ごきげんよう、柘榴です。
実は今日でこのブログが五周年になりました。ありがとうございます。
まあそれとはまったく関係なく、今回はUNICORN Jr.のベストアルバム『UNICORN Jr. THE BEST UNIMATE』の新曲について好き勝手書いていこうと思います。
新発売当時とドルステ公演期間がドン被りだった都合で、今になっての更新です……出遅れた雰囲気は否めませんが、突然一年前の曲のレビューを書き出すようなブログですし、そこは気にしないでください。
当記事は便宜上考察と表記していますが、色眼鏡のかかったこじつけも甚だしい妄想のようなものです。公式サイドの意図とはまったく関係ございません。
所詮は文章の素人が書いている個人的見解なので、大して真面目なものでもありません。こんなファンもいるんだな程度に読んでいただければ幸いです。
既存曲などについて書いた記事はこちら↓
・『MARGINAL#4』UNICORN Jr.の『PANDORA BOX』歌詞考察しようず(『PANDORA BOX』について)
・『MARGINAL#4』UNICORN Jr.の『Q』歌詞考察しようず(『Q』について)
・『MARGINAL#4』LAGRANGE POINTで見るUNICORN Jr.『F.A』考察①(各メンバーについて)
・『MARGINAL#4』LAGRANGE POINTで見るUNICORN Jr.『F.A』考察③(『F.A』『ヒトカケラ』について)
【仲真テルマ(左)と新堂ツバサ(中央)と滝丸アルト(右)/©2015 Rejet】
【公式PV】
先月にはRejet発の男性アイドルコンテンツ『MARGINAL#4』シリーズより、UNICORN Jr.(以下ユニコ)初のベストアルバムとなる『UNICORN Jr. THE BEST UNIMATE』が発売された。今アルバムはユニコの既存曲十二曲に加え、新曲も二曲ほど収録されている。今回の記事では、新曲の内の一つ『Lonely Silence Monster』について、レビューも兼ねた考察を述べていきたい。
ユニコは、「生意気」と「優しさ」という一見相反した概念を同列で共存させる新堂ツバサ、放浪キャラの一方でユニットを至上ともする滝丸アルト、多様な嗜好を持つジェンダー攪乱的な仲真テルマという、それぞれが複層的な属性を持つメンバーで構成されている。また、彼らのビジュアル面を視野に入れても、ツバサは小柄で少年的なルックスの割には常に達観した隙のない性格で、アルトは成人男性でも通じる大人びた印象がありながらやや幼めな発想や不注意さが目立ち、テルマは少女的表象でありつつ男性としても低い声の持ち主だ。すなわちユニコの三人は、内面だけ見ても非常に攪乱的で、外見から連想されるイメージとも声や内面が合致しないような、我々が社会で培ってきたハビトゥスが一切通用しないキャラクター像なのだ。
このようにユニコの三人は、社会においては非典型的、少し尖った表現をすれば逸脱的な属性を抱えている。彼らはそのような属性と共生しながら、アイドル候補生時代を経てデビューを果たした。ならびに、今アルバムにおいて『Lonely Silence Monster』は、ユニコのデビュー曲『PANDORA BOX』より一つ前のトラックに収録されている。つまり、物語性を持って捉えるならば、この楽曲はユニコの三人のエピソードゼロにあたる。
一番のAメロから見ていこう。非典型的な属性をレイベリングされた「いまどきだねって禁句」を浴びせられても、「既得権益層が生きてきた」(=多数派しか可視化されてなかった)「時代とは違い、ここははるかに複雑」なことを知っている、どころか己で体現している三人は最早何も感じない。そのまま「ぼくは(きみは)ぼくも(きみも)――…… 傷んでるんだろう?」と問いかけていく。「ぼく」はユニコの内の一人で、「きみ」は他のユニコのメンバーだ。誰一人として典型的なイメージと合致するメンバーがいないユニコは、全員が《逸脱》という傷(レイベリング)をつけられているのだ。
