ドメーヌ・ジョブロ ジヴリー 1級畑 クロ・デュ・セリエ・オー・モワンヌ 2003
購入日 2005年5月
開栓日 2007年11月14日
購入先 ヴェリタス
インポーター ラック・コーポレーション
購入価格 3280円
相変わらずイベント責めの毎日が続く。
先週土曜日は後輩の市会議員から推薦を受けて、地元ニュータウンの45周年記念の
イベントにシンポジウムの演者として出席し、その後タクシーで難波に駆けつけて
プレゼンをこなし、呼んでいただいた近畿大学の教授と六覚燈で一献。
本日は看護学校の臨時講師として講義をこなしたその足で勉強会に出席し、
2次会で件の副院長、親友のヴァイオリン弾き、弟子の美形の女医さんと4人で
チーズ専門店に行って、濃厚な赤白ワインを開けて深夜に帰宅。
明日の休日には市民公開講座があって、副院長の挨拶に続いて司会の予定。
翌土曜日には学術勉強会が2つあるが、いずれの演者もわたしが交渉役になっている。
当然1つは欠席せざるを得ない。
2人とも聴衆に好評な話し手だと信じて疑わないが、自分がしゃべるわけではない
にしても少し緊張する。
一方本業では患者さんが続々訪れ、治験が2件ある上にインフルエンザの予防接種まで
対応しているので、診察待ち2時間のことも稀ではない。
毎日こんな状態で、調子に乗って仕事を引き受けているとクビが回らなくなる典型だ。
まともにブログを更新している暇がないのはいいとしても、身体をこわさないように
しないといけないな、と真剣に思う。
さて、かつて開けた2001より2年半遅れで2003を開栓した。
なぜか2002は買い損ねて所持していない。
うっかりしていて2004も2005も買い損ねている・・・
2001は2800円でずいぶんお買い得感があったが、2005はもはや4000円程度に
なってしまっており、この良心的な造り手も価格高騰の波から逃れられなかった
ようである。
2001はもっとどっしりと落ち着いたワインであったが、2003は酸味が強くて軽めで、
ヴィンテージの一般的な特徴の逆を行くような印象である。
しかし何れも安定感があり、グロフィエのACブルのような平凡さから一歩抜け出た
品位がある。
畑がコート・ド・ニュイの銀座から離れているから、注目度は低いのかも知れないが、
いっぱしの造り手である、と感じさせる何かがあるように思う。
決して薄くて旨いピノ・ノワールではないが、この安定感は買いである。
でも4000円となると、やっぱりブルゴーニュは高くなったんだなあ、という思いが
アタマの中心から消えることはない。
先週一緒に飲んだブルゴーニュ嫌いの近畿大学の教授は、ナパに訪れた際に
ここでも良いピノはできる、と聞かれたそうで、ブルゴーニュの稀少性を
認めていないようだった。
非常に優秀な医師であり指導者であり人望もある人物にそう言われると、
普通の人間ならへこむかも知れないが、わたしは違う。
何をか言わんや、世界中どこでも良いピノのワインができてブルゴーニュの
独自性が失われ、価格が下がることを望んでいるのは、他ならぬわたしなのである。