11月にアリゾナ州に滞在した際、2週間世話になったホームステイ先のお父さんから突然
「もうすぐ離婚するよ」
という電話が入った。唖然とした。

夫は33歳で妻も高校の同級生だから同じ歳だ。
すでに4人の子供がおり、一番上は13歳。働き者であり、子供にも尽くすいい両親だった。

子供たちは大自然に囲まれながら毎日自由奔放に生きていた。勉強もするし、これが教育なんだろうな、と楽しそうにすごす彼らを見ながら思った。


子供たちを近所に預けて、私は両親といろんな話をした。日本とアメリカのカルチャーの違いや恋愛・結婚観についてまで正直に聞いたりした。ニコニコして彼らが出会った経緯やこれからの将来を語ってくれた。理想的な家族だった。ずっとホームステイしたいとも思った。
様々なアリゾナでの経験を、アメリカ滞在のある人に話すと「そんな優しい家族、会ったことも無いよ。羨ましい」と言われたほど。


「彼女と一緒にいるとストレスがたまるんだ、これはね、昔からのことなんだ。だから気にしなくていいよ。最近はあまり家に帰っていないよ」
私が滞在していたとき、彼らは仲が良いように振舞っていたのだ。
すべては私が不自由しないように、私のために多くの嘘をついてくれたのだ。
恐ろしいほどの虚無感に襲われる。

私が理想とした家族は虚構だった、という事実、私が何も見抜けずにただ楽しんでいたこと、気づければ何かできることがあったかもしれないこと。

今になってはもう遅い。
その後悔をどこへ向かえばいいかわからず、今、何もできない。
勧誘のお兄ちゃんを断ると、すれ違う際に
「人生余裕っていう感じだね」とささやかれるくらい
どこか斜に構えている、というか、スれているというか
何事も動じないというような風に、いつの間にか言われるようになった。
私は実に基準スレスレで目立たないくらいのニュートラルな人間を目指しているから、現状では努力不足かもしれない。(公害が出なさそうな、しかしそれ自体の存在はどこかに確実にある、というような。)

表層的なことに流されるのが億劫なので、すべての出来事の本質を探していると
どうしても本質の前の大量のルーティンワークに追われることになる。
今までは特につらいことなんてなかったけど、今回、さすがに物理的に無理な量が積み重なると、絶望的な気持ちになる。
更に、幾人かに作業的な部分で悪い印象を与えたらしく、彼らに自分の日ごろの行いを窘められると、「誰も私を理解してくれないっ」と久しぶりに何も手付かずになった。

放心状態の約45分間が続き、ぼんやりとネットを見ているとある3人の3つの名言集のサイトにぶつかり、それで一気に元に戻った。
自分って、意外と単純だな、と思った。

1:スティーブ・ジョブス アップルCEO
スタンフォード大学卒業式での祝賀スピーチから
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma; which is living with the results of other people's thinking. Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

(君たちの時間は限られている。だから他の誰かの人生を生きて時間を無駄にしてはいけない。定説(ドグマ)にとらわれてはいけない。それは他の人たちの考え方の結果と生きていくということだ。その他大勢の意見という雑音に、自分の内なる声を溺れさせてはいけない。最も大事なことは、自分の心に、自分の直感についていく勇気を持つことだ。心や直感はすでに、あなたが本当になりたいものを知っている。それ以外は二の次だ。)


2:ハワード・シュルツ スターバックス会長
Care more than others think wise.Risk more than others think safe. Dream more than others think practical. Expect more than others think possible.

(他の人が賢明だと思う以上に注意しろ。他の人が安全だと思う以上にリスクを冒せ。他の人が現実的だと思う以上に夢を見ろ。他の人が可能だと思う以上に期待しろ。)


3:パリス・ヒルトン お騒がせセレブ
I think it's important for girls to be confident. Believe in yourself and ... everybody's hot.

(私は女の子は自信を持つことが大事だと思うの。自分を信じて、そうすればみんな魅力的よ。)

パリスヒルトンは、トラブルメーカーだけど、個人的には好きだ。
自ら問題を起こし、道化役になる彼女の考え方は決して馬鹿だけでは言い表せないと思う。それ自体が労力を使うからだ。私だったら、普通に大金持ちのお嬢さんとして無難に生きるだろうから。

彼女の置かれている立場に対しての、反抗的な、何か違う自分を求める飢餓感が非常に共感。
風邪を引く
理由はわからない

社会不適合者と格闘したせいか
デ情のすごくカッコいい4年生とランチしたせいか
青い目で肌が白い人たちとカラオケでシャウトしすぎたせいか
山手線を1日で8、9時間乗り続けたせいか
そのとき電車を撮りつづける鉄っちゃんに話しかけたせいか
早稲田の人の要望から被検体になり、いらいらする映像を見せられたせいか
上野動物園でパンダがこっちを向いてくれなかったせいか
NHKの仕事でギャルを捕まえるために、ずっとゲーセンで張っていたせいか

いろんなことを詰め込みすぎたのかしら。。。

ここ1週間のできごと。