ゴールデンウィークをカリフォルニアでNo.3(2011) | 暴走ピノキオ 文学・音楽・地域研究

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大学の専攻は地域研究だったが・・・

 ​​​​​ 夕方になり帰る予定の時刻になったが、すでに僕は体力を使い果たしていた。

 

 さすがにまた22キロもの道のりを自転車で帰る気にはなれなかったが、早くレンタサイクル屋に戻って自転車を返却しないと延長料金が加算されてしまうので、バスを使ってサンタモニカまで帰ることにした。

 

 実は、ロサンゼルスを走っているバスのフロント部分には自転車を載せられる設置台が2つ装備されていて、2台までならそこに自転車を載せてバスに乗車できるのだ。

 バス停で待っているとサンタモニカ行きのバスが来た。

 自転車を載せようと思ったら、すでに2台の自転車がバスのフロントに収まっているではないか!

 僕は自転車をバスの中に載せてもいいか?とバスの運転手に手で合図してみたが、プロレスラーのような風体で強面のサングラスをかけた長髪の男は運転席から静かに首を2回振った。

 もし自転車を載せようものなら、容赦なくラリアットされそうなオーラがその運転手にはある。危険を冒してまで無理をすることもないだろう。そのバスを諦め次のバスを待つことにした。

 心の中で「頼むから次のバスに自転車を載っけさせてくれ」と祈る気持ちでバスを待った。

 そして15分くらいしてからサンタモニカ行きのバスが現れた。バスのフロントを見ると、2台の設置台のうち1台は他の自転車が載ってはいるものの、もう1台は空いていた。

 救われた。

 旅を続けていると、時々白が出るか黒が出るか、ラッキーとアンラッキーの分水嶺みたいな場面に出くわすけど、今日はロサンゼルスの天使が微笑みかけてくれたらしい。

 日本のバスにもこういう自転車設置台をつければいいのに、と思いながらバスのフロントに自転車を設置して、僕はバスに乗り込んで座席に座った。

 その時刻は帰宅ラッシュに重なっていたらしく、バスはひどい交通渋滞にはまってしまった。

 

 自転車の返却に間に合うか? 

 

 結局バスは1時間くらい遅れて到着し、自転車を延滞してレンタサイクルに返却した。もちろん延長料金をしっかり請求され、泣く泣く追加料金を支払ったのだが、ダウンタウンまで行ったことや交通渋滞のことを店の若いお兄ちゃんに話したら笑いながら言われた。

 

"That's a hard job"