2024年1月の試合いろいろ | 閉じた眼

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40年以上愛好するフィギュアスケートに関する自己流観戦コラムです。
(趣味で集めた情報を提供することがありますが、最新の情報でなかったり正確でないこともあります。あらかじめご了承ください)

クリスマスの全日本の後は、例年だとお正月あけに「名古屋スケートフェスティバル」をオンラインで見るのが、スケート観戦初めであるのですが、今年は会場のリノベーションの都合で中止となり、

 

その後、ヨーロッパ選手権、カナダ選手権、プリンスアイスワールドとありましたが、結果とかニュースで見るだけで、実際の演技を見ることはなく、

 

全米選手権を見る予定もなく、今年のスケ初めは四大陸かなとぼんやり思っていたのですが、

 

全米選手権の試合の結果を見ていたら、アイスダンスが無性に見たくなり、

 

日曜日の朝5時に急遽JSports&アマゾンプライムの無料体験申し込みをして、見ました。

 

ついで?に、その後のペアと月曜日朝やっていた男子シングルのフリーも見ました。

 

なので、今年のスケ初めは、思いもよらず全米選手権となりました。

 

スケートはテレビで見るのが主であった頃は、全米選手権を見ることなど、日本にいながらではまず不可能で、スカパーを契約してJSportsで見れるようになったのが、どのくらい前の事だったか、

 

しかし、当時はこの季節の海外の試合といえば、何と言ってもヨーロッパ選手権、ヨーロッパ選手権は当時世界選手権を放映していたTBSが放映していて、必ず見ていたものでした。

 

今、ヨーロッパ選手権を見るとしたら、日本ではJSportsなのですが、月2000円余りは、他のネット配信サービスに比べると高い、ヨーロッパの選手がかつてのように世界の舞台であまり強くない、強国ロシアが出ていない、などなどで、今年は、今年も、何となくスキップしてしまいました。

 

しかし、結果を見たら、いろいろ嬉しい出来事もあり、何となく見たくなってきたのですが、JSportsでは見逃し配信はやっていないようで、

 

JSportsのサイトによると、ペアとアイスダンスはこれから初回放送のようで、男女シングルはライブで放送してその後、オンデマンドでの配信予定はないようで、

 

ISU公式チャンネルのSkatingISUにも、今の所アーカイブビデオは上がっておらず、

 

個別のスケーターのビデオをちょこちょこチェックするしかない感じです。

 

ヨーロッパ選手権で、嬉しい出来事、驚きの出来事といえば、

 

ここ数年応援してきた、アレクサンダー・セルヴィコの銀メダル!!

 

昨シーズンは、世界選手権代表も弟に奪われるなど不調で過ごしながらも、今シーズンの見事な活躍。

 

ヨーロッパ選手の男子のハイライトは彼という人も多くいて、とても嬉しい、そして、演技早く見たいです。

 

驚きといえば、ペア、イタリアベッカリ&グアリーズ組が優勝で、GPF優勝のドイツハーゼ&ボロディン組、GPF銀メダルのイタリアコンティ&マッキ組がともに表彰台を逃すという意外な結果でした。その一方で、ジュニアで活躍していたメテルキナ&ベルラヴァ組(男性は昨シーズンまでサフィナと組んで世界ジュニアにも優勝していました)が、銀メダル。彼らの強さが光った試合だったかなと想像しています。

 

ヨーロッパ選手権で、私的最大の驚きといえば、

 

電車の中のスポーツニュースで、アダム・シャオ・イム・ファの優勝が報じられたこと。

車内ニュースというとその日の限られたトピックスを扱うような媒体で、日本選手が出場していない、フィギュアスケートという野球やサッカーに比べればマイナーなスポーツの大会の結果を扱うとは驚きました。よほど他にニュースがなかったんでしょうかね。

 

カナダ選手権では、アイスダンスが3強の中の2組、ボードリー&スアアンソン組とラジョ&ラガ組が棄権。ラジョ&ラガ組は怪我が原因のようですが、ボードリー&スアアンソン組は男性のスアアンソンに性加害疑惑?? ボードリー達は、四大陸にはエントリーしているようで、どんな演技を見せるのか。。。

 

全米選手権の私のハイライトとしては、アイスダンスでブラッティ&ソンバービル組の銅メダル!

 

彼らが、リズムダンスで4位につけていると知って、急遽ライブ配信を見る手配をしてしまいました!

