「あなたの笑顔はね、毒なのよ、大抵のヒトはそれで死んでしまうの。
毒を利用して血清にしてしまうくらいの強さの人じゃないと、あなたの笑顔は毒になってしまう」
その言葉だけは直接言えなかった。
なんだか恥ずかしかったし、言った後の振舞い方も分からなかったから。

新宿の東口で初めて再会したとき、それは空白の10年間の壁が氷解したときでもあった。
私と彼は驚きの顔で見つめあい、その後に笑顔がこぼれた。
彼はとても魅力的だった。
就活の後だったので、スーツを着ていた。飄々とした風貌には、少年のあどけなさと揺ぎ無い信念を持った雰囲気両方を持ち合わせていた。

彼が小学校のときの言動で唯一覚えているのが、給食のとき何本も牛乳を飲みながら「女の子より高くならないと、キスが格好よくできないからね!」と言っていたことだった。
小学校の頃は、女の子の成長が早いので、平均的に女の子の方が高い。大柄の女の子を前に、彼は身長コンプレックスを持ってしまったようだ。
しかし今は180センチ近くまでに伸び、鼻の通った好青年になっていた。

悪さと共に多くの経験を獲得してきた彼には、幅広い許容を持つ人柄になっていた。まるで水平線まで続く湖のように。多くの事象がそこに飛び込み、彼はそれらを優しく包容する温かい生き方をしていた。
「俺は両親に感謝している」
彼の言動の元はそこだった。私は彼を見守る彼の両親を周囲に感じた。
彼は今まで、多くの恋をし、ときにうまくいかないことを明かしてくれた。
それは、彼の万人に愛される笑顔の所為だ、と思った。相手に、強烈な衝撃と多くの期待と後悔を与えるのだ。

私も彼の笑顔をうまく処理する自信がなかったけれど、10年前の少年の頃を知っている分、楽になれた。
鎌倉・江ノ島行ってきました。1泊2日。
サンドウィッチを食べるために、海岸に出る。
とてもきれいに晴れた日。
数人が砂浜に座って思い思いの時間をすごしていたとき
ふと大きな影が足元の辺りをうようよ・・・

頭上には何十羽ものトンビが旋回しながら
「ピーヒょロロ」
と仲間を集めているではありませんか!!!!
右手にサンドウィッチ、左手にスタバのコーヒーを持ちながら、
孤独にも逃げ回る私
強気に追いかけるトンビたち
突然飛んでいる鳥の影が大きくなり
背後からアタックされる!
ニアピンチ
我慢できない!とサンドウィッチを放り投げる
数匹のトンビが砂浜に落ちるサンドウィッチに喰らいつく
それでも私を数匹追いかける
たまらなくなり、コーヒーを砂場に置いてダッシュする
数秒逃げたあと、彼らは別の人をターゲットに小さく消えていきました。
そのあと、砂浜に置いたコーヒーを取りに行きましたが
あと数歩のところで、カラスが蹴飛ばしてどこかに行きました。
鳥に馬鹿にされた鎌倉旅行でした。
それ以降、トンビの鳴き声に胃をいためることに・・・
浮かれたい気持ち山々で、新宿のキンコーズ入り。
あした企業のポートフォリオ提出のために印刷。
企業に受かるかわからないのに投資する自分を見て
まさに、大学受験を思い出す。

そんな日に、先日受けた初面接の通過のメールが着た。
熱意伝えられずに、だめだと思ったのになぁ。
自己アピールとか志望動機など、何も用意せず望んだ1対1の30分面接。
事前に書いたエントリーシートを読みながら、面接官は聞く。
面接官:「この、記入されてある短所に『これといった趣味が無い』というのは?」
私:「好奇心があって、あちこち手は付けるのですが継続できなくて」
面接官:「それでは、継続しているものはないということですか?」
私:「あ、いえ、ひとつだけ」
面接官:「何ですか?」
私:「・・・腹筋です」
面接官、「ああ、そうなんですか」と私のエントリーシートの欄に「腹筋」と付け加える。

そんな人通過させていいのか・・・・