これで村名か・・ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー 2000
購入日    2006年1月
開栓日    2006年4月28日
購入先    INAGEYA
インポーター 銀河高原ビール
購入価格   6980円

前回と同じところから同時に購入したものであるが、今度のボトルにはインポーターのシールが
貼ってあった。
ここらへんの事情はよく分からないが、今回の1本は、前回の印象とはかなり異なる。

毎度のことだと思うのだが、ルーミエのこのクラスのワインは、香りはあまり飛ばない。
だからすぐに口に運んでしまう。
グラスを持つ手が止まり、眉間に皺が2本寄った。
奥深い思索の世界に連れ込まれてしまいそうだ。

前の1本より明らかに深みがあり、立体感があり、味わいも段違いに複雑である。
ほんの少しだがかつお味がして、何となくダシが利いている。
華々しくブーケをまき散らさず、相変わらず酸味は控えめで、重心が低い。

どことなく燻したような落ち着きがあり、陰性のピノ・ノワールであるが、
シャンボール・ミュジニーのテロワールははっきり出ていると思う。
こういうのがルーミエ節と言えるのだろうか。

同じヴィンテージだが、前日にル・ペガーズで飲んだジュブレの1級よりも重々しく哲学的で、
これで単なる村名ワインであるかと思うと、感心してしまう。
これならこの価格を払っても安いと言えるだろう。

エア抜きした翌日にも、へたっている様子はない。
今回の印象からは、ほんとうの飲み頃はまだ1~2年は先だろう。
高いのは飲んだことがないけれど、このクラスのルーミエは、2000と2001は比較的分かりやすい。
よく分からないのが1999で、何故か市場にほとんど無いのが2002である。

今回の印象が、わずか3ヶ月前とかなり異なったのは、おそらくボトル差だろう。
このレベルなら、毎ヴィンテージ飲み頃を探りながら試してみたい、と思わせるだけの
魅力に溢れていると言える。