 

その甲斐がありました。

 

今シーズンのフリーダンスプログラムは、彼らのイメージからすると意外な、暗いドロドロした感情のもつれを表現するような演目ではありますが、とても健闘していた、その頑張りにまた応援したくなる気持ちが強くなり、加えて試合で結果も出てきて、とても嬉しい限りです。

 

また、ペアとアイスダンスでは、アシュリー・ワグナーとアダム・リッポンが解説を担当していて、彼らのエキサイティングがコメント口調も楽しかったです。一方、シングルは岡部由紀子さんが淡々とした解説で、、私的にはガーンガーンガーンガーン

 

男子は、ジェイソン・ブラウンが登場、いつもの素晴らしい表現とスケーティングでしたが、ジャンプの切れは今一つな印象でした。私の中では、大ファンのジミー・マのフリーでの頑張りが嬉しかったです。その一方、卓越した表現力を持っていると思うアンドリュー・トルガシェフは、その魅力が十分伝わるような演技でなく残念。男子は優勝したマリニン含めて、全体的に低調な印象でした。

 

演技は見ていないですが、永らく全米選手権で印象的な演技を見せてきたアンバー・グレンの初優勝は嬉しいニュースでした。女子というと15,6歳の選手がジュニアから上がってパッと優勝するパターンには、飽き飽きしていたので、経験を積んだ選手の円熟の演技で優勝という試合は素敵です。

 

日本選手が出場のユースオリンピックは、ポツポツ見ました。女子は、島田麻央選手が強さを見せましたが、フリーのスコアは意外なほど低かったです。プロトコルを見ると、NHK杯で話題となったqマークが乱立。これで、トリプルアクセルを決めながらも低い得点となったようです。

 

ユースオリンピックで印象に残った演技といえば、アダム・ハガラのショートとフリー。フリーは昨シーズンから持ち越しのドリーム・オンで、エアロスミスの名曲が今シーズンになって演技が馴染んで来た感じがあります。昨シーズンは音楽ばかりが目立っていました。

 

日本選手のニュースでは、佐々木晴也選手が大学4年を待たずに、今シーズンで引退のニュースは少しショックでした。京大で学業優先したいということなのでしょうが、昨シーズンから存在感のある演技を国内試合で見せていて、注目していたので残念です。

 

さて、明日から四大陸が始まり、ペアでは、日本三浦&木原組が登場。アイスダンスは世界選手権代表をかけての日本3組の熾烈な争いも注目されます。男女シングルは日本勢のメダルラッシュとなるでしょう。個人的には三原舞依選手の3度目の四大陸優勝に大期待です。

 

ペアは、ヨーロッパ選手権、全米選手権と混沌としていて、四大陸で現世界チャンピオン三浦&木原組が格の違いを見せるような他を圧するような演技が見れるといいなと思います。

 

最後に、昨日ワリエワの処分が決まって、2年越しで日本チームの北京オリンピックの銀メダルが決まりました。ワリエワのポイントがなくなっただけで、他の女子選手のポイントがあがるわけでないので、ロシアは3位に残り、ポイントがあがれば3位に浮上するカナダは抗議しているし、ロシアも当然抗議をしているので、

 

メダルの授与がすんなり行われるのかどうかは???

 

そもそも、メダルの授与はどこで行われるのか、3月のカナダ世界選手権とか、フランスパリのオリンピックとか言う人がいますが、ひょっとして次のイタリアミラノ・コルティナオリンピック??

 

????

 

また、ワリエワの出場停止は、2021年12月から4年なので、ミラノ・コルティナオリンピックに間に合うことを懸念する声も。それまでにロシア国内では普通に試合にでているので、遡って出場停止というのは意味なくないですか??ロシアが戦争していなかったら、国際試合にも出ていたであろうし、、、

 

もっとも、ワリエワはロシア国内でもなかなか優勝できなくはなっているので、次のオリンピック、ロシアが出れるようになっても代表になれるかはわかりませんが(出れたとしても1枠しかない可能性大)。

 

また、彼女一人が処分されることにも疑問の声も、トゥトベリーゼチームの選手は、上手く逃れているだけでみんなやっているのではという声も少なからず、、

 

一時トゥトベリーゼの所に移籍したイタリア男子、ダニエル・グラスルもドーピング検査をしなかったとかで選手活動停止になっていますし、、

 

何だか、結果が出ても今一つスッキリしない、黒い影が残る事件です。

 

明日から四大陸での日本選手の活躍を見て口直ししたい気分です。