空は、高層ビルをいかに積み上げても届かないところにある。
昨日、課題が一件落着したので、銭湯に行った。
サウナに入ったり、打ち水にあたったりしたあと、露天風呂に浸かって空を見上げた。
すると、満月が、行き往く雲に隠れたり、出たりしていた。
久々の月。
空の崇高さは、物理的な高さでもって、汚されにくい。
月に懸かる雲の形は、次々と形を変えながら、絶えず流動する。
まるで諸行無常のアニメーション。人間が生み出すものよりも遥かに及ばない力で、淡々と動いている。
それは、いかに高度なプログラミングをさせようとも、いくら数字を積み上げても越えられない驚異。
都市に出て、地面に立つと、視点に対して空の占有率が狭くなる。目に入ってこないのだ。
この静かな緊張感はしんしんと粉雪のように降り積もり、いつの間にか精神を蝕む。
視点が目先だけになる。
その近眼で手前の建物を見る。
にょきにょき突き出た高層ビル。
そこに住む富裕層がベランダから地面を見下げるとき、格差が生まれる。
ビルが高ければ高いほど、地面に落ちる影が大きくなる。
幾人かがそこに落ち、幾人かがエレベーターで這い上がる。
昨日、課題が一件落着したので、銭湯に行った。
サウナに入ったり、打ち水にあたったりしたあと、露天風呂に浸かって空を見上げた。
すると、満月が、行き往く雲に隠れたり、出たりしていた。
久々の月。
空の崇高さは、物理的な高さでもって、汚されにくい。
月に懸かる雲の形は、次々と形を変えながら、絶えず流動する。
まるで諸行無常のアニメーション。人間が生み出すものよりも遥かに及ばない力で、淡々と動いている。
それは、いかに高度なプログラミングをさせようとも、いくら数字を積み上げても越えられない驚異。
都市に出て、地面に立つと、視点に対して空の占有率が狭くなる。目に入ってこないのだ。
この静かな緊張感はしんしんと粉雪のように降り積もり、いつの間にか精神を蝕む。
視点が目先だけになる。
その近眼で手前の建物を見る。
にょきにょき突き出た高層ビル。
そこに住む富裕層がベランダから地面を見下げるとき、格差が生まれる。
ビルが高ければ高いほど、地面に落ちる影が大きくなる。
幾人かがそこに落ち、幾人かがエレベーターで這い上がる。