まいど~ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ドメーヌ・ボア・ルカ トゥーレーヌ ブラン Sans SO2(サン・スフル) 2004
購入日    2006年8月
開栓日    2006年8月20日
購入先    Alcoholic Armadillo
インポーター コスモ・ジュン
購入価格   4600円

いつもooisotaroさんの後塵を拝しているので、たまには先に開けてみよう。
サン・スフルとは、亜硫酸を含まない、という意味だそうである。
ボア・ルカの看板ワインだそうだが、2003は2本開けた。
1本目の印象2本目の印象も大きく変わることはなく、一口で言うと、
妙に人なつっこいワインであった。

今回の2004も、あるあるのHPには、せんむがコメントをいろいろ書いておられるが、
そんなことはちっとも気にせず、気楽に楽しむことにしよう。

2003はちょっと濁った黄金色だったが、2004は透き通っていて、例によって微発泡がある。
わたしは香りはおとなしいと思った。
一番印象的なのは、2003と共通しているが、舌の正中に苦味を感じることである。
そして、この2004のエッジは2003よりはるかにシャープで、体躯が引き締まっている。

その苦味は決して不快なものではなくて、食事といっしょになるとほとんど気にならなくなるが、
2日目にもはっきりと感じる。
2003よりはずっと体育会系。重くて強さを持ったワインであることは確かだ。
しかし、いかにこの2004がシャープであるとはいっても、若いシャルドネの鋭利さとは違う。
そこいらへんがはっきりソーヴィニオン・ブランだな、と感じるところで、強いが人なつっこい。

なので、「重厚でまるでムルソーのようだ」などと言われても、
これのどこがムルソーみたいなのか、わたしにはさっぱり分からない。
重いムルソーなんて毎日飲めないが、このトゥーレーヌなら、飽きずにずっと飲めそうだ。

サン・スフルであっても、2日目に落ちることはなく、わずかに丸くなった程度で
ほとんど変化がない。これも2003と共通している。
ないものねだりを言えば、より穏やかになって懐の深さを感じさせて欲しいこと、
そして官能的な味わいを獲得して欲しいことくらいかな、って
テロワールに恵まれたザムルースじゃあるまいし、神秘性まで求めるのは無茶な注文でしょ。

強くしっかりして信頼感があり、しかもとっても美人だが、どこか近所のおばちゃんみたいな
ところが、このワインのいいところなのではないでしょうか。