どう違うの? | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ル・ブリソー レ・モルティエ VDTフランセーズ 2003
購入日    2006年4月
開栓日    2006年9月12日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター コスモ・ジュン
購入価格   4400円

ooisotaroさんご推薦の、ドメーヌ・ル・ブリソー ラ・ロング・ヴィーニュ 2003は、
とっくに売り切れである。
しかし、あのえも言えぬ旨さは忘れがたい。
このドメーヌの看板ワイン?パタポンもまた、とっくに売り切れている。

しかし、なぜか今回のレ・モルティエだけ残っていた。ちょいと高いからかな?
今のところ、どこにも試飲したレポートもないようだし、という興味で開栓した。

わたしはパタポンは飲んだことがないが、ラ・ロング・ヴィーニュは、ボージェのレ・トゥルディと似た
羽目を外したようなワインであった。
ラ・ロング・ヴィーニュは、1口飲むと理性が飛び、そのあとは旨い、旨いと言いながら、
気がつけば1本空いてしまう。

それに対し、今回のレ・モルティエは、もう少し理性が介入する余地が残されている。
同じように旨いのだが、あとくちにやや繊細な果実味を感じ、この飲み物がワインであり、
ヴィンテージは2003なんだ、と飲み手に認識させるだけ、知的である、と言える。

もっとも、ラ・ロング・ヴィーニュと共通した、梅カツオ的なアタックはしっかりとあり、そこに
この造り手の遊び心?を感じさせるのである。
これを、中途半端な産物である、と評するのか、一線のところで踏み外さないワインであると
感じるのか、難しいところだ。

ブドウ品種は、ピノ・ドニス100%だそうで、これはラ・ロング・ヴィーニュと同じである。
ヴィンテージも同じだし、どこがどう違えば結果が異なるのか、わたしには理解不能だ。

やっぱりワインとは、深い飲み物なのか?
もうちょっと気の利いた感想を述べたいのだが・・・・今から研究会だぁ。