ところ変われば味変わる | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


クロ・デュ・テュ・ブッフ ピノ・ノワール レ・カイエール AOCシェヴェルニー -ルージュ- 2004
購入日    2006年10月
開栓日    2006年10月21日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター ラシーヌ
購入価格   2700円

テュエリー・ビュズラとその兄弟のドメーヌのワインで、わたしは赤を開けるのは初めてであるが、
すでにビオワインとしてはブランドを確立している感がある。

ピノ中毒のわたしとしては、ほかの品種のワインを開けても、途中でギブアップしかねないので、
選ぶとすればこれしかない。
この造り手のピノのワインでは、このカイエールの上にグラボットというのがあるが、
2004年は買い損ねて、2005年は雹の被害で造られなかったそうである。

カイエールとグラボットの違いはよく知らないが、片方だけ雹の被害に遭うのだから、
少し離れた位置にある畑なのだろうか。

ビオらしい梅のような香りと旨味があるワインで、色調もガメイより明るくて透明感がある。
ガメイのような土臭さや、翌日に鼻の奥に残る特有の香りがなく、
味わいにも透明感があって、やっぱりガメイとは一線を画している。

翌日もほぼ同じ印象だったが、3日目はさらに丸みが出て、将来の熟成が期待される・・
と思って、ぱらぱらとooisotaroさんの感想
確認していたら、1年くらい前に同じようなことを書かれていました。

しかし、このピノは、ブルゴーニュのピノとは相当違うなあ。
まずもって、この独特な香りが特徴的だ。
はっきり紅茶の香り、でもないし、テンペラニーニョの香りとも違うし、うまく言えないが、
これに抵抗があるとこのワインは好きになれないだろう。
正直のところ、わたしはこれを毎週のように開けたいとは思わない。

このカイエールの2005も購入したが、正統派のブルゴーニュに飽きたり、退屈な
ブルゴーニュに出合うと、こういうのを開けたくなるので、しばらくしてまた開けてみよう。
まだまだ数年は、このワインはしっかりと熟成を続けそうである。
本来の実力は、やっぱり2~3年待ってからでないと分からない気がする。