クセになりそう・・ラルマンディエのロゼ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ラルマンディエ・ベルニエ ロゼ・ド・セニエ NV
購入日    2007年12月
開栓日    2008年1月1日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター 木下インターナショナル
購入価格   7200円

今年最初に開けたワインである。
写真からも分かるように、ピンク色やイチゴ色といったレベルではなく、
透明なガーネット色で、まるでカクテルのような色合い。
シャンパーニュとしては独特ではないだろうか。

クランベリージュースのようではあるが、味わいもまた印象に残るものであり、
色から想像されるような単純な甘さはない。
シャンパーニュには珍しく、クランベリーのような果実味がごく軽いエグ味を伴って
後口として残る。
口当たりが甘すぎないため、その果実味がむしろ心地よい。



わたしはいつもバーに行った際の注文に困る。
ウィスキーやブランデーを水で薄めて飲むのは好まないので、若い頃はストレートで
飲んでいたが、さすがに食道癌が怖くなって中年以降それはやめた。

知識が無いせいもあるが、失望することが多すぎて、作り物のカクテルに
感心したこともない。
だから店にもよるが、おかしなカクテルを飲むぐらいなら、グラスシャンパーニュを
注文してしまう。
残念ながら1流ホテルのバーでも、グラスで飲めるワインやシャンパーニュには
ロクなものがないのは事実だが。

そんなバーにこんな色合いのシャンパーニュがあれば、安っぽくて要素の少ない
カクテルだったら居場所が無くなってしまいそうである。
酒の味の分かったお洒落な女性に受けることは間違いない。

和食に合うかというと疑問であり、これを直心に持ち込みたいとは思わないが、
シャンパーニュのバリエーションの豊かさを提示する、非常に面白い作品である。
イメージとしては、もしあればの話だが、セザール・フランクのクラリネット・ソナタか。