Bメロは「Hi Dr.」と、明らかに病院を連想させる歌詞から始まる。三人の《逸脱》を、有無を言わさず病理概念に押し込めたのだ。三人の属性が個性なのか障害なのか、公式サイドからの明言がない以上は偏った視点での考察は控えておく。が、仮に前者だとした場合、個性を病理と定めるのがそもそも不適切であるし(無論逆も然り)、同時に三人の《逸脱》を病理として矯正しようとしている流れも見えてくる。後者の場合も、「知ったところで、実は 何かできるワケでもない」と謳っているので、どの道不適切な行為と見なされている。いずれにせよ、このBメロはユニコの三人が他者のバイアスに脅かされる、いわば逸脱統制のコンテクストがあるのだ。そんな不当な統制を受けて三人は、「この目と耳を潰そう」と、つまり他者からのレイベリングやバイアスには目もくれず耳も貸さず、自己を貫くことを宣言したのである。
そしてサビでは「We're Lonely Silence Monster」と高らかに謳う。今のシチュエーションにおける三人は、社会統制に反して《逸脱》を貫く、世間的には異端なモンスターだ。思えば、ユニットモチーフにユニコーンというモンスターが選ばれた辺りもあざとくはないだろうか。三人は「諦めにも似た「希望」」(=逸脱統制)に支配されることよりも、「内なるVoice 耳、澄まし」自己の複雑な属性と付き合うことを選んでいる。だからこそ、「ママ、Simpleな嘘をひとつ付くね――……」「これからも、よろしく」と謳い楽曲の一番を締めた。「ママ」とは何か、「嘘」とは何か。それらは下記で考察するが、このように楽曲の一番は、ユニコの三人による社会への自己開示、噛み砕いて言うならば、ボク達はあるがままでアイドルになる!という決意表明である。
楽曲の一番で自己を顕したユニコの三人に二番で待ち受けるのは、「普通だってレッテル貼られて」いくことだ。「レッテル」という否定的な言葉が付与されている点から、ここでいう「普通」とは個々の属性を排除した画一化、つまり強制的な逸脱統制の結果と考えられる。この状況を受け三人は「ずっと満ちてる、足りている時代の性だよ、ここは平和で変わらない?」「ぼくは(きみは)ぼくも(きみも)――…… 悩んでるんだろう?」と、望まない保守的な現状を疑問視していく。
Bメロでは再び「Hi Dr.」から入り、「瞼の裏の苦痛のQuestion、誰の理解もいらないんだ」と謳う。凡百のこの手のテーマでは《逸脱》やその苦痛を理解してほしい、なんて主張を示す場合があるが、ユニコにとって欲しいものは「諦め」でも「憐れみ」でも「偽善」でも、「理解」でさえないというのだ。というのも、ユニコの三人はモンスターになる程《逸脱》を貫ける、つまり一種の自己肯定が既に完了している上、ユニコというコミュニティ内で「ぼくも(きみも)」と互いを祝福し合うこともできているため、第三者から過剰にエンパワーされることは不要と見なすのは、実は妥当なのである。そのため、レイベリングだろうと「理解」だろうと、自身らへ色眼鏡をかけ夢想する第三者には「夢見てるヒト達、憐れんでるよ」と言ってのけるのだ。
ユニコは、二番のサビでは「We're Lonely Silence Monster 塞いだ同士で奏でる 都会のCage 肌、寄せ合う」と謳う。「都会のCage」とは逸脱統制、不当な社会規範のことだ。レイベリングやバイアスを遮断した「塞いだ同士」の三人は、「哀しみの中で「偽善」に 塗装されるくらいなら、それでいいのかなって」と考える。そして「パパ、Simpleな嘘がひとつ欲しい――……」「だれよりも、あいして」と謳い二番も終了だ。サビ終盤で謳われる「ママ」や「パパ」は親の庇護下、転じて自身らが生きるために甘んじざるを得ない場所、つまり世界や社会のことを表しているのだと、自分は考えている。また、世界や社会がつく「嘘」は、例えば逸脱統制のような、政治上で不確定的に措定された規定のことではないだろうか。いわゆる社会のお約束とも言える、公然の承認だ。
