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ツゲにツツジを接いだそれ

感想と解釈のブログ

ごきげんよう、柘榴です。

 

 

今月開催されたアイドルステージ第5弾『プライムーン』シリーズ初のファンミーティング『P.P.P 219 ~Prime Puckish Party~』に行ってきました。
ユーザーの頑張りで結果が変動するドルステップの最高達成特典だけあって、あの日の頑張りに鑑みてもお釣りがきそうなくらい最高のイベントでした……!
普段のライブイベントと異なる進行だけあってどのアイドルからも目が離せないひと時でしたが、とりわけ自分が釘付けになっていたのは、



案の定加賀深友です。


そんなわけで、今回はファンミーティングで発見または再認識した加賀深友の推せるポイントをひらすら羅列していく記事です。前回からの連番で引き続き30(みゆう)個書いていきます。

なお、筆者はアイドルステージ第2弾初演~現在までリアタイ追いのため当時のことと照らし合わせている節があったり、反対に第1弾未履修のままシリーズ全体のことを語っている部分が存在します。また、いわゆる“お友達設定”を意図的に無視した視点で書いている箇所もあったりしますので何卒。






【アイドルパフォーマンス編】

61.アウェーを跳ね除ける勇猛さ
今回の会場は、結婚式披露宴を主な用途としたバトゥール東京。シャンデリアまであるきらびやかな会場内はいわばプライムーン・三日月チックな空間であり、しかし深友たちは「禊」の力強いパフォーマンスで観衆を惹き付け、一気に自分たちのステージにしてしまった。己が身ひとつで空気を変える求心力が、まさにこの世のすべてを染める加賀深友の真骨頂か。

62.がなりドスを利かせる歌声
今回の「禊」はがなる!こぶしを入れる!ドスを利かせる!特に5日11時公演の落ちサビの「轟かせてやるぜ 命」はサイコーだった。

63.ライトの下で撃ち抜く眼光
上方からあたるライトによって顔に影がかかり、影の中から鋭い眼光を放つ深友が格好よすぎた。今回の「禊」は更に力強さが漲っていたのでその瞳の光度もひとしお。

64.カバーソングにも全力
お祭り企画的イベントではお決まりのカバーメドレーコーナーもあった今回。「おジャ魔女カーニバル!!」のどっきりどっきりDON DON!(キメ顔)(いい声)(カメラアップ)は配信アーカイブでそこだけ繰り返し観てしまうレベルで特に好き。

65.テストで3点、笑顔は満点!
誰が元気なアホまで先輩アイドルから継承しろって言った????
「おジャ魔女カーニバル!!」の該当歌詞部分で侑弥は指で示した3点を隠すのに深友と仁は眩しい笑顔を浮かべていて、そういうとこだぞ。

66.カバーソングの文脈が神憑り
メドレーコーナーで深友がソロカバーした楽曲はゴールデンボンバーの「女々しくて」。“お友達”の山縣さんに明るい撫子には思わず幼なじみの影響受けてる!とほくそ笑んでしまう面白さ、ドルステシリーズと歩んできた撫子には『プレゼント◆5』シリーズの原初の楽曲に関わったメンバーのいるバンドをプレ5の継承者がカバーしている面白さがあり、この二重の継承をする深友が先人継承のアイドルとして最強すぎる。

67.低音での歌唱もお手のもの
「女々しくて」カバーでは原曲リスペクトか、回を追うごとに普段の深友では聞けない低音ボイスの歌唱を披露。歌声の幅広さを受け、今後新曲がきた際の期待まで広がる。

68.継承と自己プロデュースの融合
三日月の「さざ波のLOVE SONG」、CHaCK-UPの「Joker Game」のカバーステージに参加した深友。どちらのダンスでも従来とは異なるアプローチからパフォーマンスしていた深友の姿には、彼が抱える他者継承と自己構築の相反文脈の両立を感じずにはいられない。

69.ドキリとさせるファンサも健在
恋愛を連想させる演出が多かったのが焼田侑弥のためGS382の擬似恋愛体験担当は彼一強のプロデュースになるかと思いきや、深友も「さざ波のLOVE SONG」の「君がいて僕がいる」でこちらに手を差しのべてくるなど、ふとした瞬間撫子をときめかせてくる。「ハッピーパンケーキ」の全員でハートを作る振付のタイミングで目線をもらった日には、危うく六人箱推しになるところだった(もうなってる)

70.あまねく撫子へ笑顔を贈る心意気
後方席の際、階段手すりに顔被って見えねえ~~~!!!と思った瞬間顔を覗かせてこちらへ目線を注ぐ加賀深友で……撫子は……。

71.秒で自分の撫子を見つけられる
GS382登場の階段真横席で参加した公演時、体感登場10秒で深友と目が合って泡吹いた。加賀深友のあの眼光に射抜かれたら……撫子は……撫子は……。

72.最後の最後まで客席をアオりまくる
登場時、カバーメドレー中、果てにはラストの挨拶でまで全力でアオりまくる!いつまでもライブを終わらせないような深友にアツさに引っ張られ、今後の公演へも全力でついていこうと撫子は……撫子は……!


