昌磨君、引退 | 閉じた眼

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40年以上愛好するフィギュアスケートに関する自己流観戦コラムです。
(趣味で集めた情報を提供することがありますが、最新の情報でなかったり正確でないこともあります。あらかじめご了承ください)

ついにこの日が来てしまった~

 

最初に引退のニュースを知った時には、そんな気分で、意外と冷静でした。

 

むしろ、ひょっとしたら来シーズンも現役続行するのかもと思っていて、そうなったときの展開を想像すると、昨年のNHK杯のような試合を何回も見ることになるのかと思い、気分がウツであったので、引退で、そういう試合を見ることもないんだと、逆にほっとした気分になりました。

 

いろいろな選手のファンになりましたが、これほど試合を見に行ったり、アイスショーに見に行ったりと、追っかけた選手は、昌磨君が初めてで、多分最後かなと思います。

 

これから、フィギュアスケートとどう付き合っていくか、よくわかりません。

 

とりあえず、ザ・アイスのチケットは買ったし、来シーズンのグランプリファイナルはフランスオルレアンからフランスグルノーブルに変わったと知り、「行ってみようかな」と思ったり、

 

(2018年にグルノーブルで開かれたGPフランス大会、昌磨君は出場していませんでしたが、に行って、とてもいい思い出があり。。。。)

 

まだ、続くとは思うし、

 

昌磨君が、これからプロスケーターとして、どんな演技を見せてくれるのか、楽しみにしたいです。

 

山田満知子先生が、興味深いコメントをしていて、私も「ひょっとして、こういうことなのかな」と思うところが、ワンピースオンアイスに出たりして、試合では得点にならない部分での、スケートとか表現とか、もっと探求したり試したりしたいと思っているんじゃないのかな~、試合だとどうしてもジャンプ偏重で、どんなに表現を突き詰めてもそれほど点数にならないので。。。

 

ネットでは、昌磨君の現役時代のお気に入りプログラムとか、印象に残っている試合とか演技とかいろいろ出ていますが、私のお気に入りのプログラムは、

 

星2012/2013 SP タンゲーラ 2013年?メダリスト・オン・アイスでの演技が印象に残っています。ジュニア時代の昌磨君は、ある意味シニアに上がってからよりも艶っぽく見えるのは私だけでしょうか。スピンも素敵です。

星2014/2015 SP ベートーヴェンヴァイオリンソナタ 「クロイツェル」: 特に、2014全日本での演技が印象に残っています。

星2015/2016 FS トゥーランドット-1 グランプリファイナルでの演技、初めての海外現地観戦で興奮しまくりました!

星2016/2017 FS ブエノスアイレス / ロコ  グランプリファイナルの演技が一番好きです。個人的には、ループを入れる前のジャンプ構成の振付の方が気に入っています。

星2017/2018 SP 四季ー冬 グランプリファイナルでの演技、トリプルアクセルの転倒や謎の時間オーバーがありましたが、演技的には一番昌磨君らしい演技に思えました。あの時は、練習も観にいったのですが、ネイサン・チェンもいる中、6人の中で彼が一番スケートがうまいと思ったのが、一番の思い出です。

スター2018 全日本選手権は、ケガの中での神がかり演技、このシーズンのプログラムはショートもフリーも私的にはあまり好きでないのですが、全日本と四大陸のフリーは、宇野昌磨という焼き印が脳に押されたような、忘れたくても忘れられない演技でした。

星2019/2020 SP グレートスピリット エキシビナンバーで滑っていた時もとても盛り上がるナンバーで好きであったし、何と言っても一押し演技は、2019年全日本での復活の舞です。

星2021/2022 SP オーボエ協奏曲 もし、昌磨君のプログラムでお気に入り1つだけ上げろと言われたら、このプログラムを上げるでしょう。一番印象に残っているパフォーマンスは、2022年名古屋スケートフェスティバルでの演技です。この時の衣装は世界選手権の時と赤いものなのですが、個人的には衣装は最初に来ていたグレーバージョンが曲にも振付にも映えていいと思っていました。

 

星2022/2023 FS G線上のアリア オーボエ協奏曲の続編のようなプログラムですが、曲はドイツの作曲家で振付は日本人でありながら、とてもイタリア的な作品という印象です。一番印象に残っているパフォーマンスは2022年全日本での演技です。あの時は3連続シーケンスジャンプで時間オーバーとなってしまいましたが、一番もう一度見たいと思う演技でした。また、昌磨君の衣装の中ではこのプログラムの衣装が一番好きです。

 

他に、印象に残っているエキシビナンバーというと、

ハートThis Town 2017年冬季アジア大会での演技がとても印象に残っています。彼にしては珍しい作風で、カナダのスケーターとかが滑りそうな、デヴィッド・ウィルソン振付の爽やかなプログラムで、こういうプログラムでも印象付けられるスケーターなんだと知りました。

ハートラ・ヴィ・アン・ローズ  どうも、ランビエール・コーチ振付の昌磨君のプログラムは、私には相性が悪く、いいと思ったことがほとんどありません。このエキシビナンバーも最初はあまり好きではなかったのですが、2019年?メダリスト・オン・アイスでの演技がとても印象的でした。照明で氷上に薔薇が描かれている中での昌磨君の演技がとても映えていました。

 

コロナ禍以外では、毎シーズンプログラムは新調し、ケガで長期休むこともなく、GPシリーズも出続けて、プログラムもさまざな楽曲に挑戦して、モノにして、素晴らしい演技を見せてくれて、カメレオン鉄人とでもいいたくなるようなすごい選手だったなと思います。見た目は、引退しても若手?カワイイーーーと言いたくなってしまうのですが。

 

彼の引退についての反応も、思ったより熱いものが世界各国からあって意外でした。そして、謎なのは毎週日曜日に動画をアップするTSLが沈黙している事。まさが、デーブ・リースがショックで寝込んでいるということではないのでしょうが??

 

それから、今日の会見ではトヨタのメディアでのインタビュー形式で会見というのとは少し違うスタイルで、企業の色が前面に出ているような会見だったのが、気になる所で、また、昌磨君はトヨタとの契約を満了したということで、これが何を意味するのかも気になるところです(先輩の小塚崇彦さんは引退後もトヨタに残って活動しているのとは、違う道を歩んでいくのか??)

 

ワンピースオンアイスでも、違うキャラを見せてくれたり、表現という意味で多才な彼なので、映画出演とか俳優デビューとか、意外な活躍を期待しちゃいたいです。憧れの〇〇さんのように、しばらくして現役に戻るっていうのも、成績を気にしないで試合に出て、得点はともかく観客へのアピールは金メダル級の演技を見せてくれるのもありだし、、、新種目のソロダンスへの挑戦という姿も。。。

 

想像、妄想はとまりません。