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ツゲにツツジを接いだそれ

感想と解釈のブログ

ごきげんよう、柘榴です。

このブログらしからぬハイペース更新です。そしてまさかのサムネイルが三話連続藍羽ルイです。なのに書いている人間はまりも寄り箱推しです。
そんなわけで、アニメ『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話「夢から騙るアルマゲスト」の感想とゆるい考察、時々小ネタ紹介を書いていきます。 前回の感想&考察はこちら
なお、今記事でいう「原作」は主にショートストーリーやドラマCD、公式Twitterなどを指しています。



★考察:ルイとジェミニの微妙な三角関係

第1、2話を使ってその“王子”性を遺憾なく発揮してきたルイ。陳腐な言い方ですが、LAGRANGE POINTを除けば現時点最強キャラとして描かれていると言っても過言ではありません。
そんなルイとの関わり方から、今回の主役であるエルとアール、そしてルイの関係性が読み取れます。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

冒頭に映された、エルとアールが共通で見たとされる夢のワンカット。現時点では誰もルイと意見すら戦わせられた試しがないが、二人とも「藍羽ルイを倒す」というビジョン自体は描ける。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

「それとも、双子の兄弟を護る最強のナイトとか?」
第1話の「お姫様になったみたい」発言や原作ドラマCDの一幕など、どこかお姫様願望のようなものがあるアール。その度に信頼する弟を王子様に見立てていく。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

エルは後ろめたさからアールと距離を置き、アトムの近くに座る。アニメのエルは双子のアールとは近すぎる、まだ本編で会話の少ないルイとは遠すぎるためか、いわゆる安全基地にはアトムを選ぶ傾向にある。一方、アールは第2話で描写されたようにルイにも臆せず接することができるので、ルイの一番近くに座っている。エルとルイはもっとも遠く離れて、対照になるよう位置している。
この四人の微妙な距離感は、ある意味では第3話時点の四人の関係性を象徴している。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

「仕事は仕事です。僕たちはプロとして、与えられた仕事をきちんと全うすればいいんです」
「これ以上は限界です!アールが、可哀想です……!」
仕事だともっとも割り切れているルイと、信頼してくれるアールを想ってもっとも割り切れていないエルの対比。ルイに勝るビジョンを描けても、アールにナイトと見立てられても、根底では依然としてルイの方が格上でいる。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

座り方は心理状態の反映。仕事だと割り切ったルイは堂々と座り、割り切れないエルは萎縮してこじんまりと座る。二人の間で、決定的な格差が生じている描写。
本題からは逸れるが、この時アトムは「騙している」という意識があるためか「裏」を示す逆座りをしている。もしくはエルに寄り添う(=エルがよくやる体勢になる)、エルへの同情か。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

やがて、夢で見た「藍羽ルイを倒す」というビジョンを具現化できたのは、エルではなくアールであった。アールはルイにも臆せず接することができる存在なのと同時に、現時点最強のルイを臆せず刺すこともできる唯一の存在。

すなわち、この三人には現時点で、弟をナイトに見立てて信頼するエル≧アールの関係性、距離感と格差が存在するルイ≧エルの関係性、お姫様願望の類を持つ割にエル以外の“王子”を制するビジョンが明確過ぎるアール≧ルイの関係性という、三すくみにも似た微妙な三角関係が成り立っているのです。
メインヒーローのアトム中心に作劇される都合上、この三人の深い関係描写は今日まで温め続けられています(特にルイとエルはちゃんとした会話シーンがあったかも怪しいくらいです)。次々回からは各メンバーの単独メイン回が順に放送される予定なので、恐らくそこでアトムを介さない関係性も掘り下げていくのかと思われます。


★演出:エルの内面描写

エルの「周囲に迎合して演技で己を圧し殺す」という原作由来の性質が、意外にもコメディ路線のアニメでも表出されました。アールの前で演じることに心を痛めていく、エルの内面の示唆が何度も描写されていきます。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

エルが机で逆に座るのは、彼のARMOR NO JACK天の邪鬼さの顕れ。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

「アール“は”完璧だったよ」
気持ちが乗らない自分を無意識に卑下している。エル達の前を行き交う人々は、仕事への意識とアールへの感情が行き交うエルの心の演出。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

MARGINAL#4のアールなので「R」「4」。「アールの死」も示唆させて視聴者(あるいはエル)の不安を煽ってくる。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

一面オレンジ色の「L」。頭の中がアールでいっぱい、アールをどうにか解放したい、アールへ警告メッセージを必死に飛ばすエルの心を暗示している。


★演出:ジューサーカラーは心の象徴

今回は虚構・危険・停滞を赤色、充実・安心・進展を反対色である緑色で象徴しながら、複数人場面での心情の違いの表示やこちらの不安を煽る演出が行われていました。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

アトム達との会話に身が入らないエル(真っ白)と、純粋に会話に花を咲かせるアールとアトム(緑)。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

赤い仕事のポスターの前に立つエルは「今回の仕事の危うさを知っている」、一方で何も知らないアールは真っ白な空間の前に立つ。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

お守りまりもの失った緑色を取り戻すために赴いた先も赤、赤、赤。圧倒的な停滞感が二人の心を引き裂く。スクロールで沈む夕陽は騙り続けるエルの心の沈みの暗示。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

