落ち穂拾い3本 | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

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ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール オート・コート・ド・ニュイ 2003
購入日    2005年12月
開栓日    2009年2月11日
購入先    河野酒店
インポーター JSRトレーディング
購入価格   2450円

「医療崩壊」の著書で有名な小松秀樹先生をお招きした研究会を済ませ、
ホッとした気分で日曜日を迎えた。
企画段階から関わっており、実際に小松先生に電話をかけて講演依頼をしたのも自分なので、
100人近い聴衆も集まり、会が成功裏に終了したことは喜ばしい。

会終了後ちょっとお話しもしたが、いやはやすごい人ですわ。
研究職にいる大学教授だとか、ただの文化人だとしたら驚きもしないが、小松先生は、
わが国最高レベルの病院で難手術を年間数百件もこなす、最前線の外科系医師である。

「先生、あんな本いつ書いてはるんですか、書くのは早いんですか、酒は飲まないんですか」
と思わず聞いてしまった。


さて、このワインは何本かあったと思うが定かでない。
初めて開けたのかと思っていたが、自分のブログに開栓した記事があった
要するに2003を開けたことを覚えていなかったわけで、まったく自分の記憶というのは
あてにならない。

状態にはまったく問題はないが、今飲んでちょっと飲み頃を過ぎたかな、という感じ。
美味しいのだが、この前に飲んだ格上の村名ヴォーヌ・ロマネ2002が大当たりだったので、
どうしても比べてしまって、見劣りしするのはやむを得ない。

このワインが2450円だったのは、今の感覚ではまったく高いと思わないのだが、
ヴォーヌ・ロマネ2002が3680円であったことを知ると、バカ高いと思ったりする。
2002が1780円で買えたことが夢のよう。

お兄さんのミシェル・グロでもそうだが、グロファミリーのワインでは、
オート・コート・ド・ニュイが一番難しい。
線が細くてナーバスで、飲み頃の判断も難しく、外すとちょっと渋くてギスギスした感じになる。

今飲んでまだまだ美味しく、これだけ飲んでいたら特に不満もないが、
このワインを飲むくらいならヴォーヌ・ロマネを飲んだ方がいいなあ、と今では思う。

コート・ド・ジュラ シャルドネ フルーフ 2005
購入日    2007年4月
開栓日    2009年2月13日
購入先    うきうきワインの玉手箱
インポーター モトックス
購入価格   2380円

フェルトン・ロード・シャルドネ ブロック2 2007 フェルトン・ロード ニュージーランド
購入日    2009年1月
開栓日    2009年2月15日
購入先    TODA
インポーター ヴィレッジ・セラーズ(富山県氷見市)
購入価格   4980円

あとの2本はいずれもシャルドネだが、まるで性格が違う。
骨太でがっしり、ちょっとずんぐりして垢抜けないタイプと、洗練された都会派のスリムなタイプ、
といった対比かも。

前にも書いたが、ジュラは野性的で地酒みたいな魅力があるので、相当味の濃い食事にも
対抗できそうであるが、ブロック2はその対極を行く。
自宅で開けるブロック2はこれが2本目だが、面白いことについ先日開けたボトルより、
こちらの方がさらに酸味が強くてか細かった。
3本目を開けるまでには、少し時間をおいた方が良さそうだ。

これら3本のワインに共通していることは、
ワインは料理とともに楽しむもの、ということである。