ユニコの三人は世界へ「だれよりも、あいして」と《愛》を欲した。三人にとって《愛》とは何か。それは、公正な評価のことだと自分は考える。レイベリングやバイアスを遮断し、第三者からの「諦め」も「理解」も「憐れみ」も「偽善」も不要と見なした三人は、それら偏った価値を《逸脱》に下さない約束を世界へ求めているのではないだろうか。楽曲の二番は、ユニコの三人による優しく鮮烈な意思表示だ。
そしてユニコの三人は「ぼくは(きみは)ぼくも(きみも)――…… 愛されたくて、今」と思いを固め、大サビに入る。大サビの締めは「ねぇ、Simpleな嘘がひとつ欲しい――……」「これからも、よろしく だれよりも、あいして」だ。ここで何より特筆すべきは、今まではそのまま「うそ」と読ませていた「嘘」を、大サビにおいては「ゆめ」と読ませている点である。ユニコの三人にとって《夢》と《嘘》は表裏一体だ。アイドルとして輝くことは、コンテンツ全体で彼らの《夢》として描かれている。逸脱的なままアイドルとして輝けば、そのあるがままの姿に公正な評価(=《愛》)を受けられ、それはステージに立った時だけに証明される、聴衆との刹那の約束(=《嘘》)である。つまり、三人は《夢》を叶えるために《嘘》を求め、《嘘》が続くほど《夢》を大きく構築していけるのだ。
ユニコの三人は、大サビでは「ママ」にも「パパ」にも、世界にも社会にも乞わなかった。《逸脱》を抱えたまま、モンスターの名を冠したまま輝ける、《夢》を叶える新世界へ飛び込んでいるからだ。三人がアイドルとして輝くことは即ち、彼らが誰に恥じることなく、モンスターとして生き抜いた証と軌跡なのである。
こんな感じです。
というわけで、この本文を書き終えたのがだいたい夕暮れ時。これからNEBULASの予約受け取りとガルスタを買って参ります。後者はユニコのインタビューが載っているらしいので皆様一読しましょうね(ダイマ)
今後もユニコの輝きをさりげなく浴びていきたいと思います。
それでは。
ごきげんよう、柘榴です。
明日は最近ご紹介しまくりなアイドルユニット『UNICORN Jr.』の新シングル『F.A』の発売日です!
実はユニコのCDを発売日に買えるのは初めてなので、そういう意味でも一層楽しみです。通販予約だから当日届くといいな。
ちなみに彼らは春にベストアルバムも出します!これ一枚あればとりあえず現時点でのユニコ曲を網羅できます!聴いてください!!(ダイマ)
さて、彼らも持ち歌が結構増えてきましたが、個人的にはその中でも特にですね。
デビュー曲の『PANDORA BOX』が、本当に、本当に、本っっっっっっっっっっ当に大好きなんです。
いつもこの曲聴きながらチケット申し込んでいるせいでチケット申込のテーマになりつつあるレベルです。アカン。
というわけで(?)、である調で文章を書く練習のためのネタを探していたので、今回の記事では『PANDORA BOX』の歌詞を考察していきます。
所詮は文章の素人が書いている個人的見解なので、大して真面目なものでもありません。こんなファンもいるんだな程度に読んでいただければ幸いです。
なお、ネット媒体でフルサイズの歌詞が公開されていない都合上、基本的に一番までの歌詞の考察となります。
【仲真テルマ(左)と新堂ツバサ(中央)と滝丸アルト(右)/©2015 Rejet】
【歌詞つき公式PV】
異性愛女性向け商品を制作するRejet発の男性アイドルコンテンツ『MARGINAL#4』シリーズには、UNICORN Jr.というトリオユニットが登場する。まず前提として、自分は多様で複雑な個性を持つUNICORN Jr.(以下ユニコ)のことを新時代・新世界・新価値観のメタファーにしてそのものだと思っている節がある。なので今回考察する『PANDORA BOX』は、“新価値観の象徴であるユニコが、従来の価値観で苦しむ人間を自分らしく輝ける世界まで導く曲”だと考える。
彼らが謳うデビュー曲は、大胆不敵でとても優しい。
Aメロ一声目から「いつかは白馬の王子様なんて夢 キミはドコか頑なに信じて、モタついてる」と“白馬の王子様”で窮屈にしている人間へ目を向け、「Possession of Air 「彼」だけ?」「時代に乗り遅れてる雰囲気は、否めない」と問いかける。