原作のエルはブルーアイだが、アニメのエルはグリーンアイ。緑色→赤色の変化は、アールから見てエルが安全地帯→危険地帯に変容したことの示唆。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

仕事を終えた後は、二人のバックには赤色が避けられている。


★感想:Rejet作品だもの、仕方ない

そういえばMARGINAL#4ってRejet作品だった。どんな超展開がきても「まあRejetだから……」と力技で納得できる範疇だったのが恐ろしい。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

エルは元々“ドS”と銘打たれていたキャラクター。
だからドS吸血鬼になっても仕方ないね。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

滅茶苦茶いい声の着ぐるみが出てくるのもよくあるよくある。
着ぐるみは前回ルイの自室に置いてあったぬいぐるみと同デザイン。ルイは原作でも忍者に憧れ機会を得てコスプレしたりと、突飛なコスプレをしたことがままある。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話より】

Rejetのお兄ちゃんの闇は深い(byRejet Fes.2017)



そんなわけで、『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第3話のあれこれでした。
さて、次回タイトルは「オフから爆ぜるラグランジュ」!いったい何がどう爆ぜるのか!?マジフォーでこれならラグポはどこまでやっちゃうのか!?あの二人が太陽から月までLOVE 2 YOUしちゃうのか!?期待と緊張と混乱渦巻くラグジュリエットによる、精神不安定な一週間が今始まる!!助けてくれ!!

それでは。(第4話はこちら

ごきげんよう、柘榴です。

この土日は『Rejet Fes.2017 CHANGE』に行って参りました。今年もリジェフェスですよ、リジェフェス!
昨年は無知のまま公演に行って恐らく半分も楽しめてなかったと思われますが、今年は違います。
この一年で柘榴はオトメちゃんをカノピッピにしたり女と女でチャペルを燃やしたりジェシーのロングホーンも燃やしたり空っぽのウリエを埋めたりとRejetユーザーとして大きく成長した(はず)ので、昨年よりも格段に楽しんできました。あと身も蓋もないことを言えば全通しました。

というわけで、以下からは全四公演の内ピタドル、ディアヴォ、TYBを中心に気になった部分のメモなり感想なりを書いていこうと思います。
記憶が全体的にあやふや、アイドル現場界隈出身なのでノリがそっち寄り、キャラと演者が完全独立した謎の世界観で楽しんでいる性分(素でトッシーMCでシャイ様とモモチ共演とかヤベ~!とか言うタイプ)の人間が書いているので、多少変な言い回しや勘違いしていそうな点がありますがご容赦を。
誰の担当かは読んでいく中で察してください。



【朗読劇パート】

★ピタゴラスプロダクション(全公演)
初日の朗読劇トップバッター。昨年度がトリだったこともあり、早速会場中の度肝を抜いてきました。朗読劇の内容は『シャイニングスターキス』という特別番組を舞台に、それぞれが甘い台詞を放っていくもの。
シャイ「では、最初は──」
アトム「はーい!はい、はい!!オレ様やる!!」
シャイ「なら、トップバッターはアトムだな。……ああアトム、台詞を言い終わったら、最後に必ずキスを入れるように」
アトム「!? (小声で)おーいテルマ……!キスなんて、台本に書いてあったか!?」
テルマ「ん~……シャイさんなりの試練、ってことかも知れませんね」
アルト「さすがシャイさん……!感服します」
二日目夜のテルマくんの台詞が、丁度一日目出演で入れ替わりになったルイくんと同じポジションなのが妙に微笑ましい。アトムくんが台詞とキスを終え、アルトくんに異変が。
アルト「はっ……!今、キスの神様が降りてきました。次、俺がいきます」
一日目ツバサ「キスの神様って……、なんだよそれ」
二日目テルマ「え!?アルトくん、神様とも知り合いなの?今度紹介してもらおうかな……」
反応ひとつとってもユニコの個性が光っていて面白い。アルトくんの甘い台詞は言い回しが独特すぎるせいかときめきよりも先に笑いが起こる事案がままあったのですが、回を重ねる毎にときめきの部分の威力が増していき、特に二日目夜(千秋楽)はリップ音が群を抜いて素晴らしく、最後はいっそ阿鼻叫喚でした(その声を聞いたアルトくんの満足げな表情もよかった)。
テルマ「わぁ~……アルトくんすごい……!ボクも、アルトくんみたいにカッコいい台詞考えなきゃ……」
アール「それじゃあ、テルマくん、先にやっていいよ」
テルマ「えっ、いいんですか?」
アール「うん。最後だと緊張しちゃうでしょ?」
先輩の優しさに会場がほっこりしつつ、テルマくんの番。一公演限定だけにすべてが新しく映り、テルマくんが何かアクションをする度に悲鳴にも似た福音が客席から沸き立つ。お題「夜のイルミネーションデート」にそった、純粋でファンシーな感性を生かしたテルマくんの甘い台詞は最高!思わず誰もが祝福の大歓声。仲真テルマが世界に愛されている。
アルト「テルマクン、ブラボー」
テルマ「ふふっ♪」
キラ「二人とも、かわいいじゃねえか!」
シャイ「そうだな。誰かとは違ってな」
キラ「かわいくなくて悪かったな」
シャイ「冗談だ」
キラ「ったく……」
そしてこのラグポである。後輩使って信頼関係を高めていくのは情報量がデカすぎるのでやめていただきたい。テルマ担兼ラグジュリエットもいることを考えて。要するに最高でした。

