マカオカジノツアーの巻 | 暴走ピノキオ 文学・音楽・地域研究

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 香港を後にして、フェリーでマカオへと向かった。

 マカオでは地球の歩き方のホームページの掲示板で知り合った1人の日本人男性と待ち合わせていたのだけど、本当にうまく合流できるのだろうか?掲示板でメッセージのやりとりしかしてないから顔も分からない。

 僕は待ち合わせ場所になっているホテルにチェックインして部屋で待機していると、ホテルのチェックインカウンターから部屋へ内線が鳴った。その内線電話の相手こそ初めて会うN君だった。

 N君は眼鏡を掛けたすごくまじめそうな礼儀正しい青年。そんな印象で、今まで付き合ったことのないタイプかな?と思いつつお互い気を使いながら少しずつ歩み寄って仲良くなっていった。

 感動的だったのは、ネットの情報やメールだけで異国の地マカオで待ち合わせができたこと。ネットの無い時代には出来なかったことが今の時代では簡単にできてしまう。それは人類の進歩なんだ。インターネットよありがとう!

 早速、そのN君とカジノへ繰り出した。
 
 マカオのカジノはもはやラスベガス以上に市場規模が大きく、マカオで働いている人の半数くらいはカジノに関係していると聞いたことがある。

 まず、僕もN君も沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでいたので、その沢木耕太郎が遊んだカジノのある「ホテル・リズボア」という名の知れたホテルに聖地巡礼のごとく邁進し、そこのカジノで遊ぶことにした。

 しかし、最低レートの額が高すぎて、僕にはルーレットもトランプゲームも何もできず、ただただスロットマシーンにコインを吸い込まれるだけだった。

 カジノは煙草の煙でもくもくしていて、中国人の富豪と思しきおじさんたちやマフィアのボスみたいな風体の客たちがゲームに興じていた。

 いやぁ、世界は広い。こんなリッチたちが集う場所なんてそうそうお目にかかれないよな。

 スロットマシーンで負けてカジノから扉一つ外に出たところにあるソファーに腰掛けて休んでいたら、何やら周囲を美女たちがチラチラこっちをみて誘惑してくる。

 な、何なんだこの女達は?