またル・ペガーズ | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る

昨日またル・ペガーズに行った。
先週は入店した時間が遅く、美味しかったとはいえポトフのみであったので、
今回は早くから押しかけ、珍しい素材の料理をお願いした。


多種多様のオードブル


おこぜのソテー 菜の花とホタルイカのリゾットが華を添える


メインの肉料理の1つ 鴨のわさび風味
わさびを使ったソースが新鮮で、タラの芽の苦さと鴨の対照が面白い


エゾ鹿のアップルソースによるステーキ
肉が若いためえぐみが少なく、素直な味わい


エストラゴンソースで味付けたウサギの背肉ともも肉 一部に内臓も添えられていた
フルーティなソースは、まるでマンゴーの香りがした。
割面は白っぽく、とてもあっさりして軽い味の肉料理であった。


ミシェル・ギィヤール ジュブレ・シャンベルタン 1級畑 コルボー 2002
購入日    2005年2月
開栓日    2006年3月16日
購入先    まるどら
インポーター サンリバティー
購入価格   5480円/4980円

以前にも自宅で開栓したことのある、ジュブレ・シャンベルタン村のちょいとマイナーな
ドメーヌのワインを持ち込んだ。

このドメーヌはウメムラさんもご推薦で、質は安定しているが、いまだ変態中で、
美しい蝶へと変貌しつつある途中過程にあると考えられる。

本当はもっと熟成したワインを持ち込みたかったのだが、当日ゆすって持って行くと澱が舞うので
わざと若いワインにしたところ、若すぎて上記の料理を受け止めるには荷が重かった。
カツオ醤油の香りがするが、これは臨終香ではなく、熟成過程のブーケである。

ソムリエの唐沢くんも
「う~ん、独特ですね。まだこれからという感じですか」
と、本質を言い当ててしまった。

わたしもたくさんワインを所蔵しているが、こういう場にばっちり合わせたものを持ち込むのは
難しい。
まだ修行が足らん、と反省した一夜であった。
しかし、料理は美味しかった。

ウサギは見ても楽しいが、食べても美味しい。