【キャラクター編】

73.対照を生み出す加賀深友らしさ
いたずらっ子全開な黄色ペア、グリコじゃんけんに興じるなど微笑ましさが垣間見えた青色ペアとは異なり、深友・望の赤色ペアは振付含めわかりやすく意気投合している姿がほとんど見られなかった。そんなベタベタしすぎない距離感から互いを高め合うアイドルたちもまた貴い。

74.赤河望を唯一名字で呼ぶ
自分だけのかわいさを追究し続ける赤河望と、自分だけの伝説を構築しようと進み続ける加賀深友。深友が「のんちゃん」と呼ばないのは、自分の世界を貫く顕れのようでアツいものがある。一方で「赤河よりオレのほうが凄いから!」的シークエンスでも、自分の世界が優れているという主張に貫徹し相手の世界を蔑む言い回しはしないのが、深友がただ自分の世界しか是としない我欲的な人物としては描かれていない上手いバランス。

75.焼田侑弥との対比の継続
「おジャ魔女カーニバル!!」の振付において、初登場公演で自分には才能があると謳った侑弥は3点のテストを信じられないような顔で咄嗟に隠し、才能の有無は関係ないと掲げた深友は隠さず笑顔を弾けさせる。こういう反応の違いにもキャラクターの一貫性があり面白い。

76.富蛇野仁との悪友関係
侑弥と同じくソリの合わない仲とされる仁とは、今イベントでは侑弥が何かと損な役回りになることがあった分か、二人で結託することもしばしば。ジェスチャーゲームのお題で(恐らく客席への手助けとして)深友も仁と一緒にジェスチャーに興じる姿は微笑ましかった。

77.語尾がかわいい
「今日はオレと撫子のダンスレッスンだから!ていうか、今日はオレが主役だから!」
10秒以内の発言でこれとか加賀深友これ絶対口癖が「~だから」ってことですよね???

78.リーダーとしての自覚の萌芽
「今日のコレは、オレたちと撫子のファンミだから!」
始めは「オレと撫子」と独占を試みていた深友の発言が、次には「オレたちと撫子」というユニット単位の言葉に変わっている。GS382のリーダーとしての意志を感じられてアイドルとしての彼が進む道から目が離せなくなる。

79.GS382のダンスリーダー(自称)
「お前、自分でダンスリーダーって言ってただろ(by侑弥)」
即興ダンスを競うゲームコーナーでは決まって難易度が高いとされるポジション担当、メタ的には「如何に深友パートの難しい即興ダンスを他の人がやらずに裏をかけるか」が進行の鍵になっていたように、作中世界観でも深友がダンスに秀でたアイドルとして扱われているのが嬉しい。

80.等身大の姿を見せてくる
前弾・前々弾の主役であるアンプラネットとCHaCK-UPはいわゆるキャラものアイドルであったため、そのフィルターが外されたドルステアイドルの素の一面を見られる感覚が久しい。共演者の思わぬ一言に吹き出したりと、ふとした瞬間に見せる深友の笑顔が眩しすぎる。

81.お茶目な面も見せてくる
意気込みでボケたりジェスチャーゲームのヒントでコミカルな動きをしたりと、パフォーマンス以外の部分に多く触れる機会が生まれたことにより深友の新たな一面が見えてくる。デビューMVのクールなカリスマセンターの加賀深友に射貫かれた身にはどれも新鮮で、けれどこれもこれでアリかもなあ!(茅嶋節)と思わせてくるから不思議な魅力の持ち主である。

82.元気な面も見せてくる
「わかったァ!ハイッ!!わかりません!!!」
これがテストで3点笑顔は満点くんですか……好き……。


【茅嶋暁プロデュース編】

83.新衣装をお披露目
黒を基調としたいかにもライバルユニット全開のデビュー衣装と打って変わって、新衣装は鮮やかな赤を全面に押し出した着物な衣装に。文字通り様々な色の深友が見られて楽しい。

84.茅嶋暁との掛け合いが良すぎる
アキラのマイペースに深友が突っ込んだり、ドジ踏んだ深友にアキラがバインダーで小突いたりと、小気味いい師弟関係が垣間見れてリボン兼撫子も思わず笑顔になってしまう。

85.師匠に対しても全力でぶつかる
「読み取れよ!お前、どんだけ(エビピラフを)お前に作ってると思ってんだよ!」
「食ったらわかります!」
上記引用はジェスチャーゲームでエビピラフに関するお題を外した直後のアキラと深友の会話。どのやり取りを切り取っても全力で、もっとこの二人の会話を見たくなる。


【アナザーワールド編】

86.“お友達”が全通しない

アナザーワールドの構造上、"お友達"は原則現地か配信で全公演を見ているのが常だった中、山縣さんは最終公演のみの参加を宣言。この変化球なアナザーワールドも、幼なじみ関係という独自の展開が成せる技か。

87.“お友達”だけに特別なチェキを渡している

しかもサインまで……加賀深友……お前……(𝓔𝓣𝓔𝓡𝓝𝓐𝓛 𝓛𝓞𝓥𝓔)


【内包コンテクスト編】

88.主役公演が決まる
『GS382―暁の章―』公演決定おめでとうございます!!!
つまり恐らくは加賀深友が主人公の公演……やばい……。

89.主役公演前から確固たる矜持を抱く特異性
「才能なんて関係ねえよ。オレはその内、伝説つくっから!」
上記引用は深友が初登場公演『プライムーン』で放った台詞。主役公演が訪れる前から"才能の有無は関係ない"の境地に到達しているドルステ主人公は珍しく、ゆえに『GS382―暁の章―』でどのような物語を描くのか予想がつかず待ちきれない。

90.どんな主役像を描くか可能性が無限大
ある時はクールでカリスマな圧倒的センターでライバルユニットの風格を出し、ある時はアツくやんちゃな正統派主人公になり得る顔を覗かせる加賀深友。彼が名実共に主人公になるとき、どんな色で世界を染めていくのか楽しみで仕方がない。






とりあえず以上です。
いやGS382本公演……本当にきちゃうんですね……。自分で文章打っておいて信じられません。おめでとうございます。
会えない時間もGS382に思いを馳せつつ、絶対に次の季節でも会おうと思います。




今回もサムネにできそうな写真が特になかったので、A3規格で組み直したバッグでも載せておきます。


それでは。

ごきげんよう、柘榴です。

 

 

