ける。
2005との違いが最も顕著なのが翌日の落ち具合で、こちらはギスギスになっていて、
目も当てられない。

少ない経験値で断定するのは憚られるが、このあたりが畑と造り手の限界なのだろう。
このワインをこれ以上リピートしても、もはや何も得られないのではないかと思う。
ACブルゴーニュの格付けのオー・ブドも同様である。

オークセイ・デュレス 1er レ・クラ 2005のレベルのワインなら、1万円でも
リピートしたいと思うが、それ以下のワインはここでお別れしても名残惜しくはない。

何も出来の悪いワインである、と言っているわけではない。
実直に造られていて、ちょっと価格は高いものの、村名レベルの水準は超えていると思う。
ビオワインだからといって、アペラシオン以上のものを求めても何もない、ということなのだ。
その時点での畑の限界がワインの限界だということがよく分かった。

結局のところ造り方がビオかどうかは問題ではなく、ワインは畑あってのもので、
そこに良き造り手が腕を振るう、という当たり前のことが見えただけの話だ。
ブルゴーニュワインの手練れからは、何を今さら、という声が聞こえてくるのだが。