たまにはガメイ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


テュイリー・ピュズラ ガメイ ル ペティ タニック クール ビヤン ヴァンド・ターブル・フランセーズ
2004
購入日    2006年1月
開栓日    2006年9月29日
購入先   Alcoholic Armadillo
インポーター コスモ・ジュン
購入価格   2200円

昨日の土曜の午後はカルテをひっくり返してデータの整理。
そして今日も日曜だというのに、朝から首っ引きでパソコンに向かい、
2件の学会発表の準備に明け暮れた。

そう言えば先月も、大きな市民公開講座のコーディネーター、少人数の内科の先生方に
ミニレクチャー、あるメーカーの西日本の支店長会議での講演と、3回もしゃべった。
今月は学会発表が次の日曜に2件。月末には、1時間ばかりの薬剤処方に関する講演。
11月は大阪府医師会医学会総会で発表。別の日に国立循環器病センター主催の
市民講座でしゃべったあと、同日に地元医師会の学術の会で別の話をする予定がある。

町医者になった当初は、こんな羽目になるとは夢にも思わなかった。
仕事と言うより、これでは趣味だと思わないとやっておれない。

さて今回は、ビオワインの造り手で有名な、テュイリー・ピュズラのワインである。
合性素材のしっかりした長いコルクを抜くと、甘い芳香が漂い、それだけでガメイらしいと分かる。
グラスに注ぐと、濃い紫色の液体は微発泡していて、味わいも切れ味が良くて軽めである。
夏の暑いときだったら、少し冷やして飲んだ方がよさそうだ。

ガメイの特徴だが、あとくちにもっさりとしたくすんだ甘さ?が残る。
このワインは、飲んでいる間はそれをあんまり感じさせないが、翌日目覚めたあと
「ああ、昨夜のワインはガメイだったんだ」
と、喉の奥に残る香り(または香りの記憶?)からはっきりと分かる。

開栓当日は新鮮で美味しく、ついつい進んでしまう。
ヴィンテージを感じさせないのが、この系統のワインの特徴だが、ガメイだとどれもこれも
似たような味わいになる中で、微発泡を伴ったフレッシュさが、このワインの
アドヴァンテージだろうか。
ただし、それは当日だけで、エア抜きした翌日は、新鮮さは失われていてもはや魅力はなかった。

Alcoholic Armadilloの専務のコメントと、ooisotaroさんのコメントを、
空けてしまってから探してみたが、お二方の、さすがの飲み手ゆえの的を射たコメントに唸る。
飲んだあとなので書かれていることがよく分かった。
わたしも、それらのご意見にまったく依存はございません。

置いておいて将来が期待できるワインでもなさそうだし、早めに開栓して、
開けたらさっさと飲んでしまった方がいいだろう。
ブルゴーニュの上級ワインで溜まったストレス発散には、最適です。