前回はアイドルステージ第5弾『プライムーン』本公演の前半公演までについての記事を書きましたが、あれからバレンタインイベント、後半公演、そしてスペシャルライブことCDリリースイベントと公演が続き、自分も現地や配信で何公演か見ていきました。
そこでひと際注目していったアイドルとは、



 



やっぱり加賀深友です。

 



ていうかリリイベの加賀深友、マジで良かった…………。


というわけで今回は、バレンタインイベント以降発見または再認識した加賀深友の推せるポイントをひらすら羅列していく記事です。前回からの連番で引き続き30(みゆう)個書いていきます。

なお、筆者はアイドルステージ第2弾初演~現在までリアタイ追いのため当時のことと照らし合わせている節があったり、反対に第1弾未履修のままシリーズ全体のことを語っている部分が存在します。また、いわゆる“お友達設定”を意図的に無視した視点で書いている箇所もあったりします。
talkportイベントに関しては会話内容のSNS投稿禁止につき、それらに由来する内容は予め除いておりますので何卒。






【アイドルパフォーマンス編】

31.GS382の圧倒的センターは変容する
「永き冬を越え!」
デビュー曲「まほろば」において前半公演では“笑みを浮かべず、観客へも目線を意図的にほぼ合わせない圧倒的センター”というカリスマ性に特化したプロデュースを受けていた深友。それがバレンタインイベント以降、明らかなパフォーマンスの変容が見られていった。初手の口上を高らかに宣言する姿にも違いが窺え、それが少ない曲数でもまったく飽きを来させない。

32.ファンサと笑顔の解禁タイミングが神懸かり
同上「まほろば」において深友はいきなり様変わったのではなく、笑みも目線も無し(本公演前半)→観客への目線を解禁(バレイベ・後半公演)→笑みも目線も解禁(リリイベ)と段階を踏んで変容を見せている。単純な技術的向上で変わったとかとは明らかに別ベクトルのセルフプロデュースとして変化しているのが面白いし、シリーズで同様の変容を見せたかのCHaCK-UPはストーリー上で明確な契機を設けて設定・解禁していた(詳しくはアイドルステージ第3弾『CHaCK-UP』参照)(ダイマ)のに対し、深友はそれをすべて己の采配で行っている。この本編ストーリーとは現時点で無関係の、掛け値なしにアイドルの深みの強化として既に変遷が出来上がっているのもアイドル・加賀深友に引き込まれる理由のひとつか。

33.表情のつけ方が天才的
上述した「まほろば」の変容に加え、リリイベ初披露の新曲「禊」ではまた違う表情でこちらを射抜いてくる。「まほろば」の時点で孤高のカリスマ性から眩しい笑顔まで文字通り様々な顔を見せてくれたと思いきや、「禊」ではそれらとは違う鋭い目で笑みを浮かべるという好戦的で力強い眼光を放ってくるから底知れない。

34.センターでなくても輝けるポテンシャル
ユニットオリジナル曲では圧倒的センターを貫いてきた深友が、「禊」で初めてはっきりとセンターポジションを外れるフォーメーションチェンジも行うことに。それでも魅力が損なわないどころか、意外にも誰がセンターでも視覚的なバランスがとれているのがGS382の面白いところ。

35.トンチキにも染まることができる振り幅
超カッコいいナンバーを次々獲得していくGS382な一方で、加賀深友……「ハッピーパンケーキ」も歌えんの!?!?!?(当時の率直な感想)バレイベ当時ようやく「まほろば」で目線ファンサが解禁された頃だったため、熱さもありつつ基本的にはカリスマ系でいくのかなと感じていた矢先、まさかドルステ特有のちょっとトンチキな楽しいナンバーにもノリノリで参加するとは思わなんだ。

36.生命力溢れる歌声
「轟かせてやるぜ 命」
歌詞の世界観を存分に表現するようなパワフルな歌声は、継承を旨としながらも自ら伝説を作っていく矜持を語る深友の、個としての存在と命を感じられて最高すぎる。

37.袖も髪も振り乱れる力強いパフォーマンス
身体全体を使ったパフォーマンスをすればするほど、衣装が翻り髪は振り乱れる。そんな深友がアツすぎる。特にリリイベではもっとも顕著で、ライブハウスのギラギラとしたライトの下で舞い踊る深友が最高にカッコいい。

38.幾重にも魅せてくるダンス
ダンスのしなやかさと緩急の巧みさはデビュー時から変わらず。今回は特に「禊」の間奏ダンスで、それまでの生命力が滾るパフォーマンスから一転してどこか人間味の削がれた妖しい振付、なのに眼光には今も生命力を宿して観客に真っ直ぐ刺してくる、この歪な美しさに魂ごと持ってかれた。

39.撫子を見てくれる真っ直ぐな眼光
上記までで何度か触れてきたが、加賀深友の眼光が本当に好きすぎる。楽曲中に目が合った際もさることながら、MCの合間や捌け際に拳を突き出すモーションごと向けられた日にはテンションが爆上がった。

40.人の心に突き刺さる声
内面や眼光と同じく、真っ直ぐ響いてくる深友の声が愛おしい。もっと聞きたいしもっと聞けるようますます応援していきたい。


【キャラクター編】

41.熱くて真っ直ぐな部分も隠さない
「まほろば」のパフォーマンス変容に代表されるように、深友はMC導入という加賀深友個人の側面が撫子の前に顕れてから、いわゆる素の性格面もアイドルパフォーマンスへ組み込むようになっている。素とアイドルモードを明確に分けて振る舞う焼田侑弥や裏表が少ない富蛇野仁と異なりアイドル像のゴールが未だ未知数な加賀深友が、どのような道を歩んでいくのか目が離せない。

42.キュートな部分も隠さない
まずはこのリンク先の個別ブロマイド加賀深友3枚目をご覧ください。
アイドルとしての加賀深友……このショットが採用されるくらいにはカワイイもいけるんだ……。

