凄く美人で、
トークもうまく、
カラオケでタンバリン等を駆使し、エンターテンイメント性抜群!
そんな
合コンで出会った圧倒的なレベルの女の子に対して

「でもね、俺、正直そこまで求めないんだよね」
と言う男。

盛り上げてもらったくせに。
自慢できる可愛い女<恋人にしたい女<自分よりできる女
自分の優位性を誇示しないとと駄目なんて、小さい・・・
東京モノレールで
仲良く二人掛けの椅子にサラリーマンと座っていたとき
彼は風邪気味なのか、ずっと鼻をグスグス言ってた。
しつこい鼻水の奔流はそれでも止まらず、終いには手で鼻を拭き始める始末。
窓際で片肘ついて
東京湾周辺の無機質なコンテナービル群を感傷に浸りながら眺めていた私も
この鼻水をすするBGMが流れていたのでは台無し。
なので、バッグからポケットティッシュを取り出して
「あの、ティッシュどうぞ」
と、サラリーマンに向きなおし、差し出した。
サラリーマンとはじめての顔合わせ。つぶらな瞳が右へ左へ動く。
この瞬間だけは鼻水は止まったらしい、動揺が声になる。
「あ、あの」
他の乗客がなんだ、と一斉にこちらを向く。
そのとき、少しだけ笑顔になってみる。
ズビ。
ティッシュが自分の鼻水の為にあることを知る。
「では、1枚だけ」
武富士のティッシュを彼は一枚だけ引き抜いた。
そしてそのまま鼻まで持っていく。
薬指に指輪確認。妻ティッシュ携帯させろ。
ちーん。
・・・やっぱり一枚だけでは足りなかったか・・・
湿度の高いティッシュを丸めるまで見届けて
駅に到着したので、席を立つ。
降りざまに
「あっ、ありがとうございました」
と丁寧な挨拶で、また注目される。
恥ずかしい思いをする。
翻弄奔走
惚れた弱みっていうのは
とても理不尽に自分の良心を責めるもので

(脳内の)秩序立てられた物事の優先順位に、堂々と割り込んでくるものです。
その「弱み」が引き起こす欲望により
それは最短距離で遂行されるように計算され
解決するためにあらゆる手段を使うようになります。

「行動というものは自分の何か原理原則があってそれに基づいているものではないな」
と、そんな実感を伴うのも、惚れた弱みで動いてしまったときです。

動いてしまった結果
充足感と罪悪感が襲います。この2つは同じ強さのベクトル。

惚れた相手から満足気な反応を見せてもらうだけで至福の極み。
しかしその犠牲になった多くの物事はもう原型をとどめていない場合があることが多いのです。

しかし、後悔をしたって空しくなるだけです。
だって、
「惚れてるんだもの」。

私は卒業制作が出来上がるのでしょうか。