★FORBIDDEN★STAR(全公演)
昨年度から始動したピカピカのアイドルコンテンツからは、そのままリジェフェスに参加する舞台設定の下、大舞台を前に緊張するエピキュリアン(一日目)とXYZ(二日目)が登場。そこへ下手側から颯爽と現れたのは……一日目昼はキラくん、二日目昼はアルトくん、千秋楽は二人とも!?!?
というわけで、ふぉびすたのステージにピタドルのキラくん・アルトくんがサプライズ登場。「おーオマエら、張り切ってんなあ」「眠れない時は、羊ではなくユニコーンを数えるといいですよ」と先輩アイドルとして一言声をかけ颯爽と去る姿が格好よすぎる。その際にXYZのキルナくんが「大先輩のアルトさんに声をかけられるなんて……!」と言っていたのがとても印象に残っています。去年は後輩アイドルとしてド緊張していたアルトくんも、Rejet単位ではすっかりクールな先輩になっていた……!
さて、XYZがステージに立つと、始まるは「自己紹介ゲーム」と称されたコール&レスポンス。いわゆる“ヤミ”の部分は鳴りを潜め、まずはXYZを会場のみんなに知ってもらおうという方針か。コーレスの説明をする三人の軽快な掛け合いは心地よく、ソーマくんに「みんな、○○だよ?」と確認されれば客席から思わず\はーい!!/と返事をしてしまう。そんなソーマくんのコーレスは、
ソーマ「ソーマです!爽やか笑顔の~?」
\センターポジショ~~~ン!!!/
と正統派ド真ん中。キルナくんなら、
キルナ「キルナだぜ!つまんねー時は……?」
\刺激ちょうだ~~~い!!!/
キルナ「いいぜ。後で控え室こいよ」
\キャ~~~~~ッ!!!!!/
ソーマ「ちょっとキルナ!」
キルナ「べっつにー?ただ控え室で一緒にゲームやろうぜって意味だぜ?」
と強気な攻めまで見せてくる。ライラくんは、
ライラ「ライラだよ~~。ふわぁ~……っ、眠くなっちゃった~~」
\お願い、起きて~~~!!!/
ライラ「起きたーっ!みんな、おはよ~~!」
\おはよ~~~~っ!!!!/
とキャッチーなコミュニケーションを実現。舞台上のXYZをますます好きになるステージでした!

★ディア♥ヴォーカリスト(21昼、22昼)
モモチ・レオ様ことレオード・ユゥくんが出演したディアヴォの朗読劇は、個性的なやり取りを繰り広げるディアヴォらしく無茶振りを採用。一日目は「ホスト」、二日目は「執事」の設定で観客をもてなしました。
レオ「お嬢様、本日の紅茶は何にいたしましょう?茶葉はイギリスのラグドール、フランスのペルシャ、インドのシャム──」
ユゥ「それ、猫の種類じゃん!紅茶じゃないじゃん!」
レオ「仕方ないだろ……!紅茶の種類なんて知らないんだから……」
そんなレオ様達もそこそこに、モモチ執事のおもてなしターン。
モモチ「お嬢様のために、甘いものを用意致しました♡クッキーにマドレーヌ、チョコにケーキ──お嬢様は何がお好きですか?」
条件反射でレスする柘榴「マドレーヌ!!!」
他のお客「…………」
柘榴(ヤベッ、ここ返すとこじゃなかった……)
モモチ「……お嬢様~?何がお好きですか~~??」
\ケーキ!/\クッキー!/\チョコ~!/
柘榴(合ってたわ)
マイペースなリジェフェスの客席が癖になります。笑(未履修作品なのであまり書きませんが、『剣が君』のコーレスのマイペースぶりは特に半端なかったです。Rejetよ、なぜそこまでしてコーレスをやらせる)
ユゥ「甘いもの?お嬢様はさ、甘いものよりしょっぱいものの方が好きでしょ?だからこちらに……最高級の寿司を用意しました」
モモチ「はぁ!?お前、紅茶に寿司が合うわけないだろ!?」
ここでまさかの“そっち”のモモチが顔を覗かせる!サプライズに会場はチアーズの叫び声に包まれる。そんなドタバタがありつつもステージシーンは終了。終演後にカレと二人きりという場面転換にて、一人ずつ甘い台詞を囁いてから捌けていきました。みんな素敵な言葉を言っていた気はするのですが、その、全員まさかのリップ音で締めてきたせいで衝撃で記憶が全部飛びました……!!最後までサプライズたっぷりのカレらにはしてやられっぱなしです。