あろうことか、異性愛女性向けアイドルが旧的価値観を“白馬の王子様”と称してしまうのだ。しかもその規範的な空気を疑問視し、“時代に乗り遅れてる”とストレートに斬ってしまう。とてつもなく苛烈だ。
しかしながら、彼らが問うのはあくまで“白馬の王子様の空気にモタつく様”にだけで、“白馬の王子様”自体の否定はしていない。“白馬の王子様”で満たされている人間には自分達を押し付けないし、他者の価値観を否定しない。彼らは苛烈なだけでなく、非常に優しい。
苛烈で優しい彼らが導く相手は、どこまでも“白馬の王子様”で満たされない人間だけだ。
Bメロは「突如、現れたChance 既読とったMessageは、未読もどせない!!!」「Miss.焦りまくリーノ? Miss.嫉妬りまくリーノ? Miss.悩みまくリーノ?」。
新たな価値観を見出だしそこへ進むということは、同時に多数派の規範から外れることを意味する。ユニコはそれに対する不安感、焦燥感、抵抗感も無視しない。そこも見た上で導いてくれるのだ。
いよいよサビ目前というところで「ショーパンを着衣たなら、 Open your “PANDORA BOX”」と、ショーパンをキメる、つまり堅苦しく息苦しい“白馬の王子様”からの脱却をまっすぐに提示する。
ここの歌詞で注目したいのは、強制力のない条件付き文章かつ、聴衆自身の手で聴衆のパンドラの箱を開けさせようとしている点だ。
異性愛女性向けコンテンツには、他者の了解を得ずにアクションを起こす歌詞や抑圧的な台詞が時々見られるが、ユニコの場合はそれがほぼゼロに等しい。他者の主体性は一切剥奪しない。決定権はそれぞれにある。そんなスタンスが節々で感じられるユニットだ。
彼らの提唱する“パンドラの箱”とは“新価値観”、すなわち“自分らしさ”のことなのだと考えられる(それを“パンドラの箱”だと言ってのけるのは、非常にRejetらしい尖ったテイストではあるが)。“自分らしさ”へ導く者が当事者の意見も聞かずに抑圧、という事態に陥っていないのは、人間性としても整合性としても優秀である。
自分はこの楽曲を聴く前は、タイトルだけ見て“ユニコが聴衆のパンドラの箱を開ける曲”か“聴衆がユニコというパンドラの箱を開ける曲”だと安易に思ってしまっていた。しかし蓋を開けてみてば、ユニコにとって“パンドラの箱”はそれぞれが各自で開けるもののようだ。
ユニコは、生意気キャラでありながら他者を虐げることはしない新堂ツバサ、無口無感情として売り出しながら“夢”という極めて主体的な意志を掲げる滝丸アルト、多様な嗜好を持つジェンダー撹乱的な仲真テルマという、全員が旧的価値観では理解が追い付かないような複雑な属性を持ったメンバーで構成されている。メタ的な見方でも、突然『MARGINAL#4』シリーズに現れ突然デビューしたような、まさに存在自体が規範外なニューカマーだ。
そんな彼らが新たな価値観の登場を謳い、その価値観を押し付けず、受け入れるかはあくまで他者の主体性に委ねる。こんなにも直向きで尊いアイドルがいただろうか。
この心意気はその場限りではない。『MARGINAL#4』シリーズの楽曲は大抵の場合、サビ直前に台詞パートが挿入される。絶対離さねえし!や、どこまでいけるかな?など、この手のコンテンツでは王道な押しの強い口説き文句が主流だ。
例に違わずこの楽曲にもサビ直前の台詞はあるのだが、それは「ねえ」「………ボク達で」「いいわけ?」。
改めて紹介するが、これはユニコのデビュー曲である。代表曲である。デビュー一発目の代表曲での口説き文句が“相手への確認”である。とんでもないアイドルだ。彼らは一体何を考えているんだ。きっと聴衆の主体性と決定権の尊重を考えているのだろう。これを心麗しいと言わずになんと言う。
彼らはサビで羽ばたく直前まで、新価値観である自分達を受け入れるか聴衆に確認する。新世界まで行くか考える時間を与える。新時代まで導く了解を得ようとする。とんでもなく優しいアイドルだ。