43.隠し設定と思しき口癖がある
「才能なんて関係ねえよ。オレはその内、伝説つくっから!」
「オレたち、絶対伝説つくっから!」
「オレのほうが撫子のこと、好きだから」
「だから!オレを無視するな!つーか、撫子が一番会いたがってたのはオレなんだから」
引用は上から『プライムーン』本編、ドルステップお礼動画、後半公演MC、リリースイベントMCのもの。深友は節々で語尾に「~すっから」「~だから」という言い回しをするが、仁の語尾のように明示的にこれが口癖設定だという演出は受けていない。それがかえってリアルの人間らしい奥行きを生んでいる。

44.伝説の構築にチームを選択した
「GS382は三人なんだから、勝手に一人称で喋るんじゃねえよ!」
『プライムーン』本公演で自ら伝説を構築する矜持を明かされている加賀深友が、己の伝説のためにチームを選択したという事実がアツい。早く本公演でそこに至る過程も見たい。

45.焼田侑弥との対比関係
「“ありがとうございます”だろ。口の利き方に気をつけろ」
「こういうのは感謝の気持ちが伝わればいいんだよ!」
上記はドルステップお礼動画での侑弥と深友のやり取りの引用。『プライムーン』本公演の言動で侑弥が深友の対立軸にあることは既に示されていたが、上記引用においても「自分には才能がある」と謳う侑弥が徹底的な先人の尊重、「才能なんて関係ない」と謳う深友が先人へ尊重しつつも自分なりにアプローチするというのが一貫性を持っていて良い。

46.撫子への愛が深い
「オレも、撫子がいないと生きていけねえ!」
加賀深友、一度でいいからR●jetでシチュエーションCD出してみない……???


【茅嶋暁プロデュース編】

47.茅嶋暁への呼び方の変化
“マスター”→“アキラさん”→“師匠”と変わっていくアキラへの呼び方には、リボン流れ撫子としては注目せざるを得ない。師匠呼びはカフェマスターとmasterをかけているのかも気になる。

48.茅嶋暁を素直にリスペクトできる
「(GS382というユニット名を褒められ)師匠に感謝だな」
かわいい。メタ的にはここはアドリブの可能性が高いのに、こういうところにも深友の真っ直ぐさが現れていて良すぎた。

49.茅嶋暁とのやり取りが最高
チームメンバーと喧嘩していたらアキラに怒鳴られて深友が頭を下げたり、他のメンバーが好き勝手やっている様子にアキラがお前がまとめろとばかりに深友へけしかけては深友が眉根を寄せていたりと、面倒見のいいアキラと相手に真っ直ぐ向き合う深友の相性が良くていつもこちらを楽しませてくれる。

50.茅嶋暁からの継承がアツい
「YOSSHA!!」落ちサビでのアイコンタクトや、リリイベから垣間見えたチームとしてまとめようとする行動傾向など、ライブ演出としても関係描写としてもところどころで継承の文脈を感じられるのが楽しい。GS382+アキラの四人態勢だとしばしば隣接フォーメーションになることからも、このそれとない継承はこれからも続いていきそう。


【アナザーワールド編】

51.“お友達”によるヘイト管理が凄すぎる


シリーズ屈指の人気アイドルをもっとも直接的に継承していくだろう立場、という一歩間違えれば相応の反感を買いかねない属性を抱えた深友だが、その扱いの難しさの所以たるプレゼント◆5にまつわるアレコレは深友に何か付帯される前に真っ先に“お友達”の山縣さんが仮託していくようなアナザーワールドを展開しており、それによって深友自身が受けるプレゼント◆5を絡めた視線を分散している。匠の技が光るヘイト管理なのはもちろん、深友のこれからの人物描写の幅を狭めない展開なのも嬉しい。

52.“お友達”がメタ的側面からもアイドルを守ってくれる


メタ的に“お友達”と同じ髪色になる都合リリイベでは深友の髪にメッシュが入るのかと思いきや、ライブ中はそこを隠すようなヘアアレンジ、そして山縣さん発信の写真ではメッシュが目立たないものか、あるいは大胆にトリミングしたもののみとなっている。推測になるが、おそらくGS382が深友以外ウィッグ=髪型が“お友達”の影響を受けないゆえに深友だけ浮かないよう作中世界観としては深友はメッシュを入れていないことになっていて、山縣さんはその深友像を守ってくれたのかと思われる。だとしたら尊くて眩しい(キセキのカケラ)
ちなみに他の“お友達”発信の写真ではがっつりメッシュの映り込んだ深友が見られるので、その辺は臨機応変にアナザーワールドにノれということかもしれない。

53.幼なじみにパンケーキを作ってもらう

よかったね深友。かわいい。

54.幼なじみに応援うちわを作ってもらう

よかったね深友。なおこの時点でアナザーワールド上深友の制作物を見たことがある撫子は幼なじみCO済の山縣さんただ一人のため、その唯一無二のうちわに自分はツイート見てふつうに悔しくなった。もっとやってください。

55.幼なじみからご褒美をもらえることになっている

よかったね深友。本当かわいい。

56.幼なじみがランブロ開封動画をあげてくれる

よかったね深友。いやマジですごいな幼なじみパワー……。


【内包コンテクスト編】

57.キャラクターを補完する歌詞パート分け
「空を睨め 真夏の炎天睨め」
ライブで初めて歌詞パート分けがなされた「禊」で、鋭い眼光で真っ直ぐ射抜く加賀深友が上記引用、軽やかに飛び跳ねる富蛇野仁が「砂を掴め 流砂に足を取られるな」、深友の矜持にも揺るがない不動の焼田侑弥が「波に挑め 荒ぶる高波に挑め」を担当するのがそれぞれの人物像とビタハマりで思わず唸ってしまった。シリーズ最新ユニットだけにまだまだ掘り下げがこれからな彼らへ、現時点で開示されている人物像にマッチした歌詞をぶつけるというのも楽しい。

