2000年代後半、Static-Xは事実上の分裂状態。
2009年に活動休止。
実際はWayne以外のメンバーやスタッフ全員を解雇して解散したようなものでした。
バンドの顔だったWayne Staticはソロで活動を継続するものの上手くいかず、Tonyに「Static-X名義でやらせてくれ」と頼む。
要するにWayne Staticのソロではなく、Wayne以外のメンバーを総入替えした新生Static-Xとして。
Tonyはこれを了承した。
普通は考えられないよね?Tonyにとっては自分のバンドなのに自分やオリジナルメンバー抜きでWayne+部外者のバンドをStatic-Xとして活動することを認めるなんて。
実はStatic-Xがショウやマーチで稼ぐ金の大半はWayneとTonyが50/50で分ける取決めがあったそう。
Tony的にはバンドがWayneと共に勝手に稼いできた金が自分の元にも入るなら「ま、いっか。」って感覚だったのでしょう。
そしてWayne率いる"なんちゃってStatic-X"は2011年に活動再開し、2012年に大規模なツアーに出るわけ。
そしてこのツアーの真っ最中にWayne Staticはドラッグ問題を引き起こし批判を浴びてしまい、なんちゃってStatic-Xはヘッドライナーにも関わらずツアーを離脱することになる。
ツアー離脱という事態で高額な違約金や迷惑料をスポンサーやプロモーターに支払わなくてはならなくなるどころかStatic-Xの看板にもゲロをブチ撒けたWayneはさらにドラッグに依存、"なんちゃってStatic-X"は2013年に解散を発表。
そしてWayneは2014年にオーバードーズにより急逝してしまいました。
…ということでStatic-XはWayneと他のオリジナルメンバーたちの間で泥沼劇があったんだということがお分かりいただけたと思う。
実際のオリジナルメンバーでのStatic-Xは2009年には消滅していたってこと。
そして2019年、Static-XはTonyをはじめオリジナルメンバーで再結成。亡くなったWayneの代わりにDopeのEdselをvo./gtに迎えて。
これで終わりではないんですよ。
この再結成、再始動についてまたひと騒動が。
鍵を握る人物は上に載せた2012年の"なんちゃってStatic-X"のツアーフライヤーに載るバンドにいました。