了解を得てからの「Honey! It's alright!? さあ360℃全方位でNavigationしてあげる」「Lady! What's happened!? もう360℃各方面でDiscussionされちゃった」というサビは最高と呼ぶ他ない。
この楽曲は、すべてのサビ部分にこの歌詞が登場している。“自分らしさ”を出して道に迷っても、第三者から偏った問題視をされても、彼らはいつも導いてくれる。そんな新価値観の象徴として、そしてアイドルという名の先導者としての存在を感じさせてくれる歌詞構成である。
最後に「NIPPON各地、起こってる 恋のMovement 発生源は“ココ”」と謳いあげ、一番のサビは終了する。この箇所のみ一番以外の歌詞にも触れるが、二番サビは「四六時中、迷ってる、愛のGovernment 結束点は“ソコ”」、大サビは「SEKAI全土で、評判さ Love Generation 密着点は“イマ”」となっている。
一番でそれぞれの新価値観の発生を肯定し、二番での迷いにも真摯に向き合い、大サビで新世界へ羽ばたけた新時代を祝福する。彼らはずっと苛烈な詞で、ずっと優しく導いてくれる。それでいて押し付けがましくない、聴衆との理想的な距離感を築くアイドルだ。
この楽曲は一貫して異性愛女性へだけでなく、同じく“白馬の王子様”の付加で苦しむ人間ならどの性にでも通用するような歌詞となっている。異性愛女性向けコンテンツで、“恋”や“KISS”など恋愛色の強い歌詞を盛り込みながら異性に向けてのみの発信となっていない点も、なかなかどうして画期的な構成ではないだろうか。
ユニコは“自分らしさ”にはどこまでも優しい。それぞれが自分の属性や価値観に自信を持ち、誰もそれを否定しない。足りない部分は補い合い、コンプレックスも一切茶化さない、美しい関係と生き様の持ち主である。
そんな彼らに導かれる『PANDORA BOX』は、聴衆がひとり生きる道に迷った時、再び不安になった時、空から舞い立つ一筋の希望となるだろう。曲調は決して激しくないが、そんな確かな魅力を感じてしまう一曲である。
こんな感じです。
久々に全面的にである調使いました。どっちの方がいいですかね。
『F.A』も試聴した時点で深読みし放題の素晴らしい世界観だったので、フルで聴いて時間があったらそっちのことも色々書きたいです。
何はともあれ、ユニコ曲で何から聴くか悩んだらとりあえず『PANDORA BOX』を聴いてください。
彼らの時代が、世界が、価値観が、すべての”自分らしさ”を苛烈に優しく肯定してくれます。
それでは。
ごきげんよう、柘榴です。
昨日は『Rejet Fes.2016』昼の部に行って参りました。
はい、いきなりこのブログ的に「柘榴なんで唐突にゲーム声優のフェス行ってんの??」ってなる発言ですが、単刀直入に申し上げまして、
ピ タ ド ル に ド ハ マ り し ま し た 。
ピタドルとはRejet発の『MARGINAL#4』というコンテンツ内の、ピタゴラスプロダクション所属アイドルの総称です。CDやグッズなどの展開がメインで、もちろん(?)ゲーム化もされています。
『MARGINAL#4』にはコンテンツタイトルにもなっている四人組ユニット『MARGINAL#4』(以下マジフォー)の他に、マジフォーの先輩にあたる二人組ユニット『LAGRANGE POINT』(以下ラグポ)がいます(あともう一組いますが、それは後述)。
以前からの友人の紹介により、Rejetのリの字も知らなかった私はラグポの月の王子様アイドル・牧島シャイ様を存じ上げたのを転機に、Rejetのことを「ダンデビの会社だっけ」くらいの認識のままラグポのCDを買い漁り、Rejetのことをよく知らないままシャイ様と彼の半身・緋室キラくんの歌を聴きまくり、明らかに本来踏むべき段階をすっ飛ばしてピタドルの追っかけと化していきました。
まあ要するに。
ピタドル(と舞台キャスト)以外まったくわからない状態でフェスに参戦致しました!!!!