58.楽曲の世界観と抱く矜持の合致
「先人の伝統を継承する」という他者継承と「自ら伝説をつくっていく」という自己実現の相反概念を両立させる加賀深友。彼が「禊」で森羅万象というこの世の最大の先人へ反旗を翻す詞を歌うのは禊はらうべき特大の罪業で、けれど罪業を抱えてなお強く真っ直ぐに自分のパフォーマンスに努める様が、彼の抱える相反概念の体現のようで非常に見応えがある。しかも、プレゼント◆5が太陽を象徴としていたことを加味すると、深友が太陽へ抗うパートを割り当てられて「漢の花道 日本晴れ」の部分ですら勇ましい眼光を放っている点も意味深か。

59.重い文脈を軽く跳ね除けていく眩しさ
「すべての撫子へ贈ります!『いつもサンキュー』!」
故意か偶然かアキラから名前が出ることで現行弾でもその存在が明示されているプレゼント◆5リーダー・大和京介の継承を誰より否応なく期待される立場にいる深友が、「いつもサンキュー」の掛け声やセンターポジション等で初めて実際にヤマト個人の継承をしてみせたリリースイベント。それだけで本公演一本描けそうなテーマをあえてイベントで解禁し、懸念していた文脈の重さは生来のパフォーマンス能力の高さでねじ伏せてしまう。その勇姿が際限なく眩しい。同ライブで見せた継承の過程がしっかり描かれたプライムーンの三日月カバーも良いけれど、受け継ぐにあたって背負わされる重みをどこ吹く風で跳ね返したこの「いつもサンキュー」は、重苦しい雰囲気の似合わないプレゼント◆5の継承としては一番の正解なのかしれない。

60.次回本公演への期待感が無限大
「まほろば」のパフォーマンス変容で独自のストーリーラインを形成することで、本公演がない間にも人物像に深みを持たせていく深友を見ていると、いずれ来るであろう次回本公演への期待まで高まってくるし、一日でも早く次回が来るよう更に応援したくなる。side:GS382公演、絶対にきてほしい。






とりあえず以上です。
リリースイベント内で9月のファンミーティングも発表されたので、ひとまずはそれを目標にどうにかやっていこうと思います。
けどこれ以上次回本公演来る前にアイドルとして奥行き深めていったらどうなっちゃうの加賀深友……底が知れなくて恐ろしい……でもそこがサイコーなんですよね……。




サムネにできそうな写真が特になかったので、最後に揺れる渚が輝いて(物理)バッグでも載せておきます。


それでは。

ごきげんよう、柘榴です。


先月の2月24日、ディアヴォ5周年プロジェクトにしてとBrave Child(ブレチャ)初の単独アルバム『ディア♥ヴォーカリストRaving Beats!!! エントリーNo.2 ヨシュア』こと『FLOWERS』がリリースされました。
ブレチャとしては実に1年半ぶりの新曲リリースとなる今作、案の定試聴時点でゲーゲー泣いてフル聴いてまたゲーゲー泣きました。それもヨシュアと私を引き合わせた要因の本編ドラマパート無くしてゲーゲー泣いていました。
そんなわけで、令和3年も早速ヨシュアに救われてしまったので、今記事でもいち自傷経験者devilsとしての視点から感想と個人的解釈を書いていきます。解釈と自分の経験を照らし合わせる都合上自分語りが入ったり真面目な解釈の合間合間で特にテンションのおかしい文章があるので、解釈を読みにきた場合は適度に読み飛ばしながらご覧になっていただけると助かります。
なお、本記事は全項に渡りディアヴォシリーズの本編のネタバレを含みます。シリーズの「製品を視聴して登場人物の隠された側面を楽しむ」という作風の性質上、シリーズをこれから履修する場合作品の魅力を大きく損ねる可能性があるため、シリーズ未履修の方はご注意ください。






【©Rejet/『ディア♥ヴォーカリスト』公式Twitter(@climax_recoads)より】


 

 




1.はじめに

■この記事を読むにあたっての大前提
・本記事には「考察」という表現がありますが、いつもの通り便宜上のものです。特に今回は個人的な感想・経験を意図的に混ぜながら書いています。
・本記事は自傷行為(広義のリストカット)についての言及またはそれを伴うフィクション描写への感想を主としますが、本記事は「自分がこうなった・こう思ったからあなたもこうすればいい」というものではありません。
・本記事は自傷行為を推奨する意図はございませんが、自傷行為に対して否定的見解および警鐘を鳴らす内容でもございません。
・本記事で言及された自傷行為描写はすべて個人の見解、および対象キャラクターが架空の人物であることを前提とした内容です。自傷行為における動機・精神状態・方法・自傷の箇所ならびに範囲・その後の傷の状態や精神的ケアにつきましては個人差が存在します。すべての人に本記事の言及が当てはまるわけではないことをご理解ください。

■この記事を書くにあたって
毎度のこと言っていますが、自分は自傷経験があり、その動機・行動・時期に至るまで奇跡的にすべてヨシュアと被っていたことから、彼と出会い精神的に救われた経緯を持つdevilsです。その辺りは↓の今までの記事をご覧ください。
『ディア♥ヴォーカリスト』のヨシュアに救われること:Rejet作品の自傷行為描写における考察
自傷経験者が『ディア♥ヴォーカリストXtreme ヨシュア』に救われること:感想と考察もどき
『ディア♥ヴォーカリストEvolve』のヨシュアの新曲が私信だった:歌詞考察と自傷と承認
自傷経験者が『ディア♥ヴォーカリストEvolve ヨシュア』に救われること:感想と考察もどき

こんな風にヨシュアの個別CD感想は毎回書いているのですが、今期は別ジャンルの予定が立て込んでいたこともあり、一ヶ月近く感想ブログを書き上げるタイミングを逃していました。
ここまでだらだら引き摺るのも変だし、今回は最悪書かなくなるかな~と他人事のように思いつつ、それでもちまちま書き進めつつのどっちつかず状態でいた中、ブレチャの新グッズ(ランダムくじ)が発売されたので景気づけに引いてみました。








え????








