髪さらさらの美少女です、今でも | ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

ワインな日々~ブルゴーニュの魅力~

テロワールにより造り手により 変幻の妙を見せるピノ・ノワールの神秘を探る


ラ・ジブリオット ジュブレ・シャンベルタン 2002
購入日    2005年4月
開栓日    2006年1月9日
購入先    かわばた
インポーター ミレジム
購入価格   3800円

まだ開栓当日なのだが、書いてしまう。
現時点ではまだ確証が持てないが、翌日にもそれほど大きな変化はないと踏んだ。
もし変わっていたらシッポを巻いて前言撤回する。
実際、開栓6時間後の現在も、開栓直後と大きな変化がない。

ラ・ジブリオットというのは、ジュブレ・シャンベルタン村で最高の人気と価格を誇るドメーヌ、
クロード・デュガのファミリーの新しいネゴシアンであり、2002がファースト・リリースだそうだ。

もう少し置いておいたらふっくらとまろやかになるかも知れないが、
今が飲み頃のタイミングの1つであると言ってもいいと思う。
わたしが2002のワインからそう感じさせられるのは珍しい。

ブルーベリーをジャムにする時に煮込むと、台所に甘い香りが広がるが、
このワインにはその香りがする(と家内も言う)。
上品な酸味、強すぎないタンニン、非常にバランスが取れていて、引き締まった体躯のワインである。

Alcoholic Armadillo のHPのいのまた専務のコメント は もう2年近く前の 2004.3.12. のものだが、
グラスを傾けながら読んでいて、今でもビッタシなので驚くほどである。
「こんなにライトなシャンベルタン、許されるのでしょうか?」
そうそう、ほんとうに土臭さが少ない。これでジュブレ村のブドウなの?

そういえば、昨年夏蓼科で開けたデュガのブルゴーニュ・ルージュの2000も、
ゴワゴワのタンニンを脱ぎ捨て、同じようなキュートなボディに変身しつつあったなあ。

このワインと同じヴィンテージの、デュガのブルゴーニュ・ルージュ2002は、
今開けたら一体どうなっているのだろう?
まだ若いと思って置いてあるが、こりゃ早々に開栓してみたくなってきた。

書いているうちに、誘惑に負けてどんどん杯が進む。
これは美少女である、今でも間違いなく。

と思ってしげしげとボトルを見ると、丸くてダサいエチケットの上に、かぶり物をしたおばさんが・・

いのまた専務が、このラベルの女性が若くない、なんていうコメントを書いておられて、
開栓する前は「しょうもないことを書いてはるな(失礼)」とちょっと思った。
しかし、中身が若くてピチピチなのに、このエチケットでは、ものすごく違和感がある。
今になってよ~く専務の気持ちが分かります。

またも引き合いに出して恐縮だが、ooisotaroさんが仰るとおり、
ネットのワインショップのコメントはこうあるべきだと思う。

ブルゴーニュのドメーヌの実力が、たった一人の造り手によって左右されるように、
こういうプロの売り手の存在が、ショップの実力を大きく変えてしまうと思われる。

そのどれかが欠けただけで、われわれの手元には、まともなブルゴーニュが届かなくなるに違いない。

(追記)
24時間後はフレッシュさは失われており、酸っぱくなってしまっていた。
開栓後ピークをこしらえたような様子はなく、単に落ちていっただけみたいな老け方。
開栓後は半日以内に飲んでしまった方がいいようだ。まさに、若いうちだけ魅力的な女の子。
一般的なデュガのワインのイメージとはかなり違う気がするのだが、どうなんでしょう?