こりゃひでえ!予習しとけばよかった!
そんなウルトラ新参者が書く文章なので、ゆるーくお読みくだされば幸いです。
また、ネタバレはもちろん、アイドルと演者が完全に独立した謎の世界観で楽しんでいるので(素で「キラくんと元気さんが共演だ~!」とか言うタイプ)、変な言い回しが多少ありますがご容赦を。
★まず物販列がすごかった
物販を開演前に買いにいったらさあ大変。物販列が、なっっっっっっがい!!
一応そこそこ色んな現場を通ってきたつもりなのですが、開演五分前で購入済んだ物販は初めてです。買えないかと思った。
グッズの豊富さは重々承知でしたので、さすがにブラックホールみたいな集客力ですね。新参者に対する洗礼を受けたようで逆にワクワクしました。グッズ自体並んだ時間以上の品質なのもにくい。
★声優さんのイベントってこういうのなんだ
スクリーンにゲームキャラクターの立ち絵が表示されたと思えば、スタンドマイクの前に立つ声優さんが、各ゲームキャラクターの生演技!
声優さんの声優としてのお仕事を生で聞くという機会が初めてだったので、貴重かつ新鮮に映りました。声優さんのイベントってこういう感じなんですね。いい経験をさせていただいた。
くわえて、和風ものなら雰囲気のあるBGMやイラストを長めに出したり、アイドルものならライブMCから演技がスタートしたりと、冒頭で世界観をわかりやすく演出してくれる親切仕様。お陰で未プレイでも混乱なく拝聴できました。とても楽しかった。次のフェスいつかな(気が早い)
★ミュージカルは魅力の詰め合わせ
今回のフェス内で公演されたミュージカル『妖かし村正 地獄変』は、「戦国時代に妖刀をめぐり刀を交える」というストーリー。フェス中公演だけに公演時間が圧倒的に短く、それ故一場面一場面でガッツリ魅せてくる嬉しい胃もたれ仕様。
オープニングの全員曲が終わり場面転換、そこでの初のソロパートが汐崎アイルさんの演じる咎神朔矢という人選が非常にうまい。歌・ビジュアル・殺陣・表現力どれをとっても最高水準の汐崎さんがソロのトップバッターということで、世界に引き込まれるしかありません。
同時に「この舞台はこのくらい一秒一秒に大量の魅力が凝縮されてるよ」という舞台の象徴にもなっているようで、個人的に気に入っております。
名もない兵達を一蹴した朔矢を襲う次なる相手は…鐘ヶ江洸さんが演じる霧隠才蔵だーーー!!
汐崎さんの時点で相当やばいのに、休む暇なく鐘ヶ江さん!!まさに国際フォーラムに現れたボスラッシュ!!
鐘ヶ江さんのアクションはね!!!!最高!!!!
隙あらば跳ぶ!回る!むしろ飛ぶ!あの人バトルシーンは半分くらい空中戦だったんじゃない!?
アクロバットで演出される蹴り技は、朔矢の刀のリーチをものともしません。刀を手にした後のクールでしなやかな殺陣も見もので、柔と剛を一人で体現していらっしゃった。
再び場面が変わり、大河元気さんが演じる聖も登場。普段の男前は鳴りを潜め、儚げな美しさが目を引きます。
そんな聖もバトルへ。前述二人の殺陣に比べ派手なアクションはなく、表情ひとつ変えず背後から刺していきます。斬っていきます。恐ろしい。
無表情・無感動キャラは才蔵もそうでしたが、内なる苛烈さが言葉や殺陣などからにじみ出る才蔵とは違い、聖は儚げなまま淡々と斬っていく。人形のようなお顔立ちも相まって、その姿は少し不気味。だがそこがいい。
物語もいよいよ終盤、メインキャラによる圧巻の殺陣の始まり。
そこのラストで!!才蔵と聖が刺し違えたんですよ!!推しと推しが!!豪快に!!!!