え???????











は~~~~~こりゃずっとブレチャから逃れられんわ…………。



というわけで(?)今回も感想書きます。
既にリリースから結構な日にちが経っているため既に色々な感想が出回っていると考えられるので、本ブログでは「自傷行為」一点特化テーマで感想や考察もどきを書き進めていきたいと思います。いつも通りといえばいつも通りですが。


2.5周年プロジェクトのヨシュアは自傷しているのかの考察

『Raving Beats!!! ヨシュア』において前置きしておきたいのが、今作は従来シリーズの「本編」と呼ばれるような30~40分程度のドラマパート、すなわちヨシュアの自傷癖に関する動向を描いたパートが存在しない点です。
そこで、今記事ではこれまでのヨシュアの個別CDの演出構造から、彼の自傷癖にまつわる様々な可能性を考えていきます。

※「可能性も何も、前期の本編のオチからしてもうやらないだろ」という見識のオーディエンスもいるかと思います、ヨシュアは過去習癖が再発した経験があり、そもそも自傷癖に永続的な完治の境界がない以上、自分は「自傷癖に100%の完治という概念は存在しない」という認識でいます。


■新曲に見る「習癖寛解の示唆」
『Raving Beats!!! ヨシュア』の特色といえば、ひとつは前作『Evolve ヨシュア』リリース後にブレチャに正規メンバーが加わった点、ひとつは初の新曲三曲収録構成の点でしょう。
以前もブログに書きましたが、これまでのシングル(二曲収録)の際のブレチャの楽曲構成は、担当声優の島﨑信長さん曰く「表題曲はアーティストとしてのヨシュアの曲、二曲目はヨシュアの人間的な部分の曲」とされており、私の観測範囲でも概ねそのような解釈が一般的となっています。詳しくはこの辺りの過去ブログをご覧ください。
さて、その上で今回発表された初の三曲構成・初の正規メンバー加入後のブレチャのCDですが、蓋を開けると“これまでのヨシュア”の集大成“新生ブレチャ”の象徴を兼ね備えていました。

たとえば、下記は表題曲「FLOWERS」の歌詞の引用となりますが、
 

 

きみに言われて、気付いた勇気なら
この胸で育てよう
割り切っていた過去を 空に投げ出してみる
バケツに 溢れた 言い訳を抱いて
なぜか浮かぶ笑顔 それでもいい
Flower
Flower
ぼくの

(『ディア♥ヴォーカリスト Raving Beats!!! エントリーNo.2 ヨシュア』収録、ヨシュア『FLOWERS』より)


こんなん『Evolve ヨシュア』本編イメソンじゃん…………????

「大抵ヒロインと経験した出来事を経て曲作ってるんだからイメソンになるのは当然では」とお思いの方もいると思いますが、少なくとも自分の解釈では、楽曲に自身の体験した出来事・思った感情を直接的に表現するか否かは各ヴォーカリストでかなり差があり、ヨシュアはズバリ“否”にあたるヴォーカリストでした(逆に『Evolve』のモモチやエーダッシュはかなり自らの経験の反映が顕著な気がします)
そも、ヨシュアは自ら掲げた「ブレチャの音楽」観にそぐわない自身の精神性は徹底的に秘匿する傾向にあるため、本編を経た心境だと遠回しに読み取れる歌詞は書いても、簡単に本編イメソンだと捉えられるような直接的表現はしません。すなわち、上記引用のような容易くヨシュア本編=ヨシュアの半生を想起させてしまう歌詞は、ブレチャにおいては非常にイレギュラーな事態なのです。

なぜ5周年プロジェクトという場でこのようなイレギュラーを生み出したのか。それは、矛盾した言いようになりますが、ヨシュアにとってはイレギュラーでも何でもないからだと自分は考えています。
つまり、これまでの本編は、ヨシュアの中で清算が済んだ出来事になっているのではないのでしょうか。

というのも、ブレチャの表題曲の歌詞傾向として、ひとつ前に進めた次の弾では人のどうしようもなさも無視せず、もうひとつ前に進めた更に次の弾では(架空の人物の視点という前置きの下)精神的不安定な様子を直截に描くといった風に、ヨシュアの中で整理がついたであろう部分から、彼のパーソナリティの深層=初期段階で「ブレチャの音楽」観にそぐわないと自ら下し秘匿していた精神性に近しい表現が歌詞にも落とし込まれていきます。
翻って、今回リリースしたこれまでの本編ドラマパートを想起させる歌詞で構成された「FLOWERS」は、あの数々のドラマが楽曲の世界に落とし込める半生として、ひいてはヨシュアがあのときよりも更に少し前進していった示唆に思えます。

ヨシュアの半生を想起させるという点では、二曲目「優しいオイル」では、今度は比喩を用いた角度からより革新的な世界観が描かれていました。
 

ネジ巻き時計の中、壊れたパーツ見っけ
小鳥が月を目指し、羽ばたいた
誰も気づかないまま、眼差しは張り詰めて
夢を抱えたままで、いいのかい?