★TOKYOヤマノテBOYS(22昼、22夜)
待望のTYBの朗読劇!二日目昼はかなり序盤に催されたため、あまりに急過ぎて心臓がバクバク言ったのを覚えています。舞台はゲームの導入になぞってTYBの開会シーン。いつもの幻想的なBGMにより気持ちが高まっていく。
プレジデント「皆さ~~~ん!愛、し合ってるか~~~い!?」
\愛してる~~~~!!!!/
プレジデントの高らかな声でついに開会。今回舞台に上がる出場者は拓海くん・哲くん・そしてハマー。
ハマー「んふふっ……!ハニーちゃんお待たせ~!ハマーだよ!おれ様と一緒にいれば、ハニーちゃんをハマニバルに連れてってあげるよっ!」
\バマ゙~~~~~~ッ!!!!!!!/
シリーズの中でも一際個性的な人気株・ハマーのターンはその魅力でプリンセス達を叫ばせる叫ばせる!ハマーが言葉を発せば発すほど、プリンセスの声帯はもうボロボロ。
ハマー「よろしくね~ハニーちゃん!」
拓海「濱田!“ハニーちゃん”とは何だ!?」
哲「って、そこ訊くのかよ……」
ハマー「ハニーちゃんはハニーちゃんだよっ!カワイイ女の子には、“ハニーちゃん”って呼ぶに決まってるじゃない!」
拓海「なるほど──今度、早速使ってみよう」
哲「あー……別にいいけど、後悔しても俺は知らないぜ」
ハマーのバビったノリと拓海くんの天然ボケの融合に哲くんは呆れ気味、会場は大爆笑。このトリオ、意外にもハマーのテンション、拓海くんの真面目さ、哲くんのお兄ちゃん気質が端的に顕せる組み合わせで非常にナイスな人選。メタ的には声優さんの事情による人選なのに、不思議と示し合わせたかのような安定感と安心感がある。これは初めて彼らを見た層にもわかりやすいかも。
プレジデント「皆さん!TYBには彼らの他にも、個性の強い六人のプリンスが出場しています。九人のプリンス達が、貴女をお待ちしております……」
ここでちゃんと他のキャラの存在にも触れてくれるプレジデントに思わず涙。六人ともまた運命の七日間を過ごしたくなってしまう。つまりはルーシーにも会いたくなりました。早くルーシーに会いたい~~~~!!!!(ハマー色のペンライト振り回しながらの感想)


【バラエティーコーナー】

★お年玉争奪!CHANGEバトル
声優さんがキャラクターではなく本人として活躍するステージは、今年も豪華景品をかけた2チーム対抗戦。二日目夜は沢城千春さんと染谷俊之さんが同じBチームで、席も隣同士。後ろに着席した増田俊樹さんと共に先輩達のハチャメチャに目を見合わせて笑う、終始和やかなムードが流れていました。
しかし“一億円”という直球すぎる景品が舞台に現れ、声優陣のハチャメチャぶりはさらに加速。最早席も列もあったもんじゃなく、舞台中央で豪華声優陣がしっちゃかめっちゃか。そんな時はとりあえず沢城さんの後についていってる染谷さんが大変麗しかったです。
染谷さんのスーパー麗しエピソードをもう一つ。一名の出題者がお題を関連ワードでチームメイトに説明して正解を導く内容のゲームにBチームが挑戦。染谷さんは解答側では「魔法使い!」「悪魔!」と正解をバンバン叩き出していらした(素敵)一方、出題側に回ると“白馬の王子”を「白くてカッコいい騎士!」“妖精”を「フェアリーっ!」と途端にポンコツ化されていました(そこも素敵)。心麗しい純白の彼はそれによるタイムロスを謝罪するのですが、その際チームが一丸となって染谷さんの出題でもポイント加算されるよう四方八方へクレーム飛ばしまくる様が舞台上で繰り広げられて、端的に申し上げてやばかったです。Rejetのイベントは染谷さんにやさしい世界で大好き!!!
ちなみに、景品の一億円は札束風のメモ帳だった、という綺麗なオチもつきましたとさ。


【LIVEパート】

★MARGINAL#4 藍羽ルイ&野村アール「HURRICANE X」(21昼、21夜)
初日のトップバッター。ライブ開始と思いきや波の音と船の汽笛が会場を包み、ライブなのに船?半分、まさかあの曲がくるわけ……半分にざわつく客席。そこに現れたのは、名デュオ曲「HURRICANE X」をひっさげたルイくんとアールくん!衣装は『STAR CLUSTER2』のサイバーテイストコーデ。
Aメロ~Bメロ間のアールくんのソロパートで、ルイくんがキレキレに舞う!アールくんの心に響くボーカルとルイくんのクールなダンスの共演に、この時点で会場のボルテージは最高潮でした。
サビは「(Yeah!!Yeah!!)風よ、巻き起これ!」でルイくんが「一緒に!」とコールを煽ってくるのが小気味よい。一緒にYeah!!Yeah!!しつつ二人を見ると、「愛が、目覚めるの!」の横ピース振り付けがチャーミング!格好いい曲の中にこういうかわいい要素を加えてくるのがにくいですね。他にも「私は、HURRICANE X」で腕をXにしたりと全体的に振りコピしやすい振り付けが多く、まさにトップバッターに相応しい二人のステージでした。
ちなみにアール役の鈴木裕斗さんが一日目夜のカーテンコールや自身のツイッターで仰っていたのですが、なんとこの曲の振り付けは鈴木さんとルイ役の高橋直純さんお二方の考案。とりわけ発案とメインの構成は高橋さんらしく、すなわち我々は知らず知らずの内に藍羽ルイの“本気”を目の当たりにしていたことに……本当にお二方には圧倒されっぱなしです。