あーーー推しと推しが刺し違えて幕が閉じるこれも巡り合えた奇跡だよーーーお腹いっぱいだーーーうあーーー。
★トッシーさんだと思ったらシャイ様だった
いやある意味当たり前なんですけどね。さすがの私でも推しの声帯くらいは知っています。
トッシーこと豊永利行さんの現場は一時期滅茶苦茶通っていたので、軽快でポップでチャーミングな印象が先行するんですよ。事前のコーナーでもMCとしてのトッシーさんを楽しんでいたので、そんな”役の外”のイメージは強固になる一方。
そのトッシーさんが!トッシーさんのはずなのに!!シャイ様を召喚されていたの!!!!
ライブ衣装に身を包んで登場すれば、シャイ様の言葉を発する前から飛び交う黄色い声援。完全にシャイ様。王子様の風格。シャイ様だった。トッシーさんでなくシャイ様がいた。
一度喋ればやっぱりシャイ様。完全にシャイ様。現実的に視界から得る情報は豊永利行でも、あの神のような王子様ボイスで脳が牧島シャイとして処理してしまう。否応なく。完全にシャイ様。ラグポという絶対的な王子様達。
完全に共演ですわ。完全に豊永利行と牧島シャイが独立した存在になってますわ。完全にこれ楽屋別々ですわ。シャイ様♡楽屋割り教えて♡(うちわ)
そして声も神なら歌声もまた神がかり。
私が行った昼の部では残念ながらラグポ二人だけのステージはなく、彼らの歌声を聴けたのは全体曲『奇跡の星座(Sign)』のみ。しかしこれがやばかった。
ラグポの生歌の圧倒的安定感とクオリティ!なにあれ!シャイ様の響き渡るような頭抜けた歌唱力も、キラくんの突き刺すような歌声も、生でも個々としての存在感が抜群。なのにデュオでも全員で歌っても調和する。最高。最高でしかない。最高以外の語彙を失わせる歌声と王子様オーラ。最高過ぎる。シャイ様♡なんかして♡(語彙力ゼロうちわ)
★仲真テルマという一角獣のような天使
はい。
私はこのコンテンツでの個人的大天使を見つけてしまいました。
仲真テルマくんとはマジフォーやラグポの後輩にあたる三人組ユニット『UNICORN Jr.』(以下ユニコ)の純白の一角獣アイドルです。
ピュアで一所懸命ながんばり屋さん!ビジュアルも内面も尋常じゃないほどかわいい!染谷俊之さんと同じ声帯を持っており、”染谷さんの声優デビュー”として一部で話題になったあの子です。
実はこの話題性でテルマくんのことはデビューの頃から一応知っていました。当時からユニコ三人の中で一番印象的な子でした。ぶっちゃけ一目惚れしてました。
ただその時は!!
私が中途半端に染谷さんの演技を存じていたばかりに!!「じゃあこの子声低いんだ~」と謎のスルーしてしまった!!!!
低いからなんだよ!!!!当時からテルマくん応援しておけよ!!!!