(『ディア♥ヴォーカリスト Raving Beats!!! エントリーNo.2 ヨシュア』収録、ヨシュア『優しいオイル』より)


この歌は、壁掛け時計の模型の小鳥を通じた場景を紡いだ歌詞が特徴的なのですが、現時点でヨシュアがサバイバル中に発表した全12曲の内、“翼”を主なモチーフとして挙げた楽曲はこれが初めてです。
むろん、ヨシュアが好んで使うモチーフが“月”を始めとした空や空模様にまつわるもの(現に「優しいオイル」にも“月”が登場しています)の都合の偏りであるかも知れませんが、深読みしていくならば、メタ的には「シエルの代わり」というイメージを持たれないよう意図して避けられてきたのではないでしょうか。

シエルともっとも強い因縁を持つユゥの『Wired ユゥ』本編でも描かれたように、蝙蝠の名を冠したバンドのヴォーカリストを務めるシエルは、時に彼の躍進のメタファーとして、時にバンドの意匠そのものとして“翼”やそれで飛ぶ行為が用いられます。
裏を返せば、サバイバル参加枠のバトンタッチとしてシエルとの対比位置にいるヨシュアが同一モチーフを使った際、メタ的視点を持つユーザーから無意識的に比べられる可能性は想像に難くありませんし、完全無欠のトップバンドと幾度もバンドの崩壊を味わったヨシュアが比べられる、これ以上惨い対比もありません。
蛇足ですが、“翼”に関するモチーフでぱっと思いつくのはLUMIERE/レオードの「ヒヤシンス」、篝火/ジュダの「飛翔」、Veronica/モモチの「紅蓮心中」でしょうか。三者とも精神的諸問題のベクトルがヨシュアと遠いタイプですね。

閑話休題。ところが、純正の完璧な翼で飛翔するシエルと否応なく対比される立場にいるヨシュアは今回、「優しいオイル」によってそのメタ的な制約を自身の半生の前進の演出へ見事に転換していきました。
 

きたいは はずれて 追いかけてるのは
なみだを こぼした あなたの優しさ。
小鳥は それでも 月を、めざしてる。
誰かが気づいていも いつも はばたいてる。
〔…〕
ぼくらは どこかで まちがえて生きて
ねがいは かなうと 刷り込まれた口
つばさも こわれて 継ぎ足した羽根は
夢をめざすわけが「君」にあるから?
Go Around

(『ディア♥ヴォーカリスト Raving Beats!!! エントリーNo.2 ヨシュア』収録、ヨシュア『優しいオイル』より)


今回ヨシュアが謳った“翼”は継ぎ接ぎの人工の羽根です。それは何度もバンドが瓦解しバンドメンバーも入れ替わっていったブレチャの在りようによく似ていて、いくら時間が経っても同じ失敗を繰り返し習癖も再発してばかりであったヨシュアのように、小鳥も幾日経てども時計の巣箱に戻る堂々巡りを繰り返します。
それでも小鳥は、ブレチャの楽曲における至上の幸福や希望、辿り着きたい地点の象徴である“月”へ羽ばたこうとします。継ぎ接ぎで作り物の羽根で天を目する場景は、どうしようもなく同じ過ちをおかしながらも強くなろうとしてきたヨシュアの内面を思い出しました。
ブレチャの2トラック目収録楽曲はこれまでのヨシュアの内的な部分を感じる世界観が多かったですが、「優しいオイル」はそれが更に直接的にブラッシュアップされているのではないでしょうか。

「FLOWERS」はブレチャの一曲目収録の、「優しいオイル」は二曲目収録の変遷における正統進化にして集大成であると、これまでのヨシュアの半生を自分のことのように重ねてきた自分には、そう感じずにはいられませんでした。

そして、前トラックにその二曲があってこその三曲目「浅い夜に耽る。」が成立するのです。
「浅い夜に耽る。」はブレチャでは結構珍しいテイストですが、この楽曲について、公式動画の中でヨシュアは以下のように述べています。
 

「今回、新曲を3曲同時に出せるコトもあって、
折角だし、1曲くらいは思いっきり遊びたいってゆーか、
冒険しちゃおうと思って作ったのが、この曲」

(『Brave Child / ブレチャRADIO ❤パート2【RADIO】』より/https://www.youtube.com/watch?v=ewyNDKlLhhQ&t=26s)


本人がこの楽曲を「冒険」と表現したことからも、かつこれまでのCDの新曲が2曲構成であったことからも、「浅い夜に耽る。」はブレチャの新たなステージを予感させる一曲です。
「FLOWERS」と「優しいオイル」でこれまでの半生の集大成を描いたからこそ「浅い夜に耽る。」で次のステップへ進める、今期CDが初の新曲3曲収録という点を最大限生かした構造となっていると考えられます。

今回の新曲3曲は、「3曲である」という構造すら利用して、明に暗に新生ブレチャ、そして新たに生きるヨシュアを象徴する内容となっていました。
これまでの半生を集大成とし、そこから冒険していくことにより、ヨシュアのこれからの人生=寛解の継続を後押ししているようにさえ感じられます。
いちdevilsにしていち当事者として、もしヨシュアが寛解し続けていたのなら、その場合は彼の歌の世界のように彼自身も冒険しながら前に進んでいてほしいと願います。

■キャラデザに見る「習癖再発の余地」
一方で、ビジュアル面では以前として傷の有無を隠匿しており、どころか習癖が再発した余地さえ残しています。
ディアヴォシリーズの特色といえば、豊富な楽曲に負けないくらい全員衣装持ちだという点です。キャラクターデザイナーでもあるスオウ先生が手掛ける美麗でファッショナブルな衣装はどれも目を引き、時にヴォーカリストの本編ドラマパートの影響やメタファーがダイレクトに反映してきます。

 


前作『Evolve』ではヨシュアはタンクトップ、つまり問題の箇所たる腕を露出する衣装を着ており、この点については公式、それもヨシュアの危うい部分が見え隠れしてもそこには一切触れないスタンスを貫いてきたエーダッシュが触れた辺り、暗にヨシュアの寛解を祝福しているとさえ思えます。
 