★NEBULAS「星だけが知る」(21昼、21夜)
今イベントのテーマが“CHANGE”だけに、今宵はピタドル達もユニットをシャッフルチェンジ。ルイ・シャイ・アルトはプリンスユニットNEBULASとして「星だけが知る」を歌い上げる。衣装も同じく『星だけが知る』のスターリィなプリンスコーデで統一。
Bメロにて舞台の大階段に座るシャイ様、そのサイドで凛と佇むルイくんとアルトくん、そして聴こえる三人のハーモニー、すべてが美しい。ルイくんは先程の「HURRICANE X」とは違った面を見せ、シャイ様のセンターポジションは圧倒的歌唱力によって不動のもので、なんといってもアルトくん!!!スタイルも歌声も抜群、どこか神秘的な雰囲気もNEBULASの“王子様”感にうまく作用していて、楽しい化学反応が見られました。要はアルトくん滅茶苦茶いい男でした。個人的にRejet Fes.2017で2017年度ナンバーワン男子高校生を決めるなら滝丸アルトの手をとります(TYB脳)
あと、これだけは言わせてください。「星だけが知る」の照明演出、ピンク・ピンク+光らない黒・赤+緑オレンジ・金があって、つまり他のピタドルとマネージャーのカラーが入っていたんですよ……。特に大サビなんて一面金色からの一面銀色で、ラグジュリエットの涙腺はバラバラに壊れました。

★WONDER CORONA!「ビバ★ラッ★チュ」(21昼、21夜)
初日はピタドル枠のトリ、夜公演では全体のトップバッターを飾ったワンコのパワフルなステージ!衣装はもちろん『ビバ★ラッ★チュ』のスクールテイストコーデ。
期待を裏切らないアツいパフォーマンスを披露してくださりましたが、特筆すべきはそのノリやすさ。「ビバ★ラ★ ビバ★ラ★ ビバ★ラッ★チュ!!!」でリズムに合わせて腕を突き上げる振り付けが、好戦的な三人らしくてまず心を掴まれる。キラくんが「↑-up-↑-up↑-up-」で手を段階的に上げていくのも思わずペンライトで振りコピを楽しめ、直後のツバサくんの抜群の安定感を誇る生の歌声に聴き惚れます。
そして、「倒れこむソファは 硬めでいいから」でキラくんとツバサくんがそれぞれ片脚を横に出した立て膝でソファを表現、そこにアトムくんが歌いながらどっかり座る!ご満悦なアトムくんと、直後にアトムくんを投げ出した、ちょっとムッとした生意気な表情を浮かべるツバサくんの対比がたまらない。
サビのワンコは腕をブンブン振り回す!こっちもつられてペンライトをブンブン振り回す!星を降らせるなんて穏やかなものじゃなく、メテオの如く真っ赤な流星群が降り注ぎました。からの間奏ではキラくんがまさかのバク転を姫さんに見せつける!まさに流星の中で一際輝く太陽でした……キラ王子~~~~!!!!

★LAGRANGE POINT「破竹の愛」(22昼、22夜)
二日目のトップバッターはいきなりラスボス級!まだ心の準備もできないのにラグポとか勝てるわけがない!『LagjulietⅡ』の豪奢な軍服モチーフコーデを纏い現れる緋室キラと牧島シャイは、まさに王者の風格でした。
帽子を放りマントを脱ぎ去り(この所作だけでも王者すぎて大歓声)、歌を紡ぐ二人。「なんだい眠たそうな目を擦って?」「小さなカラダの奥で、悶えてる」では二人が背中合わせになり、正面ではボーカル、バックではダンスの演出がまさに表裏一体・太陽と月の体現で素晴らしい。それぞれの後ろ姿も非常にセクシーで最高。
「さあ、ありとあらゆる苦悩をOverheat 破竹の愛 So Know勢いで 劈け」。破竹の勢いで舞う姿と共にこんな詞を生で歌われたら、ついていかないわけがない。前へ前へ進む求心力に満ちたパフォーマンス。ていうかお二方ともヒールを履いて振りコピ不可レベルのダンスができるってどういうこと!?
赤と緑の光のコントラストに包まれた後、そこから畳み掛けるようにお姫様へぶつける「No No No!!! Our love carried everything before them!!!!」で会場は完全にラグポに支配される。終曲後の歓声は永遠のように鳴り止まない。ラグポの「破竹の愛」に魅了される時、我々はラグポが持つ攻撃性に闇を切り裂かれていったのだ!