そんな悔しさでハンカチを噛んでいた日々もありつつ、今ではすっかりテルマくんの追っかけです。16歳の追っかけとかアカン。
染谷さんボイスも楽曲を試聴した時点で慣れました。いや実際、今となってはむしろテルマくんが染谷さんと同じ声帯で生まれてくれたことに感謝しかありません。
新堂ツバサくんの伸びやかな高めの歌声と滝丸アルトくんの芯のある低音ボイス、その中間の低さにあるテルマくんの声。これがまた最高。まっすぐで、機会を重ねるごとにレベルアップしていく唯一無二のテルマくんの歌声が五臓六腑に染み渡ります。
今回のフェスで披露された『PANDORA BOX』でもそれらを全身で浴びれて大満足。歌声のバランスが不思議とぴったりですよね彼らは。ラグポが個の力の調和だとすれば、ユニコはまさに三位一体ですね。素敵。かわいい。がわ゙い゙い゙よ゙デル゙マ゙ぐ~ん゙!(ガヤ)
それにCDでは何度も聴いたこの曲も、生歌かつダンスもつくとまた違った雰囲気がありました。染谷さん譲りの色っぽさがプラスされるのもこういう機会ならではかも。デル゙マ゙ぐ~ん゙!バッグズデップ最高だよ゙~!!(迷惑ガヤ)
あとまったく関係ないんですがファンサもいただきました。
テルマくんのtkmkのキス……テルマくん指差しファンサとかできるんだ……(失礼)
★初見でも自然とアガるマジフォー
マジフォーは特に推しを決めていないので、周りではちょっと少なかった色を振りました。
お恥ずかしながらマジフォーの曲はまだ全部買えてないせいで個人的初見曲がきてしまったものの、ユニコで騒いでおきながらマジフォーで盛り上がれないのも変かなと思い、かなーりぎこちなく参戦。
ですが、途中で会場一体が手を振りサイリウムをあおぐ場面があり、それによる一体感とテンションの上げようで自然と私もサイリウムの海の一員に。
背中合わせの振り付けがバランスよく映えるのも四人ユニットならではですし、マジフォーはパフォーマンス一つ一つの魅せ方がどれも素晴らしかったです。さすがコンテンツタイトル、王道覇道を突き進む。曲のタイトルもあとで調べました。
★テルマくんが嫁いだ
ライブ後はピタドル関係の重大発表!アルバム発売、シャッフルユニット、そしてアニメ化と盛り沢山の内容でしたが……待ちなさいテルマくん。
ライブ前のドラマパートでのテルマくんが「不束者ですがよろしくお願いしますっ」と発言し「嫁ぐのかよ」とツッコまれる微笑ましい一幕、あの時点では「ツイッターネタだ~テルマくんかわいい~」と完全に油断していたよ私は。
その数十分後に純白の衣装のテルマくんが大写しになるなんて聞いてません!!!!
テルマくん嫁ぐの!?!?野村さん家に嫁ぐの!?!?不束者って誤用じゃなかったの!?!?
メタ的な見方で悪いけどスタッフはこういう連想狙ったの!?!?ツイッターネタ再利用したと思ったらさあ!!!!
テルマくん嫁ぐの!?!?!?!?(二回目)
というわけでテルマくんのシャッフルユニットのお相手はマジフォーの野村エルくん&アールくん。つまり唯一ラグポがいないユニットに配属されました。
ラグポのお姫様から始まりテルマくんの追っかけをしている私にとってはゆゆしき事態のはずなのに、何故かむしろ「どのユニットにも推しがいてラッキー!」くらいに思っております。私のような人間でもポジティブになれるピタドルは神コンテンツですね。
しかしエルくんアールくんとご一緒ということで、声の低さならテルマくんがダントツになるので、どういうバランスの歌声になるかは興味深いところ。
がんばれテルマくん!ジェミニの間で純白に輝け!それにしてもこのユニットのビジュアル滅茶苦茶癒されるね!
★色々あって全部楽しかった
そんなわけで柘榴の人生初のゲーム声優イベントでしたが、自分でも驚くほど楽しんできました。
ピタドル以前のライブ以外にはすべて、どの作品か・どのようなキャラクターかが簡単にわかる演出があるなど、全体的に親切な仕様が多かったのも大きかったです。
ていうかピタドルのライブ初めていった~!そもそも二次元発のアイドルのライブ自体初めてだったけど何も身構える必要なかった~!ラグポには跪くけど~~~!!
あとこのフェスでたぶん一生分の染様ガヤも叫びました……それほどあの空間では染谷さんファンキメてしまった……恐るべしテルマくんパワー。
最後に本日のうちわ晒しのコーナー。
シャイ様うちわです。ごちゃごちゃ。この歳で未だに学習机使ってるのは気にしないでください。
テルマくんうちわは、テルマくんが見やすいようにシンプルにしました~。その分の反動がきてシャイ様のほうはああなりましたが。笑
作った後で調べて気づいたんですが、どうもピタドル界隈のうちわのトレンドと違う出来だったようなので、次の機会はもっと予習します。
それよりも公演本編のことを復習します。帰りにマジフォーのCD買いました。
それでは。