ですが、今期キービジュアルではガチガチの長袖に逆戻りしています。
 


ヨシュアの服装に関しては、Twitterでびっくりするくらいのブラックジョークがぶっこまれたこともあるように、公式側も習癖との結びつきをかなり意識している点であることが読み取れます。それは、全衣装のキャラクターデザインを担当するスオウ先生も然りと考えていいでしょう。
身も蓋もないことを言えば、腕の傷は日にちが経てば大抵のものは消えます(残るものは残りますがここで細かに言っても仕方ないので言いません)。それでも、本編ドラマパートで習癖の再発があった期では徹底的に腕を隠し、習癖に屈しなかった期では祝福するかのごとく腕を露出させる。このデザインバランスからも、ヨシュアの習癖と衣装にまつわる仮定はそれなりに考慮してもいいのではないでしょうか。

このいわばシュレディンガーのヨシュア状態になっている彼の今期ビジュアルが、今期の彼の個別CDをひと通り聴いた後だと、とてもありがたく感じられます。
なぜなら、後述する今期ドラマパートの扱いと併せて、習癖寛解か否かを表現するときは本編ドラマで丁寧に描写するぞという気概を感じるからです。

■ドラマパートにおける視点による攪乱
ここまでは楽曲と衣装の視点からヨシュアの習癖を読み解いてきました。
彼の習癖に関する気付きを得るためにもっとも手っ取り早い方法は、本編ドラマパートで唯一明確に彼の習癖を知っている彼の恋人=ヒロインの視点に立つことです。要は、ヒロインの視点からヒロインに対するヨシュアの口振りを窺えば、ヨシュアの習癖の現状もだいたいわかります。


が。
今回のドラマパートは、バンドメンバーのソータの視点が大部分を占めます。

ディアヴォはカレはヴォーカリストでオレはギタリストシチュエーションCDだった……?


先に述べましたが、今期ドラマパートは従来通りの30~40分尺もない、5分程度で聴けるかなりカジュアルな仕上がりです。くわえて販促的な事情か、今期はバンドメンバーのビジュアル発表とそれを用いた商品展開に相応のバンドメンバープッシュが効いています。
その結果、ヨシュアのドラマパートは「バンドメンバー視点(ここがメイン)→ヒロイン視点→バンドメンバーまたはオーディエンス視点」という構造になっていました。
つまり今期では、基本的にヒロイン=ヨシュアの自傷癖を知っているていのロールプレイをする視点ではなく、ヨシュアの習癖をはっきり知っていない人物視点でのヨシュアが主に描かれたことになります。

ヴォーカリストとの交際を描くコンテンツでこのような構造になったのはもしかしたら賛否分かれるところかもしれませんが、個人的には衣装についてと同様、習癖に触れる=習癖の機微が演出で読み取れるヒロイン視点を描く際は本編ドラマで、という気概を感じられてとても良い措置だと思いました。
ここで「視聴者は口に出さないだけでヨシュアの精神性を知った上で“気付いていない人”をロールプレイしている」=「ソータは口に出さないだけでヨシュアの精神性を薄々察した上で“気付いていない人”をロールプレイしている」というメタ構造でソータを見るのも面白いかもしれませんね。


楽曲・衣装・そして本編ドラマパートに散りばめられたヒントを集めていくと、ヨシュアの習癖の現在に関しては、様々な可能性を持っています。
「通常尺のドラマパートが無い」「前期で習癖をめぐるストーリーがひと段落している」という条件の中での今回の措置は、ヨシュアの習癖をフィクションの題材にするにあたり非常に誠実で、傍目にはっきりと実態がわからない点にもある種の生々しさもあり、アルバムならではの面白い構成だったのではないでしょうか。

実態がわからないながらも、願わくば、今期も終わりまでヨシュアも自分も笑顔で前を見続けていたいです。


3.おわりに

■ヨシュアも自分も「自傷を介さないコミュニティ」へ
いつもは冒頭で留めている自分の習癖とヨシュアに関する近況報告ですが、今回はこちらでも。これ書いてる人間がヨシュアの人生は私だったと思ってるような人間なのである程度の自分語りはご容赦ください。

今期ディアヴォ5周年プロジェクトは、ヨシュアにとっても自分にとっても、自身の自傷癖を十中八九知らない人がメインの環境の中で行われたサバイバルとなりました。
自分はこういうブログを書いている以上、Rejet作品ユーザー間では基本的に習癖を公表しているスタンスをとっているつもりです。もちろん積極的に言うわけではありませんが、「ブログを読まれているかもしれない」という前提は忘れないようにしています。
今回の感想ブログ更新が今までよりも若干遅くなった理由でもあるのですが、前述通り、別ジャンルの舞台作品とブレチャリリース期間がドン被りし、公演期間というタイムリミットがある以上前者を優先的にリアタイし、向こうのコミュニティの中で過ごしてきました。
実に三年振りに再始動したコンテンツでのコミュニティでしたが、そこでこういう自傷とか情緒面に関して割と気負わずやっていけたのが、我ながらちょっとだけ嬉しくなりました。いつも前向きな心意気を分けくれてありがとうヨシュア……。

逆に今回、稼働期間中にこの習癖バラしてるブログを更新して向こうのコンテンツユーザーに引かれてないか若干不安です。いくらディアヴォがサイコーの描写をしても世間的には依然公表したら引かれる懸念のある習癖なのは自覚しているので。

■最後に
毎度のこと言っていますが、この記事の文章はあくまで自分個人の見解です。時折主語を大きくして書いている部分もありますが、決して自傷したことのあるユーザー全員の総意ではないことをご容赦ください。機会があれば文章など適宜修正するかもしれません。
今期の〆にはCR69Fes.2021「Blast!!!」があるので、自分も健康な心身とチケット運がある限り参戦してヨシュアの半生を見続けたいと思います。

これからもお互いどうにかやってこうなヨシュア!!!


それでは。