★プレジデント「Fairytale 2 you」(22昼、22夜)
TYBからは我らがプレジデントが主題歌「Fairytale 2 you」を披露。TYBの公式HPを開く度にPVとして流れていたこの曲を、まさか2017年に生で拝聴できるとは。それだけでももう感極まってしまう。
「たわわに実った その脚線美-かじつ-」は強烈なルビが印象的な分、聴き惚れるのも緑のペンライトを掲げる楽しさもひとしお。「火遊びじゃ済まないよ?」という台詞パートでも、朗読劇のハツラツさから一転した大人の色気に会場はもうキャーキャーでした。それにしても、どの曲もそうなんですが、観客にキャーキャー叫ばせるために台詞後の無音時間を長くしてくれるのがありがたいですね。普段のペースじゃサビが始まるまでに歓声を抑えられる気がしないですもの。
余談ですが、夜公演にはちょっとしたアクシデントも。プレジデントのステージのはずが、誤って次に登場するモモチの楽曲がかかってしまい、プレジデントも一旦捌けライブは小休止しました。この時の客席ガヤが\プレジデント~!/なプレジデント期待派、\モモチ~!?/\モモチお休み~!?/なモモチ心配派、\大丈夫だよ~!/\がんばれ~!/なスタッフ応援派で入り乱れていて面白かったです。笑

★LUMIERE レオード「アンビシャスナイト」(22昼、22夜)
単純にすさまじい。前奏かかって一秒しないで世界をピンクの光に染めた最強ナンバー。
すでに最高水準のCD音源のさらにその先にいったと言える、レオ様の表現力。アイドルコンテンツが多い中で“ヴォーカリスト”という独立した立場に君臨するレオ様の、その“ヴォーカリスト”性を体現したようなストイックで深みのある歌唱でした。もちろん笑い声やミネットへの言葉、そして終曲を告げる「アンビシャスナイト」の吐息まじりの囁きも格別の美しさ。大スクリーンに映されるレオ様の伏し目がちな表情でより雰囲気を増していく。
サビの「鏡に伝染ってる 掠れたアンビシャス 解き放とう 夢のまま」\Allright!!!!!!/「背中で騒いでる 哀れな黄昏を燃やせばいい 灰になれ」\Allright!!!!!!/のコールは、最早あらゆる意味で一生忘れられない。大サビからはレオ様も煽る仕草は見せたのですが、このコール、一番サビの時点からの完全自然発生なんですよ……。ツイッターで多少触れられていたとはいえ、それまではコールのコの字も概念的に存在しなかった客席でですよ?すさまじ過ぎませんか?それだけレオ様のパフォーマンスが会場一帯を引き上げたということです。
それまでは静かに観ていた左のお客さんもディアラバ痛バ重装備だった右のお客さんも、レオ様のステージにはオールスタンディングで完全にミネットと化していました。かくいう自分も。恐るべしレオ様のパフォーマンス……!

★JET RAT FURY ユゥ「AWKWARD?」(22昼)
一公演限定、しかし二日目昼公演のトリを務めるに相応しい気持ちのいいステージ。
真っ赤に塗り替えられた会場にて、ユゥくんのために叫べる箇所でしきりに全力の叫びをあげるラット達。歓声が止み、正統派ロックサウンドとユゥくんのクリアな歌声が響き渡る。レオ様とはまた違ったベクトルから、無条件に会場のテンションをぶち上がらせていきます。
BメロでPPPH~サビでガンガン振りまくるペンライトの軌跡を導くようなメロディの時点でもう最高なのに、「もう一度 掴む動機は、君だよ」「諦めかけてるなら 信じれば?」と歌詞も軒並みストレートに心にクるのが余計に最高すぎました。しかも生歌によってですよ。
「誰かの代わりならば お互い様でいいんだよ Awkward? この夜を乗り越えていくんだ」。ギラギラとした赤い光の中、ユゥくんはそう言葉を紡ぐ。それがいちいち美しい。直に耳まで届くユゥくんの問いかけは、会場中のラットを最高の気分にして昼公演の幕を閉ろしていきました。

★Veronica モモチ「Mr.BlackBlack」(21昼、22夜)
披露した公演ではすべてトリを飾った今ライブのいわゆるラスボス枠・モモチのステージ!
楽曲のダークな雰囲気に合わせて、艶やかだけど力強さとどこか癖のあるモモチのヴォーカル。しかし歌唱の安定性がズバ抜けているのはさすがの実力か。その上で、サビの「他所様のウワサじゃ 最低最悪」にて、がなるモモチが非常に気持ちいい!いい意味でCD版と歌い方を変えてくることがあるのもライブの醍醐味ですね。
間奏ではモモチが手をかざせば色とりどりの光(吊り下げの小さな照明)が降り注ぐ。ともすればファンタジックな妖しい曲調にぴったりの演出は、見ようによってはモモチが魔法を使ったように映るのも彼の天才性を現しているようで印象的です。
プレジデントで前述したプチアクシデントについては、モモチに直接的な被害はないものの(モモチ役の豊永利行さんは出番なのかと焦られたようですが)やはりプレジデントのステージ後はモモチの件が気になるのか少々ざわめく客席。そしたら来るべき出番にモモチが「お待たせ~!」と言って登場!その言葉がけに安心感を得て、会場は一層盛り上がりました。この台詞、アドリブだとしたらかなりナイスな機転ですね。どこまでもモモチは向き合えば最高でした。


【カーテンコール】

★ピタゴラスプロダクション関係(21昼)
ピタドルは今年も情報目白押し。リズムゲーム『MARGINAL#4 ROAD TO GALAXY』とシャッフルユニットの楽曲をまとめたベストアルバム『ピタゴラスプロダクション SHUFFLE BEST』がまず告知されました。まあここまでは雑誌で公開済みだったり予想の範疇だったりで、ただただ愛を叫ぶ時間でしたけどね。RTGの初公開PVテルマちゃんかわいい!
今回の目玉はラストに挙がった『IDOL OF STARLIGHT KISS』、すなわちシチュエーションCD化!!!!
ついにユニコもがっつりダミヘの異性愛要素をがんばる時がきましたよ……がんばれユニコ……結構積むからがんばれ……!まあテルマちゃんはダミヘ異性愛でも絶対かわいい!

★『TOKYOヤマノテBOYS for V』(22夜)
素で叫んだし泣いた。
いやあのいつものBGM、いつものフォント、いつものカラーでこられたら誰だってTYBが動いたってなるでしょ。やばすぎた。ルーシーのプリンセスでいて本当によかった。比較的ハマりたての自分ですらこれなんだから、リアルタイムでTYBを追っていた方の喜びは計り知れません。
そんなわけで、これまでのTYBシリーズが『TOKYOヤマノテBOYS for V』としてまるっとPS Vitaに移植決定!PS Vitaの美麗画面でTYBの美麗グラフィックを楽しめることになりました。絶対買いましょう。できればこっちも積みましょう。

★代表者コメント
時間の都合上、カーテンコールは毎公演各作品代表一名がコメントする形式でした。二日目夜(千秋楽)にて、まだ代表者コメントを行っていないピタドル声優は沢城さんと染谷さんの二人。どちらか一人はコメントされないのか……なんて考えていたら、MCの豊永さんの口から「ピタゴラスプロダクションを代表して──ここだけはイレギュラーなんですが、沢城くんと染谷くん」。というわけで、沢城さんと染谷さんの二人コメントというやさしい世界が国際フォーラムに広がりました。
沢城さんからも染谷さんからもユニコが大好きなことが伝わってきて、それだけでもう感動。なのに、染谷さんのコメント中にフレームインしにひょいと染谷さんに近づく沢城さんさ~~~!!!その画さ~~~!!!世が世なら宗教画になる~~~!!!
「そして最後に、ユニコのコールをやらせていただきたいと思います!」と、なんと特例でユニコのコールまで行うことに!「忘れないように、ここにメモしてきました~」と先程の景品の札束風メモ帳を取り出す沢城さんが微笑ましい。なんて油断していたら、大スクリーンに映し出される「ユニコのコールがメモされたメモ帳を二人一緒に覗きこむ沢城千春と染谷俊之」というあまりにも最高過ぎる画を目の当たりにしました。あの画のせいで柘榴は沢城染谷ツーショットを宗教画と呼んでしまう人間性になってしまいました。宗教画でした。
さておき、しかしその日はツバサ役の蒼井翔太さん不在の公演。ツバサくんが言う部分はどうするんだ?と思ったら、
沢・染「せーのっ──ピュアな貴方をチェックメイトぉっ!!」
\め゙じあ゙がれ゙~~~っっっ!!!/
なんと全部お二方で一息でキメてこられた。これにはもう圧倒的な絆しか感じない。一人がいなければ全員で包み込む。それも他者に入る隙も与えないほどの一息で。三人でUNICORN Jr.だし三人からがUNICORN Jr.だ。
そんなわけで無事終幕しました。世界よ、三人からがUNICORN Jr.だ。



こんな感じです。
最後に本日のうちわ晒しのコーナー。



昨年気合い入れまくって作ったお陰で今年は手直ししただけのシャイ様うちわ、昨年から微妙にキラキラを増やしたテルマうちわ、気が狂って衝動的に作った染様うちわの三本で今年はいきました。
好きなRejet作品がどんどん増えているので、来年も行くとしたらさらに持っていくことになりそうですね……趣旨を忘れない範囲でどうにかやっていきます。

それでは。

ごきげんよう、柘榴です。

昨日までのリジェフェスで服だうちわだアルミだとバタバタしておりましたが、マジフォーだけはちゃんと今週も二回リアタイしました。週に一度の夜更かしに小学生みたいにソワソワします。
そんなわけで、アニメ『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話「魂から計測(はか)るスターバースト」の感想とゆるい考察、時々小ネタ紹介を書いていきます。 前回の感想&考察はこちら
なお、今記事でいう「原作」は主にショートストーリーやドラマCD、公式Twitterなどを指しています。



★考察:藍羽ルイをパンツ事件に巻き込んだ意図


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

今週の話、なんでこの綺麗なアバンで始まって内容が「パンツ」なんだよ。笑
さて、そんな馬鹿馬鹿しい事件だったわけですが、なぜそこに「馬鹿馬鹿しい」と一蹴したその人であるルイまで巻き込ませるに至ったのでしょうか。その部分に焦点を当てて見てみましょう。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

アバン。先週のラストと同じくルイだけが一人高みにいる「格上」の画から始まることで、MARGINAL#4の関係性に進展がないことを窺わせる。階下のアトムに呼びかけられても一人きりの教室から動こうとしないのは、ルイの「独り自分の殻に閉じ籠っている」様の演出。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

Aパート冒頭で映されたルイの自室のぬいぐるみ。藍羽姓だけに藍色の羽を持つペンギンモチーフで、デザインが微妙なのはルイの性格が「カワイくない」から。
このぬいぐるみは今回のルイ自身のメタファー。王子だが一人で羽ばたくには不十分、しかし浮き輪に掴まれば決して沈むことはない。

この冒頭五分足らずで呈示されたルイの描写から、教室は卵の殻、ルイは雛鳥のような関係性が読み取れます。そして、最終的にルイは殻の外から出て(物理的に)羽ばたき、仲間と新たな輝きを得ました。
つまり、今回パンツ事件にルイを巻き込んだ意図は「ルイを殻の外へ出させる」こと、それにより「ソロプレイが目立つルイに、MARGINAL#4に所属することによる発展を示す」ことにあったのではないでしょうか。


★演出:藍羽ルイの感情の萌芽

第1話では機械のように正確なダンス、王子様然としたクールな態度、冷たい美貌と口調、神秘的な演出と、ともすれば人間離れしたようなスペックを披露したルイ。
第2話ではそんなルイの、「感情」という果てしなく人間的な部分に関わる演出がきいていきました。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

アトムとルイが感情を顕に意見を戦わせるシークエンスはどのメディアでも恒例だが、第2話時点ではアトムが一方的に感情的になっただけ。この時はルイの感情が不明瞭で、まだ誰もルイと戦えるレベルに至っていない。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

人間の感情を科学的に説明してしまうルイ。人間の感情に無関心、ひいてはルイ自身も無感情の人物のように印象づけるカット。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

トイレは「浄化」や「物事がうまく流れていく」ことの象徴。青いピクトグラムはルイを表しており、「ルイが物事を解決してくれる」暗示。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

「そんな馬鹿をやれるあなたたちが……ちょっと、羨ましいです」
アバンと同じシチュエーションで、ルイは殻の外への羨望の感情を初めて口にする。シチュエーションを揃えることによって、アバンからの心境の変化・感情の発現を明示する演出。

『MARGINAL#4』シリーズにおいて、ルイの感情を爆発させるシークエンスは物語初期のターニングポイントとなります。今後もルイの感情の揺れ動きには注目していきたいところです。


★こじつけ:藍羽ルイと野村アールの調和

今回のルイの対人関係におけるキーパーソン、ぬいぐるみのメタファーにおける“浮き輪”の役割を果たした人物として、ユニットリーダーのアールが挙げられます。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

「待って、ルイくん!これからみんなでアトムくん家行って、緊急対策会議やろう!」
アールは孤立の危うさがあるルイを繋ぎ止める、ユニットのハブとして動ける存在。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

「でも、そういうのって大事だよ。人の気持ちには、何かを動かすエネルギーがあると思う」
アトムの感情に呆れ、自身も感情を表に出さないルイに対して、「人の気持ち」を説いたアール。その行為自体が「アールの気持ち」としてルイに伝わり、ルイを動かしていった。

前回挙げたアトムとエルの関係性と同じく、彼らもまたアニメ関連では照応するように描かれることも少なくありません。直接的にルイと戦いバディを組むのはアトムでも、ルイを決して沈ませない根っこはアールが張っています。


★感想:エルは得るほど美味-Be Me-!!!!

一方、“浮き輪”を担わなかったエルは、いわばルイの対比にあたります。
原作では他人のために演技で己を押し殺す性質が主題となるエルも、コメディ路線のアニメなら誰かに縛られず。社交的でお茶目な部分が押し出され、ルイとは対照にコロコロ変わる表情がキュートでした。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

今週から正式にOPとして流れた「WeMe!!!!」。アトムのウィンク&投げキッスを遮り、アトムに後ろで「あ゙ーエル!!」と言わんばかりの反応を示されている。そしてちゃっかり自分がウィンクを飛ばすエル。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

頻繁に出てきたエルの横顔アップ。横顔アップはカメラ(第三者)を気にしないほどの強さ・自信の顕れで、アールやアトムのリアクションに強い期待感を抱いている。アールに対してはもちろん、アトム宅の冷蔵庫を勝手に開けたシーンからもわかるように、エルはアトムに対してもかなり心を許している様子。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

若干見づらいが、パジャマお披露目inアトム宅ではアールよりも顔が赤らんでいる。ファッションに造詣が深いエルだけに、パジャマを見せるのにも気合いが入っている。


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

実はアトムと正面に向き合っている間は一度も「パンツ」と発言しなかったエル。当事者の前では言うのを憚るのか、もしくはアトムが相手じゃ言いたくない?


【©Rejet/MARGINAL#4 FC/『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話より】

楽曲の歌詞から性愛を連想できるエルとできないアトム、「パンツ」と連呼できるアトムとできないエル。大人になるスピードが違う二人。



そんなわけで、『MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang』第2話のあれこれでした。
リジェフェスの感想も時間があったらぼちぼち書きます。アニメ本編未登場のあの子が滅茶苦茶かわいかったんですよ……あの子が……!!

それでは。(第3話はこちら